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【日本史マンガ】恵果リュウケンより北斗空海拳の真言奥義伝わる!

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讃岐国多度郡の郡司を父に持つ佐伯眞魚(さえきのまお)
現在の香川県善通寺市に生まれた眞魚は、学業を重ねた末に山林修行に籠もって自らを空海と名乗るようになり、仏教を究めんがための日々を過ごしていた。

一方、後に比叡山延暦寺を創建することで知られる最澄は、滋賀郡小市郷(現在の滋賀県大津市)に生まれ近江国分寺に入ると、若くしてその才を開花させ、桓武天皇に取り立てられる。
天皇家の祈祷などを司る内供奉十禅師にも選ばれ、前途洋々の僧侶生活を歩もうとしていた。

仏教のみならず、後の日本の政治・文化・生活とあらゆる場面に影響を与えた天才たち。
その二人が今まさに中国・唐で己の覇を競わんとしていた――。

日本史ブギウギ、第32話、スタート!

◆804年、最澄と空海は第18次(数え方によって16次)遣唐使船に乗り込み、唐を目指すこととなりました。

当初、空海は20年間の留学を予定しておりましたが、国内仏教界で既にポジションを築いている最澄は1年限定の予定。
その差だったのでしょう。

両者の船は難波を出ると、博多~長崎を経て唐へ。

鑑真の来日で知られるようにこの頃の海路は危険と隣合わせでしたが、はてさて一行は……。

 

◆四艘での船旅は、残念ながら半分の二艘が遭難してしまうという結果となりました。
空海と最澄は別の船でしたが、いずれも無事に渡航できたのはまさに仏様のご加護でしょうか。

最澄は天台山に昇って天台教学を学び、日本に天台宗を広めます。
天台法華宗(てんだいほっけしゅう)とも呼ばれ、法華経を経典とするものでした。

一方の空海は……?

 

◆結果的に渡海に成功した空海たちも、その旅程は決して楽なものではありませんでした。

嵐のために航路をはずれ、予定外だった福州(現在の福建省)に到着。
遣唐使船の大使が書簡を提出して「日本からの遣唐使船」であることをアピールするも、文章がヘタクソだったため海賊と間違われてしまいます。

そこで出番となったのが、後に三筆として讃えられる名筆家の空海。

当時の唐では、文章の良し悪しで人物を判定する考え方があったらしく、文字がキレイだけでなく名文を著した空海を只ならぬ人物であると判断し、無事に日本からの遣唐使であると伝えることが出来ました。

やはり天才。

このとき空海は31才。
ちなみに最澄は38才でした。

 

◆前述の通り、空海は20年間の留学予定でした。
出自の身分が低く、日本での活躍をあまり期待されていなかったのですね。

しかし、そこはガチの天才。
長安青龍寺の恵果和尚に師事すると、すぐさま密教の奥義を伝えられたと言います。

そもそも空海が事前に十分な修行を積んでいることを、恵果自身が見抜いたとも伝わっております。
さすがリューケン様!!!

空海は、仏教の最高位・大日如来を意味する遍照金剛(へんじょうこんごう)の名だけでなく、経典や曼荼羅、宝具を与えられ、同寺を後にするのでした。

なお、この船には、空海と同じく三筆として讃えられる橘逸勢も同船しておりまして(三筆とは他に嵯峨天皇)。

橘逸勢は「橘奈良麻呂の乱」で知られる奈良麻呂の孫にあたる人物。
唐では書を学んでおり、帰国後は政争に巻き込まれるようなこともなく、地味に務めを果たしていたようですが、晩年近くになって不運にも祖父と同じく謀反の嫌疑にかけられ失脚させられてしまいます。

※次週へ続く

【過去作品はコチラから→日本史ブギウギ

著者:アニィたかはし




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武将ジャパンで新感覚の戦国武将を描いた『戦国ブギウギ』を連載。
従来の歴史マンガでは見られない角度やキャラ設定で、日本史の中に斬新すぎる空気を送り続けている。間もなく爆発予感の描き手である(編集部評)

 

 




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