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『どうする家康』感想あらすじレビュー第5回「瀬名奪還作戦」

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『どうする家康』感想あらすじレビュー第5回「瀬名奪還作戦」
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どうするニンジャ

忍者については、今週見たことは記憶から焼き消された方が良いでしょう。

『麒麟がくる』の菊丸はよかった。あの作品の後に、どうしてこんな雑忍者が出せるのでしょうか。

しかもカッコ悪い。嘘でもカッコよければまだしも、ただ薄汚いだけ。作品全体にセキュリティ意識がないので、何の緊迫感もありません。

コーヒーショップで業務データ剥き出しのノートパソコンを広げ、そのままトイレに行く人を見てしまったような不安と同じ感情が湧いてきます。そんなドキドキは別に求めていません……。

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放送後の紀行で、わざとらしく江戸期以降に形成された忍者のイメージを語っていました。

そういうイメージありきのフィクション忍者ならば、例えば『鬼滅の刃』の音柱・宇髄天元(うずいてんげん)を参考にされた方がよいのでは?

天元の特徴として「譜面を読む」というのがあります。

あれは指揮官クラスである上忍として、戦場を読み、戦術を組み立てるやり方です。個人的戦闘力ならば、彼自身も自分はさほど優れているわけじゃないと理解しています。

ただ、指揮官としての技能があることを理解して戦いに行く。これが戦術の組み立てです。

本多正信すらできていないことを、少年漫画の人物がこなしているのです。

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どうする背中

毎回、言動が下劣で苦しいです。

「虫ケラどもが」

敵をそんな風に踏み殺すのって、クールな悪役ではなく、脇の甘い無能のすることですよ。背中丸出しでこんな恥ずかしいセリフを読む鵜殿長照さんって何なのでしょう。

何が起きるかわからない戦場であれば、もっと慎重な動きで表現したほうがよくないですか? 本作は、背中をガラ空きにするのが大好きで違和感があります。本多忠勝すら背中丸見えで戦っていました。

武士が背中に傷を負うのは不名誉なことです。敗走していて斬られたら恥ずかしいし、背中をガラ空きにしていてやられても恥ずかしい。

あまりに隙だらけで共感性羞恥を刺激されます。

 


どうするミソジニー

ジェンダー観がまっとうなドラマならば『大奥』を見て欲しい――。

本作のスタッフは、そんな風に仰っしゃりたいのか、今週も最低な責任転嫁がありました。

救出作戦の失敗が、巴とお田鶴のせいにされたことです。

あまりによくあるパターンで馬鹿馬鹿しくなってきました。

今年の大河を見ていて思います。もしも脚本家が女性だったらどうなっていたか?

叩かれやすい大河として『天地人』、『江』、『花燃ゆ』、『西郷どん』があります。

共通点は全員が女性脚本家ということです。

私も上記の作品は駄作揃いだと思いますが、問題は、作品や脚本自体への批判だけでなく、脚本家の性差別も含めた言葉が飛び交うことです。

お約束の言い方がこれですね。

「スイーツw」

思えば『麒麟がくる』の駒叩きも悪質でした。

なんとなく気に入らないことがあって、そこに女がいれば向かう。

そんなミソジニーが、今年は作中でも炸裂させているかのようで辛い。

このドラマには男女どちらにも聡明な人物はいませんが、今後も、決定的な失敗は脇の甘い女性のせいにさせるのでしょうか。

 

どうするキャスティング

あらためて本作について思ったことがあります。

なぜ子役時代をすっ飛ばして、いきなり桶狭間になったのか。

結局この後の回で子役が登場しており、何かがおかしいように思えてならない。

今回だって、瀬名の奪還など冒頭15分で済めばよかった。それが次回へ続くって引っ張りすぎではありませんか?

主人公である家康は全く存在感がなく、忍者だのなんだの脇役ばかりが目立ちます。

その理由が浮かんできました。例えば以下の記事です。

◆「どうする家康」で今川義元はなぜ第一話で消えたのか そこには野村萬斎の事情があった(→link

こちらの記事には、要するに役者のスケジュールを基にして展開を決めていると記されています。

SSRカードを集める感覚で大河主演をキャスティングしたため、それが仇となったのでしょう。

他の役者もそうなのかもしれません。

◆松本潤、現場で“男を上げる”が視聴率は…『どうする家康』の舞台裏(→link

真偽不明とはいえ、サイゾーではこんな風に記されています。

「NHKは、広報戦略で完全に失敗しました。

『鎌倉殿の13人』のときは、主演の小栗旬が協力的で、撮影の合間にインタビューや囲み取材に応じていた。

でも、今回は多忙な松本ということで、取材スケジュールが満足に組めていないようです。

また、乗馬シーンなど重要な場面でCGを多用し、チープさが目立つようになった。

NHKは、ロケ地の確保に苦慮した結果、CGを使用していると言い訳のようなコメントを出し、メディア関係者の間でもシラけムードが広まっています」(同上)

確かに昨年と比べて、手間をかけずに作成しているように思えます。

大河の主演とは、それだけに集中することが求められるというのは、ファンだけの幻想だったんですかね。

本記事では、NHKプラスのからくりも暴かれていました。

NHKプラスの視聴回数は、視聴率と異なり、NHKしか把握しておりません。

よって使い分けができます。

プラスに使えるならば発表。しない方がよければ隠す。

つまり、NHKが何も公表しなくなったら、数字が悪化している可能性がある。

むろん事実は不明ですが、仮に「前年比10%増!」などであれば、躊躇なくPRしますよね。

NHKであれば、一定期間で公表する義務すらあると感じるのですが。

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