薩摩の食文化

幕末・維新

薩摩の食文化は彩り豊か~唐芋・豚肉・焼酎・菓子など異国情緒な食卓

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焼酎造りは豚の飼育にも役立った

酒(日本酒)造りに適さない薩摩では、人々は焼酎を造りました。

阿久根焼酎は、江戸や大坂でも人気だったとか。

サツマイモやサトウキビが栽培されるようになると、こうしたものでも焼酎が作られるようになりました。そのほうが遙かに安上がりであったのです。

ただし、あくまで個人的に家庭で飲むものであって、地域特産品として味が洗練されるようになったのは、幕末・島津斉彬の時代から。

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明治時代以降、現在の鹿児島焼酎は芋が主流となっています。

実際、年間焼酎消費量が堂々全国一位(とどラン)ですね。まさに焼酎王国でしょう。

また、焼酎を造るときに出た粕は、豚にとってよい餌となりました。まさに一石二鳥で飼育にも役立ったのです。

現在も、鹿児島特産の豚の餌には、焼酎のもろみや粕が含まれている場合があります。肉の味をよりよくする秘訣なんだとか。

 

異国情緒があふれる食材

琉球王国領を支配下におさめ、他国とも交易を行ってきた薩摩藩。

異国情緒漂う文化がそこにはあり、藩主の献立を見てみると、それが実感できます。

例えば、以下のような食材まで含まれておりました。

中華料理に用いられる食材】
・フカヒレ
・燕の巣
・竜眼

【南方独特の食材】
・西国米(セーカクビー・シークービーとも、サゴヤシからとったデンプンをビーズ状にしたもの。タピオカに似ている)
・唐墨

【南蛮渡来の菓子】
・カステラ
・ボーロ
・有平糖

江戸期に入る前の戦国時代、甘いお菓子は非常に貴重なものでした。

例えば織田信長が饗応に用いた最高級の甘い南蛮菓子。

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江戸時代になってからも庶民の口には入りにくいものでしたが、サトウキビが手に入りやすい薩摩は別です。

17世紀頃には、「かるかん(軽羹)」がお土産菓子として誕生しております(画像)。

このように薩摩には、豊かで異国情緒あふれる食文化があったのです。

そして……。

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