まんが大河ブギウギ光る君へ編

まひろの散楽に元ネタは?まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第7話』

2024/02/24

毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――。

第7話は、まひろの物語が上演されて一騒動になったかと思えば、打毬を観戦しにいったロッカールームの裏で、藤原公任藤原斉信などのゲストークを聞いてしまい、心がモヤモヤしてしまう展開。

さっそく漫画で振り返ってみましょう!

 


平安サイコ

◆人は、面と向かってそうそう人を殺せない。

武士といえども刀を持って対峙したまま何時間も動けなかった――そんな記録があったりする一方、殺人に全く躊躇を感じない人も稀にいて、単に「時代や倫理観の違い」とも言い切れないこの状況。

以下の記事をご参考に挙げさせていただきます。

天才軍略家義経
義経の強さが突出していた理由|世界の英雄と比較して浮かぶ軍略と殺戮の才

続きを見る

 


矢傷

◆弓――特に日本で使われた和弓は扱いが難しく、腕力と技術が必要とされます。

それだけに後に武士の誉ともなってくわけで、道長たちの時代を経て源平合戦から鎌倉期へと移り変わり、ますます重要視されていく。

その詳細は以下の記事にございます。

弓矢と鎌倉武士
なぜ鎌倉武士は弓矢をそこまで重視した?難易度の高い和弓と武士の関係

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ちなみにアイヌ弓矢の考察記事はこちらへ。

アイヌの毒矢
『ゴールデンカムイ』アシㇼパが使うアイヌの弓矢は本当に羆を倒せるほど強力?

続きを見る

 

従者たち

◆藤原兼家の一族をサルにみたて、神に扮したキツネが彼らを騙して、聴衆が笑う――まひろが考えた散楽のストーリー。

サルが、神様のご機嫌取りのため馬糞を頭にのせるシーンは、かなり辛辣な風刺でしたが、さて、あの脚本に元ネタはあったのか?

というと、ドラマの中の劇はオリジナルのようです。

散楽はもともと中国から伝わった滑稽なものまねや軽業などであり、ドラマでは、正倉院の中にある絵図からその動きを想定して映像化されていると『光る君へ』公式サイトで述べられています。

◆をしへて! 友吉鶴心さん ~アクロバットも! 平安時代の芸能「散楽」とは(→link

絵図からは権力者を風刺するような内容までは読み取れないので、あくまで今回のはオリジナルだったんですね。

 


頑張れ 乙丸

◆道長に手を引っ張られて廃屋らしき場所へ逃げ込んだまひろ。

二人っきり……という場面で乙丸たちが現れ、「お邪魔だったか?」と一言サラッという直秀に『いやいやその通りだよ!』と内心思ったことでしょう。

もどかしさが実にイイですね。

 

顔芸

◆ユースケさんの演じる安倍晴明と来たら……。

胡散臭さと不気味さがマーブル状に歪み絡まっていて、なんとも言えない味を出してますよね。

 

念押し

◆権力欲に塗れた藤原兼家さえも、決して正面からは否定しない安倍晴明と呪詛。

彼らを見ていると「アホかよ!w」とは言い切れないのが、この時代の怖さでもありますね。

安倍晴明については生まれからして謎の多い人物で非常に興味深く、よろしければ以下の記事をご参照ください。

安倍晴明
天皇や道長にも祈祷した陰陽師・安倍晴明|実際はどんな仕事だった?

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明日の第8話は、藤原兼家が倒れるシーンや、藤原道兼がまひろに「琵琶は誰に習ったのか?」「母です」という対面シーンが予告編で流されています。

花山天皇も何やら荒れていましたし、どうなることやら……というわけで、また来週!


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漫画:アニィたかはし
文:五十嵐利休

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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