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その日、歴史が動いた 世界史データベース

ロゼッタストーンから楔形文字まで! 歴史ロマン溢れる古代文字

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歴史はドラマやロマンの宝庫ですが、中でも未知の存在や伝説の遺跡などはワクワクしますよね。
何となく、ドラマが好きな人=中世・近代好き、ロマンを追いかける人=古代史派になるのではないかという気がします。もちろん両方好きな方もいますが。

今回は後者の一つ、人類が人類たる所以であるアレのお話をしましょう。

ナポレオンのエジプト遠征を機に解読スタート!

1822年(日本では江戸時代・文政五年)9月14日、ロゼッタストーンに刻まれたヒエログリフが解読されました。エジプトの古代文字の一つですね。
ロゼッタストーンとはその名の通り、ロゼッタという町で見つかった石版のことで、1799年にナポレオンがエジプトへ遠征したときから解読が試みられていました。

その後ナポレオンがイギリスに負けてからは所有権が移り、大英博物館に収蔵され、現在に至るまで目玉の一つとして人気を集めています。

ロゼッタストーンは三つの異なる言語で書かれており、最下段にギリシア語の部分があったため、そこだけは発見から間もない1803年に解読されていました。
しかし他の二つ、エジプト独自の文字についてはそれから二十年近く解読が進みませんでした。ロゼッタストーンの場合はギリシア語の併記があったおかげでまだやりやすかったそうですが、ヒエログリフしか書かれていない壁画などを見ると、どこが絵でどこが文字なのかサッパリわかりませんしね。

他の二つとは、現在ヒエログリフ(神聖文字)とデモティック(民衆文字)と呼ばれているものです。前者が王族や神官の使うもの、後者がその名の通り一般市民が使っていたものとされています。

写真を見ていただくのが一番わかりやすいかと思うのですが、特にヒエログリフなんて「文字」と認識すること自体が難しそうというか、あんなめんどくさそうな形をよく書いていたものです。もちろんしょっちゅう書いていたわけではなくて、神殿の壁など特殊な場合にしか使っていなかったようですが。

ちなみに上流階級が日常的に使っていたとされる文字は「ヒエラティック」というパチモンみたいな名前の文字で、その名の通りヒエログリフを簡略化したものです。こちらはより文字らしい形状になっています。

 

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フランス人の言語学爆発力はすごいっす

1822年、ジャン=フランソワ・シャンポリオンというフランス人の言語学者が、昔の人が立てた仮説と「アレがこうでコレがそうで」的な独自解釈を組み合わせ、ようやく解読されます。

この人、当時にしては珍しくヨーロッパ以外の言語に異常なほどの興味があったようで、他にもヘブライ語(聖書の原文に使われている言語)やらサンスクリット語(お経の原文に使われている言語)、中国語などありとあらゆる言葉を習得しています。
元祖タタミーゼことレオン・ド・ロニーといい、フランス人が言語学に目覚めるとどこまで爆発するんでしょうか。

その後ヒエログリフ・デモティック・ギリシア語の三つが書かれた資料は数多く見つかり、当時のエジプトで「三種類の文字を併記する」というのはごく日常的に行われていたということがわかりました。

現代の日本でも道路や駅の案内板などでは日本語・英語・中国語あたりが併記されていますが、あれと似たような感じですかね。あとローマ字。どちらかというとひらがな表記をいれたほうがいい気もしますけども。

 

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神代文字からロンゴロンゴまで

ついでですので、もう少し古代文字に関するお話をしましょう。

解読済み・未解読のものを含めて一体いくつあるのかわからないほどですが、未解読文字については1000年以上前のもので、なおかつ現代使われている文字との共通点がほとんどないことが多いようです。

いくつか紹介させていただきますね。

 

・神代文字(じんだいもじ・かみよもじ/日本)

日本へ漢字が伝来する前に生まれたとされる文字です。が、現在は否定説のほうが強いようで……。
神代文字というカテゴリの中にさらに何種類もの文字があり、一部は神社のお札などに使われているので、全てがデタラメというわけではなさそうです。
鎌倉時代あたりから研究が始まっていて、賛否両論もその間変わっていません。いつかはっきりわかるといいですね。

 

・線文字A(ギリシア・クレタ島)

未解読文字の中ではかなり有名なので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
クレタ島というのはギリシア文明発祥の地で、ミノタウロスという牛頭の人間の伝説でこれまた有名なところです。退治に使ったという迷宮の遺跡もあり、かなり進んだ文明があったことは間違いないのですが、線文字Aについては標本が少なすぎて研究があまり進んでいません。
また、文章と思しき表記でも規則性があまりないらしく、なかなか解読が進まない一因のようです。

 

・楔形文字(くさびがたもじ・せっけいもじ/メソポタミア・シュメール文明)

古代文字といえばこれを思い浮かべる人も多いでしょうか。有名な「目には目を」のハンムラビ法典の記述に使われている文字です。
ヒエログリフと同時代に考えられたといわれていて、他の古代文字と比べると文字らしいといいますか、表記方法に規則性が見られるので、ぱっと見て「これ文章じゃね?」と思えそうな気がします。
表音部分と表意部分があるということで、日本語と少し似ているそうですよ。へぇへぇ。

 

・インダス文字(インド・インダス文明)

線文字Aと同じく未解読文字の中では有名どころですが、こちらも解読が難航しています。
やはり標本が少ないこと、他の言語が併記されていないこと、文字が書かれていてもごく短いものばかりであるなどお手上げ状態です。
このため、インダス文明そのものについてもあまりよくわかっていません。遺跡や史料は多く見つかっていますが、長文の記録がなく、そもそも文字自体が解読不能ではどうしようもないですよね。
今はコンピューターを使って類似点や規則性を辿るなど、文明の利器を用いた新しい方法で線文字Aの解読が試みられています。
インダス文明といえば「核戦争があった」などのブッ飛んだ話もあるだけに、解読が楽しみですね。

 

・女真文字(中国北部)

唐王朝の後にいくつかできた国のひとつ・金王朝を建てた、女真族という民族固有の文字です。
形状としては漢字に似ていなくもないのですが、文字自体はシンプルなのに中国語とは全く違う表記方法をしていることだけがわかっており、やはり解読が進んでいません。
金王朝が滅びた後も女真族の中では使われていたようですし、日本に「女真族たちは中国とは違う文字を使っている」という記録もあるので、中国語か日本語が併記されているような資料が見つかれば、一気に解明されるかもしれませんね。

 

・ロンゴロンゴ(イースター島)

モアイで有名なイースター島にも、独自の文字が存在していたとされています。
まだはっきり文字と断定されたわけではないので、今のところは「記号」扱いのようですが、もし解読されて文字であることが証明されれば、どこの文明からも影響を受けていない完全に独立した文字ということになります。
ただ、イースター島は滅亡の課程でお互いの文化を破壊するようなことをしてしまっていたため、資料が極めて少なく、ロンゴロンゴを解読するのはかなり難しいようです。

これら以外にも未解読の文字や資料は数多く存在します。

ヴォイニッチ手稿とかレヒニッツ写本とかロガエスの書とか、解読したらただでは済まなそうな雰囲気のものも多いですね。オカルト小説やそれをオマージュしたゲームでもよく出てきますし。

生きている間にどれか一つくらい解明されるのを見てみたいものです。

長月 七紀・記

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参考:ロゼッタストーン/Wikipedia 未解読のインダス文字を、人工知能で解析/Wired

 




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