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【コロンブス・デーから先住民の日へ】
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犠牲者は最小で200万人 最大で1億人!?
はたして、アメリカ大陸の原住民は、一体何人が犠牲になったのでしょうか?
諸説あわせると最小200万人、最大1億人とされているそうです。
数字の幅が広すぎるがため「信憑性ないじゃん」というのもまた違います。
この算出が、なかなか難しいのです。
というのも、ヨーロッパ人が来る前に一体人口がどれほどであったか。
それが把握しづらいからで、おおよそ4000万人程度、というのが現在最も支持される数値です。
これが減少し続け、500万人で底を打ちました。
つまりはマイナス3500万人。
仮に元の人口が1000万人だったら500万人、1億人だったら9500万人の減少ですね。
いずれにせよ途方もない数の死者が出たのは間違いないでしょう。
「原住民が死に絶えると言うことは、神がこの土地を支配する権利を与えたのだ」
そんな当時の欧州人の考え方は、どう見たって許されたものじゃありません。
ゆえに「コロンブス・デー」の変更は妥当ではないか。個人的にはそう思います。
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文:小檜山青
※著者の関連noteはこちらから!(→link)
【参考文献】
マシュー ホワイト/住友進『殺戮の世界史: 人類が犯した100の大罪』(→amazon)