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【土井利位】
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忠邦のやった改革のうち、倹約令などそこそこ効果の見込めるものについては残しました。
その代わり、長年の平和でボケ始めていた武士たちに活を入れたりもしています。
また、米の先物取引によって一時的に黒字を生み出すなど、アメとムチを巧みに使いこなしておりました。
そのまま順調に行けば、もう少し江戸幕府が続いたのかもしれません。
しかし、時と外交事情は着実に明治維新へ向かっていました。
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なんで水野忠邦が復活するのか
天保十五年(1844年)に江戸城本丸で火事が起き、その再建費用調達に手間取ったことで、利位はときの将軍・徳川家慶にダメ出しされてしまいました。
しかもその代わりに水野忠邦が老中首座に復帰するという中々の展開に陥ります。
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まあ、当の忠邦はもう真っ白に燃え尽きてしまっていて(※イメージです)「まるで別人のようだ」と言われるような有様だったのですが……全方位大損ですよね。
こうなってはもう挽回は無理と考えたか。
利位は自ら老中を辞任。
精神的ショックからか、体も弱ってしまったようで、老中辞任の四年後には養子に家督を譲り、二ヶ月ほどで亡くなっています。ですので政治的には活躍できませんでした。
雪華模様の印籠
しかし彼が広めた雪華模様は、現代でも親しまれています。
古河藩では雪華模様の入った印籠(水戸黄門の格さんが悪役に見せ付けてるアレ・本来は小物や薬を入れるもの)などを作って贈答品にしており、もちろん利位も愛用していました。
ただ、土井家の下屋敷が関東大震災や戦災で焼けてしまったので、ほとんど残っていないそうです。
残念。某鑑定団とかで出てきませんかね……。
そのうちメンズファッションで雪華ブームとか来たりして!?
ユニクロのステテコなんかに似合いそうなデザインだと思うんです。
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【参考】
国史大辞典
雪華文蒔絵印籠/古河市HP
雪華模様訪問着/古河市HP
土井利位/Wikipedia