どうする家康感想あらすじレビュー

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『どうする家康』感想あらすじレビュー第5回「瀬名奪還作戦」

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『どうする家康』感想あらすじレビュー第5回「瀬名奪還作戦」
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どうする予算

予算も『大奥』に取られましたかね。

合間にアニメを挟むのは危険な兆候。要は経費削減です。

CGに金がかかるとかなんとか言いますが、はてさて、今年はコスパはよいように思えますが。

 

どうするポリアンナ

マスコミもしらけていると書かれてしまう本作。

それでも仕事はこなさねばなりません。

話題作りを至上とするとなると、戦術としてはこんな感じでしょうか。

・高評価だけを拾う

・歴史的な話はせずに芸能ニュースとしてアクセスさせる

・役者のファン心理を掴む

・従来のやり方ではない斬新さがあるとアピールする

そんなお手本記事をざっと集めてみました。

◆ネットで拾った高評価を枕とし、芸能ニュースとからめる

NHK大河ドラマ『どうする家康』主演の嵐・松本潤が独立時準備か、両親が取締役を務める個人会社を設立も所在地はジャニーズ内の不思議に事務所の公式回答(→link

◆役者ファン心理を用いる

「どうする家康」岡田信長がネット席巻!演出語る竹柵リング裏側と魅力 大河でも格闘振付 松潤奮闘を導く― スポニチ(→link

◆斬新さをアピールする

「レジェバタ」「どうする家康」…時代劇に新たな潮流生まれるか 戦国三英傑に多様な解釈(→link

【明日のどうする家康】第5話「瀬名奪還作戦」勇者ヨシヒコみ?ムロ秀吉に続き服部半蔵・山田孝之が初登場(→link

【どうする家康】徳川家康(松本潤)は「虎」か「兎」か。最恐・信長に立ち向かう「原動力」は(→link

こうして見ていくと、ファンがたくさんいて、みんな好きな新しい大河なんだなぁという錯覚に陥るかもしれません。

「ケチつけているのは歴史オタクのおじちゃんおばちゃんだけでしょ」みたいな。

果たして現実はどうなのでしょうか。

配信側もPVを取るためにはなりふり構っていられないのか。早くも主演と共演女優が恋愛関係になりそうだとか、女優同士が争っているとか、真偽不明の話題作りも始まりました。

まだ二月なのに苦しい状態です。

 

どうする時代錯誤感

最近の芸能ニュースは、ライターが番組を見てSNSをチェックし、数字の取れそうなキーワードを探っていくことが非常に多い。

スポーツ紙のWEB版など、もはやそれで成立しているかの様相すら呈していますが、未だにこんなネタが喜ばれるのか?と嘆きたくなるものが出てきます。

「恐妻家」とか「嫁と姑」です。

◆大河ドラマ『どうする家康』 “ヘタレの家康”を取り巻く13人の女たち相関図(→link

◆「どうする家康」キーパーソン 妻・瀬名と母・於大 しっかり者の嫁しゅうとめに挟まれ家庭内でも「どうする」倍増?(→link

恐妻家とか嫁姑問題自体をどうこう言うつもりはありません。

人命がかかっている状況でうだうだグダグダする様子を面白がったり、嫁と姑を強引に盛り上げ演出に使う、そんな時代錯誤感に辟易とするのです。

以下の記事のように、美人をジャッジしてやる!というタイトルも陳腐なことこの上ない。

◆NHK大河「どうする家康」信長の妹・お市の登場で注目される大物美人キャストの行方は…第5回見どころ(→link

百歩ゆずって「興味を惹かせるため」にキーワードとして使い、記事の趣旨が違う方向へ誘導されているならまだしも、「濃姫役はどんな美人がやってくるのかワクワク♪」という論調なのですからズッコケてしまいます。

それにしても2月3日段階で濃姫役が発表されていないというのも凄いですね。

彼女の織田家への輿入れは天文18年(1549年)頃と推定されています。

ドラマの始まりであった桶狭間の戦いは永禄3年(1560年)のことですから、当然、信長の近くにはいたはず。

なのに清須城では信長の正妻である濃姫ではなく、お市の方が前面に出てきました。

どこまでも不思議な作品です。

 

どうする暴力描写

時代錯誤感といえば、しょうもない暴力描写を「スゴイでしょ!」と言い張る点も辛いです。心理状態を殴られています。

◆『どうする家康』の見所、バイオレンスすぎてかえって新しい信長像 家康を取り巻く人間関係の伏線、対立を予感させる豊臣秀吉柴田勝家にも注目(1/6)(→link

◆「どうする家康」伏線か?柴田勝家が秀吉蹴るシーン話題(→link

当たり前ですが、バイオレンス描写が悪いというのではありません。

本作のように、中高生のイジメのごとく無造作に繰り出してくるのが見ていられないのです。

確かに武士は職業柄、キレやすく、暴力に走り易い。

ちょっとした侮辱程度であっという間に殺し合いに発展しますので、本作のように「なんかイラッとしたから尻を蹴ったった!」なんてやっていたら流血沙汰になりかねません。

だからこそ北条泰時は【御成敗式目】で流血に繋がりそうな侮辱行為を禁止しました。

現代人の中高生感覚で取り扱ってはいけない――そんな例は信長が元康をビンタするシーンでも見られます。

◆「どうする家康」ネット衝撃 突然のビンタは岡田信長が提案!松潤元康を導く愛情 演出も感謝「共犯者」(→link

役者さんが演出を提案するのは、一見「役に入り込んでいて素晴らしい」なんて風にも見えますが、裏を返せば脚本や演出の完成度に隙があるのではないでしょうか。

もしも完璧だったら提案などできないはず。

「大河主演も務めた人気俳優が提案するんだからいいっしょ」

という指摘もあるかもしれませんが、『西郷どん』で島津斉彬西郷隆盛相撲を取ったシーンは、渡辺謙さん発案で、残念ながら非常に不自然に映りました。

大河の主役だからって、良い場面を思いつくわけではないでしょう。

重ねて申しますが、暴力シーンが悪いのではありません。

例えば『鎌倉殿の13人』では比企尼(草笛光子さん)が源頼朝(大泉洋さん)をビンタするシーンがありました。

横暴になる頼朝に対し、比企尼が母のごとく愛情を持った怒りから手をあげたものです。

画面からもその真意は伝わってきましたが、撮影にあたっての裏話も以下の記事で明かされています。

◆【鎌倉殿の13人】草笛光子が頼朝へのビンタシーン釈明「もっとぶってもよかった(笑)」(→link

三谷さんの発案から役者さんたちが取り組んでいたことがわかる。

だからこそ彼女の愛情を示す、印象的なシーンとなったのではないでしょうか。

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