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【ショパンの死因】
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コニャック漬けの心臓が残っていたって!?
専門家の意見によると、ショパンの「虚弱体質、肺感染症にかかりやすい体質」は嚢胞性線維症に特徴的とのことです。
極端な痩せ(栄養の消化吸収障害を示唆)、恋人が居たのに子どもが居なかったこともこの病気の可能性をにおわせます。
しかし、当時の医療水準では嚢胞性線維症が40歳近くまで生きることは極めて稀であり、その点からこの説は疑問視されています。
まぁ、今となっては確かめる術が無い……と思ったらあったんですよ奥さん!
ショパンは1848年パリで亡くなり埋葬されましたが、心臓は遺言により姉の手で祖国ポーランドへと持ち帰られました。
心臓は、ワルシャワの聖十字架教会に埋葬されており1945年の調査で「コニャックらしき液体を満たしたクリスタルの壺」に密閉され保存されていることが分かっていました。
この心臓なんと2014年4月に再調査が行われていたんですよ!
壺から出すと心臓が傷んでしまうとのことで、残念
すわショパンの死因が解明か!?
と、ドキドキしたのですが、残念。調査はあくまで「保存状態の確認」でした。
専門家が希望したDNA検査やCTスキャンは行われなかったのは、壺から出すと心臓が傷む可能性があるからみたい。
遺伝子検査ができれば嚢胞性線維症かどうかは分かるんですけどねぇ。
ともかく今回の調査では心臓表面の様子から結核説がやや強まったそうですが、真相はまだ不明のようです。
次回の調査は実に50年後の2064年の予定~( ´Д`)=3
まぁショパンの死因が何であれ彼の音楽の良さは変わりませんもんね。
今日はノクターンを聞き、コニャックでも飲みながら寝ようと思います。
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文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
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【参考】
ショパニストへの道(→link)
ショパンの死因は?心臓のDNA鑑定求める研究者ら(→link)
フレデリック・ショパン/wikipedia
嚢胞性線維症/wikipedia
難病情報センター(→link)
ショパンの心臓から死因調査が70年ぶりに行われていた!彼の死因は一体?(→link)