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【森忠政】
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上に媚び下を叩く、しかもアタマは悪くない
その後の森忠政は、美作で割とマトモな内政をしたかと思ったら
・気に入らない重臣を暗殺
とか、心に棲んだ鬼を時折覚醒させる始末。
これにビビッた筆頭家老が逃げだしたり、家老同士が喧嘩して相手を殺したり、その家臣たちもヤバすぎる割に幕府からは何のお咎めもなく、森忠政の長男は家康の養女を嫁に貰うなど徳川政権下でも相変わらず上手く立ち回っております。
セコいエピソードとしては、
・津山藩主となった忠政はある温泉を気に入り、湯治場として利用するため、鍵をかけ、村人や部外者が利用できないようにした
って、ところでしょうかね。
なんというかとらえどころのない方ですが、“上に媚び下を叩く、しかもアタマは悪くない”という、自分の上役だったら最悪なタイプだったようで。
今も昔も組織の中ではそんな処世術が最強なんですね。悲しくなりますが。
なお、温泉独り占めのセコさで65歳まで生きぬいた森忠政も、最期は桃に当たって死んだそうです。
いったい桃に当たるとはどういうことなのか……。
悪人度 ★★★★☆
影響力(権力)★★★☆☆
ハリツケ度 ★★★★★
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文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
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【参考】
国史大辞典
奥津荘(→link)
森忠政/wikipedia