常山紀談

『続 戦国武将逸話集―訳注『常山紀談』巻八~十五』/amazonより引用

江戸時代

清正の虎退治やガラシャの死など『常山紀談』は戦国エピソード満載だが

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常山自身の死から20年ほどして刊行

そんな感じで『常山紀談』の初稿もマズイ文章が多かったのか。

師匠である太宰春台(だざいしゅんだい)という学者が大幅に改稿した上、常山自身の死から20年ほどしてようやく刊行に至っています。

上記の通り逸話集ではありますが、その中でも概ね事実といえることも書かれているためか、明治~大正時代の教科書でもこの中から抜粋した逸話がよく載っていたとか。

現在知られているような各武将や江戸時代の有名な話は、もしかすると我々のひいお爺さんお婆さんあたりが教科書で読んで、それをまた子供や孫に話して広まっていったのかもしれません。

ときに逸話は「信憑性ないだろwww」と軽視されることもありますが、歴史=記録が全てではありません。

記録に残っていることは確かに起きたと言えますが、そのときの細かい会話や日頃の印象などは残るはずがないですよね。だからこそ小説やドラマでは脚本家や作家の腕の見せ所でもあるわけですが。

多分、こうした逸話は地元の人々が直に聞いたことを、代々語り継いで伝わってきたものなのでしょう。それでは公的な記録が残るはずもありませんし、裏付けも不可能です。

また、ちょっとした言い回しや日時のズレなども出てくるでしょう。

ですから「絶対にこの人がこう言った・やった」ということはできませんが、人柄を窺い知ることはできるのではないでしょうか。

そしてそういうところから、歴史上の人々を身近に感じてきたのかもしれません。

その辺から考えてみると『常山紀談』はフィクションとノンフィクションのちょうど中間とも言えるでしょうか。

国立国会図書館デジタルコレクション(→link)の画像はあまり鮮明とはいえませんが、

常山紀談/国立国会図書館蔵

文体もそう難しくないですし、興味のある方は一度のぞいてみるといいかもしれません。

あるいは現代語訳版が上下2冊で刊行されていますので、

『戦国武将逸話集―訳注『常山紀談』巻一‐七』(→amazon

『続 戦国武将逸話集―訳注『常山紀談』巻八~十五』(→amazon

それを楽しむのも乙かと。

『続 戦国武将逸話集―訳注『常山紀談』巻八~十五』(→amazon

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長月 七紀・記

【参考】
国立国会図書館デジタルコレクション(→link
『戦国武将逸話集―訳注『常山紀談』巻一‐七』(→amazon
『続 戦国武将逸話集―訳注『常山紀談』巻八~十五』(→amazon

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