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妖怪は実在した?「瘧鬼」や「ツツガムシ」 まり先生の歴史診察室♪

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こんにちは! 馬ちゃん先生です。

実は私、地域のミニコミ紙に時々原稿を頼まれるのですが、『どきっ、病気は妖怪の仕業!?』というネタを書いたところ「それはチョット~^^;」とダメ出しをくらい、結局『インスリンを知っていますか?』に落ち着いてしまった苦い思い出があります。

そんなわけで今回はリベンジ! 歴史にみる「妖怪と病気の話」をお送りいたします。

 

1674年に蘭のレーベンフックが微生物を発見

まず結論から書きますが【病気は妖怪の仕業ではありません】。

現代に生きる皆様は、感染症の原因が細菌やウイルスなどの病原体であるとご存じでしょう。
微生物が最初に発見されたのは1674年のことで、オランダの生地商人であったレーベンフックが自作の顕微鏡で池の水の中に動く「微小生物」をみつけたことに始まります。細菌が病気の原因であるとの考えが確立されたのは1800年代後半の話です。

では、昔の人は病気の原因を何だと思っていたのでしょうか?

ここで登場するのが【物の怪】です。特に平安時代はこの思想が強く、悪いことや病気は怨霊が物の怪となり恨みのある人に祟り病気をおこすと考えられていました。
そのため病気になるとまず医者ではなく【陰陽師】が呼ばれ誰の祟りかを占い、それを鎮める加持祈祷が行われていたのです。

もののけ~(Wikipediaより)

 

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ツツガムシ病の由来は妖怪から

源氏物語の主人公・光源氏は、18歳の春に【おこりやみ】という熱病にかかり祈祷のため北山にある寺を訪れます。
そこで生涯の伴侶となる紫の上(当時10歳)に会うのですが、その話はカット。この【おこり(瘧)】というのが、実はマラリアのことなのです。

昭和初期まで日本には土着マラリアがありました。水田の変化や殺虫剤の普及によるハマダラ蚊の撲滅により現在の日本には国内で感染するマラリアはありません。平安時代の辞書『和名類聚抄』にはマラリアを起こす妖怪『瘧鬼(ぎゃくき)』の記述があります。

そうそう、ある種のダニが病原体(リケッチア)を媒介しておこる「ツツガムシ病」というものがあります。
虫に刺された跡が赤く腫れあがり、高熱を出し全身に発疹が出現。抗生剤で治療を行わなかった場合の死亡率は約30%という怖い病気です。

これに対し昔の人は「ツツガムシ」という妖怪がおり、妖怪ツツガムシに咬まれることで病気になると考えておりました。現在はどのダニが媒介するかも分かっており、薬もあります。ちなみに病気を媒介するダニは妖怪から名前をとって「ツツガムシ」と命名されました。

さて馬ちゃん先生ですが、昨日飲み過ぎたためなんだか頭が痛いです。

これはきっと妖怪のせいなのね!!! そこ「ただの二日酔いだろ?」とか言わないっ!

まり先生の歴史診察室妖怪

イラスト・文/馬渕まり




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 【和名類聚抄/倭名類聚鈔】とは

平安中期の漢和辞書。10巻本と20巻本とがある。源順(みなもとのしたごう)著。承平4年(934)ごろ成立。漢語を意義分類し、出典を記して意味と解説を付し、字音と和訓を示す。(大辞泉より)

 





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