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三歌人にも三賢女にも選ばれている小野小町
三段飾りが晴れの日を祝う会場にいるであろう人々なのに対し、五段以上にならないと出てこない随身や衛士(仕丁)などはお供の人々です。
道具が多いのはそのせいですね。
他に小野小町・柿本人麻呂・菅原道真ら「三歌人」や紫式部・清少納言・小野小町の「三賢女」を追加していることもありますね。どっちにも入ってる小町すげえ。
ちなみに「早く片付けないと婚期が遅れる」というのはほとんど迷信だそうです。
ただし、旧暦の3月3日だと梅雨が近いため「さっさと片付けないと人形が傷むし、片付けのできない子はいいところへお嫁になんて行けませんよ」という訓示だという説があります。こっちのほうがそれっぽいですかね。
飾り始めるのはいつからでも良いらしく、早ければ立春(節分の翌日・2月4日)からでもOKだとか。
長時間飾っておくとそれはそれで傷みそうですけども。
香川や兵庫の一部でも8月1日にひな祭り
全国的に雛祭りは3月3日にやるものとされています。
疑うことすらない人も多いかもしれませんが、地域によっては「よくないことがあった」、もしくは「この時期だとだとまだ春に遠い季節である」という理由で雛祭りの日をずらすこともあるようです。
前者は香川県三豊市・旧仁尾町や兵庫県たつの市御津町室津地区などで、いずれも地元の城が落ちてしまったことと関係しています(三豊市が仁尾城・たつの市が室山城)。
そのため延期して、八朔(8月1日)に雛祭りをしていたのだとか。
八朔とはもちろん甘酸っぱい柑橘類のこと……ではなく、天正十八年(1590年)のこの日に徳川家康が江戸城に入ったといわれ、
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江戸時代には正月の次に大事な日だったので、ここに合わせたのでしょう。
お祝い事は重なっても問題ないですからね。
後者は言わずもがな、東北や北陸地方です。
この場合は気候の問題なので、1ヶ月遅らせて4月3日を雛祭りとしていたとか。
現在はどうなんでしょう? もし地元の方がいらしたら、教えていただければ幸いです。
昔の人というと行事や決まりごとにうるさいイメージが強いですが、こうやって臨機応変にずらしながらお祝いをするというのはなかなか柔軟な姿勢ですね。
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長月 七紀・記
【参考】
国史大辞典
香川県三豊市(→link)
◆真夏の漁師町に華やぎ たつので「八朔のひなまつり」(→link)
ひな祭り/wikipedia