風刺雑誌『トバエ』に掲載されたノルマントン号事件の様子/wikipediaより引用

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ノルマントン号事件はあまりに理不尽~わずか3ヶ月の禁固で済んだ船長の責任

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不平等すぎる船長はたったの禁錮3か月

でも、ノルマントン号については具体的な責任の所在がはっきりしているのですから、真摯な姿勢であれば謝罪や賠償を願い出るくらいのことはしてもいいはずですよね。

それをしなかったということは、やはり後ろめたいからなのでしょう。

罪を認めるのが嫌なのか、有色人種を侮っていたからなのか……両方ですかね。

この辺については世論も大ブーイングをしていて、当時の新聞や本でもツッコまれまくっています。

当時の外務大臣・井上馨(かおる)も「ソレおかしくね?」と不審に思い、即座に現地調査を命じました。そりゃそうだ。

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言葉が通じなくても状況的にボートにしがみつこうとするくらいの行動はあったでしょうし、それでいて「アジア人」というくくりにしてもほとんど助からなかったというのは無理がありすぎます。

結果、当時は不平等条約の改正がまだ成されておらず、被害の大きさと比べて異常なほどの微罪で終わりました。

船長が三ヶ月の禁固に処されただけだったのです。

国家の大事とはいえ、よくこの状況で【日英同盟(1902年)】が結べたものですね。

犠牲者の遺族達はさぞ胸の悪い思いをしたことでしょう。

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長月 七紀・記

【参考】
国史大辞典
ノルマントン号事件/wikipedia
ハリファックス大爆発/wikipedia

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