こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
【森忠政】
をクリックお願いします。
1603年に美作18万石6500石(津山藩)へ加増転封が決まった際のことです。
彼の信濃での悪政を聞いた地元民が反発してここでも一揆を起こされてしまうのですが、今度は力づくで磔にするのではなく、地元の有力者を凋落し、一揆をグダグダに終わらせてしまうんですね。
調略された農民たちが情けないというよりも、森忠政が人の心の隙をつくのが上手なのでしょう。
お好きな項目に飛べる目次
お好きな項目に飛べる目次
上に媚び下を叩く、しかもアタマは悪くない
その後の森忠政は、美作で割とマトモな内政をしたかと思ったら
・気に入らない重臣を暗殺
とか、心に棲んだ鬼を時折覚醒させる始末。
これにビビッた筆頭家老が逃げだしたり、家老同士が喧嘩して相手を殺したり、その家臣たちもヤバすぎる割に幕府からは何のお咎めもなく、森忠政の長男は家康の養女を嫁に貰うなど徳川政権下でも相変わらず上手く立ち回っております。
セコいエピソードとしては、
・津山藩主となった忠政はある温泉を気に入り、湯治場として利用するため、鍵をかけ、村人や部外者が利用できないようにした
って、ところでしょうかね。
なんというかとらえどころのない方ですが、“上に媚び下を叩く、しかもアタマは悪くない”という、自分の上役だったら最悪なタイプだったようで。
今も昔も組織の中ではそんな処世術が最強なんですね。悲しくなりますが。
なお、温泉独り占めのセコさで65歳まで生きぬいた森忠政も、最期は桃に当たって死んだそうです。
いったい桃に当たるとはどういうことなのか……。
悪人度 ★★★★☆
影響力(権力)★★★☆☆
ハリツケ度 ★★★★★
あわせて読みたい関連記事
-
史実の織田信長はどんな人物?麒麟がくる・どうする家康との違いは?
続きを見る
-
信長お気に入りの重臣・森可成~蘭丸や長可の父はどんな武将だった?
続きを見る
-
豊臣秀吉のド派手すぎる逸話はドコまで本当か?62年の生涯まとめ
続きを見る
-
史実の明智光秀はどんな人物?麒麟がくる・どうする家康との違いは?
続きを見る
-
前田利家~槍の又左62年の生涯~信長に追放されてもド派手に復活!
続きを見る
-
柴田勝家はなぜ秀吉に敗れたか?織田家を支えた宿老62年の生涯とは
続きを見る
-
信長に友と呼ばれた織田家の重臣・丹羽長秀 その生涯51年まとめ
続きを見る
文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
本人のamebloはコチラ♪
◆拙著の新刊『戦後国診察室2』が10月27日に発売されました! 皆様、何卒よろしくお願いします!
※著者のテンション上がりますので、できましたら感想はamazonレビューへお願いします! →amazonと→告知ページ
【参考】
国史大辞典
奥津荘(→link)
森忠政/wikipedia