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日本史悪ミシュラン 鎌倉・室町時代

足利義教は★5つ 儀式で笑顔を浮かべた貴族の所領を召し上げ、お酌の下手な侍女を無理やり尼に!

更新日:

 

織田信長や坂本龍馬など。
日本史には、輝かしい功績で称される偉人がいる一方、「こいつの部下になったらほぼほぼ殺される!」というヤバい御方たちも確かにおります。

当コーナーは、そんな方たちをクローズアップし、ミシュランのごとく★で評価する連載。初回のターゲットは、室町6代将軍の足利義教さんとさせていただきました。

アブナイ方が権力を持つとロクなことにならない典型のようなこの御仁。
一体、彼が何をしたのでしょう?

足利義教

足利義教/wikipediaより引用

 

天台座主時代は名僧だったのに将軍になったら万人恐怖

足利義教は一休さんでおなじみ3代将軍・義満の5男として生まれました。

将軍家といえども武家の5男ですから、跡継ぎ候補や幕府内での要職に就く可能性は低いです。実際、義教も表舞台への出番はなく、幼い頃に出家させられ天台宗の寺に入りました。

そこまでは良かったのです。彼は後に天台座主となり、しかも「お寺始まって以来の逸材!」とまで評価されるほどの名僧であり、実に聡明な御方でした。そして座主としての生涯を全うしていれば世の中も平和だったのでしょうが、運命の悪魔は彼に将軍の座を与えてしまったのです。

そのときの方法がなんとクジでした。

重要な将軍職を決めるにあたり、アタリハズレのクジを実際に引いたかと言えば疑問符がつき、後から付けた理屈に過ぎないという見方もありますが、ともかく問題は彼が選ばれてしまったことでした。

晴れて将軍になった義教は「幕府の権力復興と将軍自らの政治」を頑張ってしまいます。

俗に言う『万人恐怖』です。

よくもまぁ、こんなピッタリな四字熟語があったもんだと思いますが、当時の宮さまが日記にこの言葉を記していたあたり、そのヤバさがご想像できるでしょう。

逆らう者は容赦なく、処刑!粛正!暗殺!

どのくらい厳しかったか、リストアップしてみますと・・・。

・儀式の最中に笑顔を浮かべた貴族→将軍をバカにした→領地没収、蟄居
・闘鶏の見物客が多く自分の行列が通れない→闘鶏禁止、ニワトリ追放
・義教を悪く言う噂→流罪や死刑
・お酌が下手→殴った後、無理やり尼にさせた
・「ちょっとそれは!」とお説教した僧→灼熱の鍋をかぶせて舌を切る

この他「飯がまずい」、「献上された梅の枝が折れている」などの理由で処罰した人は数知れず、義教に意見した実弟までもが暗殺されてしまいました。怖すぎやろ。

さらに困ったことに、「くじで決まった=神に選ばれた」とでも解釈したのでしょうか。「湯起請」が大好きだったのですから目も当てられません。

湯起請というのは、神に真贋を問う裁判の一種で「湯に手を突っ込んで火傷しなかったら勝ち!」というご神託(【関連記事】織田信長や本多重次も試したと伝わる『鉄火起請』 焼けた鉄の棒を握り、最悪の場合は敗血症で死に至る)。

「さすがに、こんなアブナイ将軍ほっといたらイカンやろ!」

と、粛清に動いたのが家来の赤松教康で、義教はものの見事に暗殺されました。こちら、後に嘉吉の乱と呼ばれております。

悪ミシュラン足利義教450

ちなみにこの出来事、前述の宮さまがまたまた日記に書いておりまして。

「赤松を討とうとしたのがバレて逆に討たれたそうだ。自業自得である。こんな将軍の犬死は聞いたことがないわ」

義教には、関東や九州平定、中央政権制の確立など優れた業績も多いのですが、やってることが非道いのでそちらにあまり目が向きません。

義と教という、およそ彼の性質とは真逆の文字の組み合わせ。「名は体を表す」なんて、とても言えたもんじゃございませんね。

悪人度  ★★★★★
影響力(権力)★★★★★
器小さい度 ★★★★☆

 

【編集部より】

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イラスト・文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
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【参考】嘉吉の乱/wikipedia 足利義教/wikipedia

 





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