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「昔は首からふんどしまで紐をつけ……」と忠興ボヤく
もう一つの話とは、忠興の小言です。
「最近の若者は戦の時にふんどしの正しい締め方も知らない。
戦場でもし斃れたら、いずれ体がやせ細ってふんどしが脱げ、見苦しい姿を晒すことになる。
昔はそうならないために、首からふんどしまで紐をつけていたというのに」
例によって超訳ですが、だいたいこんな感じのことを大坂の陣後に言ったというものです。
越中ふんどし考案者説と矛盾するようですが、
「平時は越中ふんどしを使って、戦時には首から下げるタイプを使い分けなければならない」
というように考えていたとしたら、それはそれで納得できる気がします。
他にも「徳川家康は汚れが目立たないように、淡黄色のふんどしを愛用していた」とか、そのふんどしは今も水戸徳川家に保存されているとか、戦国武将とふんどしの逸話は多々あります。
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そのくらい大切なものだったので、一部の地域では男子の成人祝いとしてふんどしを贈るという習慣があるそうです。
最近は、バレンタインの贈り物などにも選ばれる!?
ちなみに、ふんどしは機能的な意味でとても優れた下着だとされます。
ゴムを使っていないので足の付け根に食い込むことがないですし、素材・構造的に通気性も良いとか。
男性はお手洗いのときに難しくなっちゃいそうですけどね。そのせいであまり普及しないのかもしれません。
トイレに篭もるのが趣味だった武田信玄や伊達政宗あたりが、ふんどしを汚さずに済むコツを書き残してくれてたりしないんですかね。まぁ、踏ん張った状態で考え事してたわけじゃないか。
加藤清正は高下駄はいてこもってたそうですから、体勢的には参考になりそうですが……真似はできなさそうです。
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最近はそうした機能性がウケているのか、バレンタインの贈り物にふんどしを選ぶ人も増えているそうで。
愛の告白に下着を贈るというのはなかなか勇気が要りそうです。
既にカップルだったり夫婦である場合は「健康に気を使ってくれる素敵な女性」ということになるのかもしれませんね。
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長月 七紀・記
【参考】
国史大辞典
一般社団法人ふんどし協会(→link)
いらすとや(→link)