宝井其角

宝井其角/wikipediaより引用

江戸時代

雨乞い儀式の横を通った宝井其角 僧侶と間違われ一句→マジで雨

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当時も干ばつが起きており、お偉いさんである蘇我蝦夷が雨乞いをしたのですが、一向に効果が見込めませんでした。

そこで皇極天皇が儀式を行うと、たちまち雨が降りだしたといいます。

「蘇我氏が皇室から見てアレだったから、貶めるために作られた話」と受け取れることもできますけれども。

 

逆に雨が1ヶ月降り止まず、ダム決壊で大災害

また、20世紀の前半にも雨乞いを成功させたという人物の話があります。

チャールズ・ハットフィールドという人で、アメリカの気象学者でした。

独自の方法で人工降雨に成功したといわれています。

しかし、1916年にサンディエゴの町の人々から頼まれてその方法で雨を降らせた際、1ヶ月以上降り止まず、3つのダムが決壊するという大災害になってしまいました。

裁判では「ただの自然災害だから君は悪くないよ」ということになったのですが、チャールズは深く責任を感じ、文字通り墓の中までその秘密を持って行ったのだそうです。

現在でも人工降雨法として使われているヨウ化銀を用いたのではないかともいわれています。

それでも飛行機を使わないと難しいですし、チャールズは地上から雨を降らせたといわれているので、その可能性は低そうです。

 

タイでは「ドラえもん」が神様に!?

また、非科学的ともいえる儀式が強く信じられている地域は今も存在します。

近年では、タイのとある村で雨乞いの儀式を行い、成功したとされる話がありますね。

その儀式、伝統では生きた黒猫に水をぶっかけ続けるんだそうですが、動物保護の観点から、そのときはなんと

「ドラえもん」

のぬいぐるみを使ったそうで。

それはそれで違う問題が起きそうな気がしますけれども……。

その後、ドラえもんは現地で神様扱い。

藤子・F・不二雄先生もさぞかしビックリしてるでしょうね。

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長月 七紀・記

【参考】
『国史大辞典』
東京都神社庁(→link
宝井其角/wikipedia
雨乞い/wikipedia
三囲神社/wikipedia
ハフィントンポスト(→link

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