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【戊辰戦争のリアル】
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戊辰戦争では食べるどころじゃない
西郷が起こそうとした戦争はやがて拡大し、戊辰戦争へと発展しました。
結果、奥羽の百姓はたらふく食べるどころか、命すら落とします。
その内訳を見ていきましょう。
年貢半減令は嘘
百姓の心をつかむために西軍が打ち出したのが【年貢半減令】でした。
江戸幕府の時代よりも年貢を半減にする――そう言っておけば百姓の心をがっつりつかめるという計算があったのです。
これは実は西軍だけではなく、庄内藩といった東軍も出しました。
しかし、両軍とも守ることはできません。
西軍は半減令を布告した相楽総三を「偽官軍」扱いして殺害し、撤回。庄内藩ら東軍は、敗北した以上叶えることはできません。
百姓からすれば、ただの迷惑な嘘でした。
民家放火
両軍ともに、百姓の住宅に放火しました。
敵がいるときは追い出すために。
あるいは威嚇のため。
撤退時のめくらまし。
ともかく便利に焼かれたのです。
百姓側では、放火を防ぐために軍に酒を出し、振る舞うこともあったとか。
まるで戦国時代です。
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田畑踏み荒らし
民に食わせるどころか、時期が秋にぶつかり収穫前の農作物が台無しにされました。
田畑に隠れて戦う。
食料として奪う。
田畑への放火。
両軍が農作物を荒しまくりました。
拷問・殺害・性的暴行等
民が戦争に使役されているのではないか?
そんな風に両軍が疑心暗鬼に陥り、拷問・殺害する事例もあります。
これは自領ではないせいか、西軍の方が多かったようです。
性的な暴行や逸脱もあります。
長州藩の世良修蔵は、妓楼で女と戯れながら奥羽討伐を命令したことで奥羽越列藩同盟の激怒を買い、暗殺されております。
会津藩は女性部隊の「娘子軍」が出撃しました。
彼女らも敵の手に落ちると、暴行の犠牲者となりました。
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