大英博物館

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イギリス

260年もの歴史を有する大英博物館の重厚感凄まじ~遺物6万5352点の見どころは?

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一度大破した「ポートランドの壺」

長い歴史を持つ建物であれば、事件はつきもの。

ローマ時代の部屋に展示されている「ポートランドの壺」も事件に遭遇しています。

なんと、1845年に文字通り粉々になってしまったことがあるのです。

ポートランドの壺

ポートランドの壺/wikipediaより引用

その欠片の数、実に200。

気の遠くなるような復元作業だったことは想像に難くありません。

修復中は、ウェッジウッド社の創設者であるジョサイア・ウェッジウッドが制作した複製品が展示されていたとか。

現在では本物が展示されていますが、よーく見ると修復の跡が見えるような、そうでもないような。

実際に見る機会があったら、その点に注目してみるのもいいかもしれません(大英博物館の公式サイト→link)。

 


仏像、浮世絵、能面、鎧……これがジャパニーズ!

もちろん、大英博物館には日本の展示室もあります。

◆公式サイト 日本展示室(→link

浮世絵や甲冑などお馴染みのラインナップが並び、ショップにはグッズがたくさん(→link)。

日本でもウケそうなものがちょいちょい見受けられます。

最近では、折り紙の特集ページも組まれているほどです(→link)。

余談ですが「西洋の人の前で折り紙を披露したら盛り上がった」という話はよく聞きますし、そういう予定がある方は身につけておくといいかもしれませんね。

 


展示方法も斬新

元々大英博物館は無料ですけれども、何と最近はグーグルマップでも見学できるようになりました(→link)。

見取り図まではないので、どこが何の部屋だか一瞬わかりにくいのですが、まあそこまで求めるのは贅沢ですね。

右側にあるエレベーターのようなパネルで、階層を切り替えることもできます。

日本の展示室は5階を押すとすぐ表示されるのでわかりやすいです。

他のフロアでは、石像の類が柵もなしに展示されている所も多いので、「おおおお!!」と感動すると同時に「これ、誰かが触ったり倒したりしないかな……」という気分にもなったり。

2023年には、非公開品の盗難事件も起きているようですので、より警戒していただきたいところです。

冒頭で記しましたように、大英博物館の展示物の中には、他国から返還を求められているものも多々あります。

強奪するようにしてイギリスへ運び込んだものであれば、それは当然返さねばならないでしょう。

しかし、その一方で懸念がないわけでもありません。

歴史展示物の維持には、当然、お金も手間もかかります。輸送中に事故がないともいい切れませんし、仮に政情不安定な国に返すとなると、クーデターや軍事行動などで焼失してしまう懸念も生じます。

大英博物館で保管し続けることにも、一定の意義があるという気もします。

歴史ファンとしては、とにかく無事に残ることを祈るばかりです。

長月 七紀・記

【参考】
大英博物館公式サイト(→link
British museum/Google Cultural Institute(→link
日本大百科全書(ニッポニカ)
世界大百科事典

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