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【サルバドール・ダリ】
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潜水服着用で講演して死にかける
こうなると「俺様は天才だ!他の芸術家はクソだ!」みたいな天上天下唯我独尊になりそうですよね。
それがそうでもなく、例えばフェルメールなんかを高く評価していました。
『真珠の耳飾りの少女』で有名な人ですね。
また、ロンドンで講演会をしたときには「潜水服を着て登壇する」というのっけから注目度MAXな姿で現れたこともあります。
そして、途中で酸欠になり、死にかけるという伝説も残しました。気付けYO!
ちなみにこの二つ、同じ年(1936年)のことだったりします。濃すぎるとしか表現できない。
25歳で結婚した妻に先立たれ……
そんな感じで作品もエピソードも奇抜なれば私生活も全て奇抜!というワケでもなく、性格的には優しい一面も持っていたと思われます。
25歳のときに知り合ったガラ・エリュアールという女性と結婚したのですが、彼女に先立たれたときには「人生の舵を失った」とまでいうほど落ち込み、翌年5月を最後に創作活動をやめてしまったほどでした。
それ以降、フランスとの国境付近にあるジローナという町に城を買ってそこに引きこもってしまったといわれています。
なぜかその2年後(※80歳)のときに寝室で大やけどをしているのですが……寝タバコですかね?
ボヤの原因になりやすいので画面の前の皆さんもやめてくださいね。
基本的には妻亡き後引きこもり生活だったようですが、たまには外出していたようで、亡くなったのは故郷の町・フィゲラス滞在中のこと。
85歳という長寿でした。
最後の作品『時間のプロフィール』は……
また、オセロットという種類の大型山猫を飼っていて、旅行にも連れて行っていたとか。
どうやって運んだのかは謎ですが、一緒に写った写真もいくつか残っています。
このオセロットは「Babou」という名前で、残念ながら性別や読み方がわかりませんでした(´・ω・`)
もしご存知の方いらしたら教えてくださいませ。
そういった優しい面があることを知った上で、最後の作品である『時間のプロフィール』という彫刻を見ると、何となくこの歪んだ時計がダリの涙のように思えてきます。
作品のセンスにしろ妻やオセロットへの愛情にしろ。他人からは奇抜に思えても、ダリ本人にとっては至極当然のことだったのでしょう。
皆さんも機会があれば本物を見に行かれるとよろしいかもしれません。
長月 七紀・記
【参考】
サルバドール・ダリ/wikipedia
池田美術館(→link)
パルファン(→link)
Artpedia(→link)