毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――。
第7話は、まひろの物語が上演されて一騒動になったかと思えば、打毬を観戦しにいったロッカールームの裏で、藤原公任や藤原斉信などのゲストークを聞いてしまい、心がモヤモヤしてしまう展開。
さっそく漫画で振り返ってみましょう!
平安サイコ
◆人は、面と向かってそうそう人を殺せない。
武士といえども刀を持って対峙したまま何時間も動けなかった――そんな記録があったりする一方、殺人に全く躊躇を感じない人も稀にいて、単に「時代や倫理観の違い」とも言い切れないこの状況。
以下の記事をご参考に挙げさせていただきます。
なぜ義経の強さは突出していたか 世界の英雄と比較して浮かぶ軍略と殺戮の才
続きを見る
矢傷
◆弓――特に日本で使われた和弓は扱いが難しく、腕力と技術が必要とされます。
それだけに後に武士の誉ともなってくわけで、道長たちの時代を経て源平合戦から鎌倉期へと移り変わり、ますます重要視されていく。
その詳細は以下の記事にございます。
なぜ鎌倉武士は弓矢をそこまで重視したか? 難易度の高い和弓と武士の関係
続きを見る
ちなみにアイヌ弓矢の考察記事はこちらへ。
『ゴールデンカムイ』アシㇼパさんはなぜアイヌの弓矢にこだわるのか
続きを見る
従者たち
◆藤原兼家の一族をサルにみたて、神に扮したキツネが彼らを騙して、聴衆が笑う――まひろが考えた散楽のストーリー。
サルが、神様のご機嫌取りのため馬糞を頭にのせるシーンは、かなり辛辣な風刺でしたが、さて、あの脚本に元ネタはあったのか?
というと、ドラマの中の劇はオリジナルのようです。
散楽はもともと中国から伝わった滑稽なものまねや軽業などであり、ドラマでは、正倉院の中にある絵図からその動きを想定して映像化されていると『光る君へ』公式サイトで述べられています。
絵図からは権力者を風刺するような内容までは読み取れないので、あくまで今回のはオリジナルだったんですね。
※続きは【次のページへ】をclick!