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【カーリングの歴史】
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カナダへの移住を機に拡散が始まる
16世紀から19世紀にかけて、カーリングはあくまでスコットランドご当地の娯楽であり、他の地域には広がっておりません。
そんな状況に変化が訪れたのは、カナダにスコットランド移民が住み着いてからです。
これで他の地域に始めて広まり、1807年には北米初の「ロイヤルモントリオールカーリングクラブ(→link)」が発足しました。
1830年にはアメリカ、その後、スウェーデンやスイスにも伝播。
世界初の競技会「世界カーリング選手権」は、1959年のエディンバラおよびフォルカークで開かれたスコッチカップでした。
オリンピックへの採用は1998年長野大会から
スコットランドのご当地種目であるカーリングが、オリンピック種目に採用されたのは1998年長野大会からです。
スキージャンプの原田選手が「船木~船木~」と祈る陰でひっそりと始まっていたんですね。
初めて同競技をご覧になられた時は、さぞかし『これは何だ?』と驚かれたことでしょう。
かくして世界へ着実に広まっていったカーリング。
世界カーリング協会の創設は1966年で日本カーリング協会は1984年です。
スコットランドでは古くからありながら、長いことご当地競技にとどまっていたため、日本あるいは世界規模での協会設立はごく最近のことだったんですね。
ウインタースポーツと関係の深い国まとめ
最後に他のウィンタースポーツがどの地で発祥・発展したか。表にマトメてみました。
こうして見ると、現在に至るまで強豪国である場合が多いとわかりますね。
スキーやスケートは、移動手段。
ソリ競技は、サンモリッツでのリゾート地で遊んだことがきっかけ。
そしてカーリングは、スコットランド紳士の遊戯が発祥というわけです。
やはり、歴史あるスポーツには気合いが入り、強豪選手も育ちやすいのでしょう。
★
その成立から、紳士的なジャッジシステムが採用され、なおかつ独特の魅力を持つカーリング。
「氷上のチェス」とも称される魅力は、ご自身にまったくプレイ経験がなくても、テレビ画面から離れられなくなりますよね。
スコッチウイスキー片手に観戦というのも悪くなさそうです。
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文:小檜山青
※著者の関連noteはこちらから!(→link)