『おんな城主 直虎 完全版 第壱集 [Blu-ray]』/amazonより引用

おんな城主直虎感想あらすじ

『おんな城主 直虎』感想レビュー第48回「信長、浜松に来たいってよ」

こんばんは、武者震之助です。

バトンタッチセレモニーもわびしい、そんな気持ちの昨今です。

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万千代、酒癖悪いのぅ! と宴会中に織田からの使者

織田信長の策により、無実の嫡男・信康と正室・瀬名を失った徳川家康。
しかも武田攻めでも信長により思う様に出来ず、不満は高まります。

ただし、武田家滅亡の後、念願の駿河を手にして、徳川家の君臣は酒を酌み交わしつつ、実に楽しそうです。
個性豊かな楽しそうな宴会ぶりです。

ここで酒癖が最悪なのが、井伊万千代(井伊直政)。

「まずは、あらぬ言いがかりを付けて織田の嫡男の首を差しださせるのです! 織田が皆殺しにするという敵を丸抱えにし、一族郎党の首を罪人として三条川原ぁああ~~~!」
「……飲み過ぎたようじゃの」
と、あまりに過激な発言をする万千代を、さらりとあしらおうとする家康です。
誰かブン殴ってもいいんじゃないかな、うん……。

「殿! 俺と天下を取りましょう! 駿河などで満足してはならんのです!」
万千代の暴走は止まりません。万福がなんとか止めようとします。
そこへ、織田家の長谷川秀一がやって来たのでした。

流石クールな榊原康政は、酔いもすっかり覚まして面会します。
いや、むしろできるクールガイ康政のこと。どんな時でも自分の出番があるかもしれないと、セーブしているのかもしれません。
カッコイイ、惚れる……。

一同が戦々恐々としているところへ、信長の用件が判明しました。

甲斐からの帰路、富士山を見て遠江・三河の名所巡りもしたい、と。要するにお疲れ様ツアーをしたいわけですね。
ここから徳川家の接待準備が始まります。

「心得ました!」
ここで、むくっと起き上がってそう言う万千代です。
酔っ払って顔が赤くなっていて、ちょっと愛嬌があります。

 

ついに信長、到着 マント姿で無表情のまま……

龍潭寺のおとわは、信長接待にてんてこ舞いだという奥村六左衛門からの書状を受け取ります。
天竜川は、巨漢で水の流れを弱くする人間堰まで作る計画だそうです。そこまでやるんだ!

万千代は、葡萄酒を用意しろ、椅子を用意しろと、ビシバシ指示を出しています。
パワハラ気味ですねえ。万千代のパワハラ気質も見逃さない本作です。

一方、根っからのパリピは今川氏真。
彼は不満げな朝比奈泰勝をなだめ、彼なりのもてなしの準備を始めるようです。
父の仇とはいえ、今は大事な家康の同盟者だという気配りでしょうか。それともパリピの血が騒ぐのかな。

こうして信長が浜松に到着します。

長い豪華なマントをはためかせ、堂々と椅子に腰掛ける信長。
あのマントを軽々と翻していますけど、刺繍びっちりでかなり重たいと思うのです。
この衣装を着こなせるのは、市川海老蔵さんの凄味、そして姿勢の良さあってのことですね。こんなの常人が着たらギャグですもんね!

信長はあくまで無表情で、満足しているのか、そうではないのかわかりません。
って、やめてくれ~!
こんなのもてなす方は辛いだけだって!

ここで氏真がやって来ます。
酒井忠次が慌てて止めようとしますが、信長は面白がります。

「よいではないか。祝い事には楽しい男であろう」

信長から盛り上げ役として認識されている氏真。それっていいのか、悪いのか……。

フライング気味に到着した氏真は如才なく
「仇である武田をよくぞ倒してくださいました」
と礼を言います。

いやいや、信長は今川義元を討ち取った仇ではないか、と、ここはなんだか引っかかりますよね。

 

中野直之まで御前相撲に駆り出される

さて氏真のアトラクションとは?

えり抜きの美丈夫を寄りすぎっての相撲を見せます。
衆道の時代ですし、ちょっとエロチックな楽しみかもしれません。

キラキラした効果音とともに、氏真セレクションの美丈夫が入場します。
何故か中野直之まで。
これは純粋なサービスシーンの気がします。

ちなみに六左衛門はというと、天竜川の巨漢堰に動員されていましたね……。

信長は、小兵の直之が善戦する様子を見て、上機嫌です。
小兵が活躍することを、桶狭間の時の自分と重ねているのでした。

クールなようで、やっぱり桶狭間のことを自慢に思っているのですね。

信長の言葉を聞いて、家康はヨイショを忘れません。
「さしずめ私は、あの下男ですな」

家康がそう謙遜すると、信長は同盟者としての家康に丁寧な礼を言います。
「道中のもてなし、実に見事であった」

信長は御礼に、武田攻めのために用意したものの余った米8,000俵を贈りたいと言い出します。

「これからも頼むぞ、弟よ……」
ん、んんんん? 弟って!
信長にも愛嬌や可愛げが出てきたのでしょうか。でもまあ、信長は実の弟(織田信行)ですら手をかけてますしねぇ。あれは信行の度重なる裏切りが原因でしたが。

その晩、氏真は何者かに呼び出されて密談をした様子です。

 

井伊谷にやってきたナゾの少年は上級武士の子か

一方の井伊では、井戸端に幼い少年が残されていました。

こんな場所に捨て子を放置しては、初代の怒りを買ってしまうと考えたおとわ。
梅に頼み、とりあえず風呂に入れて食事を与えることにしたのでした。

おとわは近隣の村に、迷子の手がかりを求めて行きます。
こんな終盤に新展開というのも、ちょっと引っかかりますね。

梅は、あの子は肌も荒れておらず、食事作法も見事、百姓の子ではなく、相当上級の武家の子だと推理します。

龍雲丸の生い立ちを思い出しますが、果たしてこの子は何者なのでしょうか。
「父上……自然(じねん)は……」
寝言を漏らす少年です。

一体あの子は何者か。おとわは南渓と話し合います。

おとわは素性の怪しさを考慮し、預かるのをやめるべきかと言い出します。
以前のまっすぐで未熟なおとわなら、なかった心の動きですね。

ここでおとわは、身分が高い者なら監視役がいるはずだと結論。
その者をあぶり出す作戦を始めます。

昊天は、近隣の村で「子供がいなくなった」とニセ情報を触れて回ります。
すると、謎の少年の見張りらしき男が慌てている様子でありまして。
おとわは傑山に尾行させます。

一方、徳川では接待が終わって家臣たちも一安心。ホッと一息ついていると、にわかに万千代が言い出します。

「恐れながら、まことにこれでよかったのですか!」

ここで酒井忠次が反応。
「こやつには飲ますなと言うておるだろうが」
「飲ませておりませぬ!」

今度は万千代の見張り役である万福が即答します。

この万千代が、タチの悪いトラブルメーカーであるという演出がよいではないですか。
井伊のプリンス虎松は、こんな厄介な人物に成長したのです。

そういえば、おとわもかつて酒に溺れ、昊天の槍を破壊したり(第12回)、龍雲丸に絡んだりしていました(第22回)。

「5000貫文、屋敷が建つほどかかりましたぞ! 米8000俵もらったとて……」
トータルで赤字じゃないか、と万千代は言いたいようです。

 

「もてなしの御礼として家康を安土城に招きたい」

再び、また長谷川秀一がやって来ました。

今度の用件は何なんだ。
と、視聴者もドキドキする場面で、長谷川は
「もてなしの御礼として家康を安土城に招きたい」
と伝えてきます

「しかも家臣団まで招きたい」とのことで、康政と万千代は訝しんでいます。

これですよ。
万千代、この若さでクールガイ康政と同じくらい、用心深くなっているのです。ただ者ではないのです。

家康は康政と万千代とともに、話し合います。
もしかするとこれは城を手薄にし、一網打尽にする罠ではないかと疑う万千代。
一体どうすべきか。三人は結論を出しかねます。

家康の周囲には穴山梅雪、北条氏もいます。
毛利を攻めていても、徳川対策は万全だと信長は思っているだろう――と康政は推察します。
そこへ万福が、氏真の来訪を告げます。

氏真は、家康の招待に応じるべきだと言います。
ナゼこんなにも早く氏真は、招待の件を知っているのかと怪しむ家康です。確かに早すぎます。
「わしは、招きに応じた方がよいと思うぞ……」

氏真は理由を尋ねる家康の耳に何かささやきます。
この扇をそっとあてるところが、実に優雅な仕草です。こういう所作に、大今川の気品が宿ります。
そして、動揺する家康です。

その後、氏真が歩いていると、なんと傑山に飛びかかられます。
押さえつけられた氏真を、おとわが問い詰めます。

「井伊にお預けになった子について、お聞かせ願えますか」

なんとまあ、あの子を置き去りにしたのは氏真でしたか!

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信長による家康接待で出された料理はどんなもの?現代に蘇る信長御膳

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