歴史書籍

『東大教授がおしえる やばい日本史』を親子から受験生、OLさんにまでオススメ

本サイトの編集人を務めるワタクシ・五十嵐利休には、間もなく3才になる娘がおります。

歴史サイトの運営者であるからして、幼き頃から徹底教育を――なんて考えは奥さんに「バカなの?」の一言で止められました。
しかしこの先、学校で歴史の授業を受けさせるのが不安でたまりません。

だって……ツマンナイじゃないですか……。

お堅い文科省様のもとでは、藤原道長が推定糖尿病だったり、伊藤博文が無類の女好きだったりすることはおろか、間違っても徳川家康がウンコ漏らした話なんて出てこないワケで。

あーあー!
誰か、歴史版の『うんこドリル』でも作ってくんねーかなー!!!

なんて、しょーもない妄想を抱いていたある日、手元に一冊の本が届きます。

東大教授がおしえる やばい日本史

あっ、監修は本郷先生じゃん♪
と、本書を開いて【もくじ】からのけぞりそうになりました(※クリックで画像拡大↓)。

卑弥呼様→「引きこもりのおばあちゃん」

孝謙天皇→「あやしい坊さんに夢中になる」

源義経→「イケメンどころかめちゃくちゃ出っ歯」

って、おいおいw

ルビの振り方から察するに、この本は児童書の類。
でありながら「これでもか!」とばかりに武将ジャパンが好きそうなワードが並んでいるではあーりませんか!

さすがに義経の項では、声を出して笑ってしまいましたよ。

※目次の全項目は記事末に掲載しております(ここのタイトルだけでもクスッとさせられます)

 

ビジュアルも絶妙で馴染むわ~

【歴史戦国でワクワクしたい!】

ページを捲れば捲るほど、そんな武将ジャパンのコンセプトとも完全合致しているなぁ、と感じる本書。
幸いにも、中身を紹介してよいとの許可をいただいたので、今回はここで一部をオープンさせていただきます。

戦国ネタをお借りしてきました♪

最初に断っておきますと、本書は親子で読むのに最適で、なおかつ『日本史に興味あるけどいまいち知識が曖昧なんだよなぁ』という大人にもオススメできる稀有な一冊です。

偉人たちの基礎情報と応用編が【すごい】と【やばい】でクッキリ。
なんつったってビジュアルが馴染みやすいんです。

早速、戦国ページのトビラから見て参りますと……。

イラストも絶妙で微笑ましいんだよなぁ。

戦国ファンの皆様、ここはディープな知識を深掘りする場でなく、茶菓子を口に運びながら和む場面ですぞ。

武将たちの名前の横につくキャッチが一つ一つ丁寧で、子供にもわかりやすいと思いません?

「パパ、なんで、いしだみつなりは、いえやすぜったいころすマンなの?」
なんて聞かれたら、聞かれた以上は、豊臣家と徳川家の因縁を徹底的に話してあげたくなりますね!

あるいは、勤務先に歴史好きのオジサン上司がいるOLさんも、本書を携えておくと、話題に困ったときにネタを振ることができるかもしれません。

小学生やOLさんに向けて、こんなマンガも掲載されています。

どうでしょう?

さすがに本サイトの読者様には物足りない内容ですが、これから歴史を嗜むという方への導入にはちょうどよくありません?

もちろん戦国ネタはこれだけじゃありません。
少々エッジの効いたページもあって、今回は徳川家康と真田幸村の記事4本を紹介させていただきます。

【徳川家康のここがすごい!】※画像クリックで拡大

【徳川家康のここがやばい!】

真田幸村のここがすごい!】

【真田幸村のここがやばい!】

スマホだとどうしても画面が小さいので、やっぱり見開きで読むのがいいなぁ。

購入ご希望の方がおられましたら、Kindle版よりも紙の本がオススメ。

◆紙の書籍はコチラから→『東大教授がおしえる やばい日本史
◆Kindle版はコチラから→『東大教授がおしえる やばい日本史

受験生の方にも推奨させていただいたのは、内容が戦国だけでなく多岐にわたっていて、歴史人たちを身近に感じることができるからです。

日本史受験は、最終的には無味乾燥な暗記がメイン。本書は、そこに彩りを添えてくれるのです。

ではどんな記事があるのか?

最後に記事ラインナップを紹介して〆とさせていただきましょう。

第1章「ゆかいなとりまきと天皇の時代 弥生/古墳/飛鳥/奈良 」

◆卑弥呼
日本ではじめて王になった女性
じつは引きこもりのおばあちゃん

◆聖徳太子
さえわたる頭脳で日本の政治のシステムを作る
上から目線で隋の皇帝をキレさせる

◆中大兄皇子
ばつぐんの行動力でクーデターを起こし天皇中心の国をつくる
弟の奥さんをうばったけど好きになってもらえない

◆孝謙天皇
デキる女性を政治で活躍させる
あやしい坊さんに夢中になる

第2章「ひまを持てあました貴族たちの時代 平安/鎌倉 」

◆安倍晴明
ふしぎな力でセレブを守ったスーパー陰陽師
妻をめぐって弟子と霊能力バトルに発展

◆藤原道長
大出世して日本一の権力をにぎる
イケイケな歌を発表した直後ぜいたく三昧でバタリ

◆清少納言
美しいエッセイ『枕草子』を書いた
『枕草子』の内容に性格の悪さがにじみ出る

◆紫式部
大ベストセラー小説『源氏物語』を書いた天才作家
清少納言に夫をバカにされてブチギレる

◆源頼朝
ニートから復活して鎌倉幕府を作る
日本一偉くなっても妻の政子の尻にしかれまくり

◆源義経
天才的な戦センスで平氏をほろぼす
イケメンどころかめちゃくちゃ出っ歯

第3章 地方の怒れる武士の時代 室町/戦国/安土・桃山

◆足利尊氏
その場のノリで室町幕府を開く
ミュージカルに夢中になって弟に怒られ、逆ギレ

◆日野富子
やる気のない夫にかわり政治をあやつる
じゃま者は殺すまでゆるさない

◆フランシスコ・ザビエル
日本にはじめてキリスト教を伝える
歓迎ムードと思いきや仏教のお坊さんとかんちがいされてただけ

◆武田信玄
戦国時代最強の軍隊を作った「甲斐の虎」
戦には強いがイケメンにはめっぽう弱い

◆上杉謙信
他国のためにも戦う「越後の龍」
クールすぎて家族がドロ沼のケンカになる

◆織田信長
室町幕府をほろぼし天下統一にチャレンジ
「うつけ」を通りこしてイタい大人に成長

◆千利休
おしゃれな「わび茶」で戦国武将を虜にする
美意識が高すぎていじわる

◆豊臣秀吉
まずしい身分から大出世して天下を統一
本当のあだ名は「サル」じゃなくて「はげねずみ」

◆竹中半兵衛
頭脳キレキレで秀吉を大出世させたイケメン天才軍師
おしっこを顔にかけられ城を乗っ取る

◆石田光成
大好きな豊臣家に一生つくす
きらいな家康への態度がガキっぽい

◆徳川家康
戦国の世を勝ち抜き平和な江戸時代を作った
武田信玄がこわすぎてうんこをもらす

◆真田幸村
家康を追いつめた戦国時代最後のヒーロー
ニートになってお金とお酒を兄にたかる

◆伊達政宗
スペインと組んで江戸幕府をたおそうとする
謝罪の方法がどう考えてもふざけすぎ

第4章「刺激はないけど平和な徳川家の時代」

◆春日局
下働きから将軍のプロデューサーに出世する
自分で作った門限を破り野宿するはめになる

◆松尾芭蕉
日本中を旅して俳句をきわめた
武将おたくで遺言は「推しメンの隣に埋めて」

◆平賀源内
何でも作れるマルチクリエイター
かん違いで人殺しをしてしまう

◆葛飾北斎
世界の画家もあこがれる天才絵師
仕事相手とはケンカ家はゴミ屋敷で絵以外はぜんぶだめ

◆土方歳三
新選組をひきいて徳川幕府のために最後まで戦った
ラブレターを見せびらかしてモテ自慢

◆坂本竜馬
明治時代幕開けのきっかけを作る
友達の家で毎回むじゃきに立ちションする

◆西郷隆盛
血を流さずに江戸城の明けわたしに成功
太りすぎて死にかけ犬を飼う

第5章「とつぜんハジけた庶民の時代 明治/大正/昭和」

◆伊藤博文
コミュ力と語学力で日本で最初の総理大臣になる
恋愛体質すぎて明治天皇にしかられる

◆夏目漱石
悩み苦しみながらもベストセラーを連発し弟子まで育てる
原稿用紙に鼻毛を植え付け弟子にコレクションされる

◆野口英世
逆境をのりこえて医者になり病気の研究に命を捧げる
恩師にお金をたかって遊びまくる

◆与謝野晶子
女性の心を自由に表現し、戦争反対の歌を発表
気が変わって戦争賛成の歌を発表

◆犬養毅
憲法と平和を守りぬき5・15事件で殺される
妻の言いなりになって子どもを追い出す

◆李香蘭
日本人なのに中国人女優「李香蘭」として大スターになる
男装の王女を「お兄ちゃん」と呼んで兄妹ごっこをする

◆吉田茂
日本国憲法を作り日本から戦争をなくした総理大臣
戦争はきらいだけどケンカっぱやい

◆太宰治
ハチャメチャな人生を文学作品にして若者の心をわしづかみにする
女性を口説きまくって運命を狂わせる

私も、この一冊で3才の娘と勉強します(`・ω・´)ゞ

文:五十嵐利休

紙の書籍はコチラから→『東大教授がおしえる やばい日本史
Kindle版はコチラから→『東大教授がおしえる やばい日本史

【参照】
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