絵・富永商太

織田家 信長公記 豊臣家

秀吉の毛利攻略スタート! 久秀討伐の信忠は三位中将に~信長公記152・153話

こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
信忠の官位・秀吉の播磨進出
をクリックお願いします。

 

秀吉は官兵衛と手を組み姫路城へ

中国地方の毛利といえば、毛利元就が一代で急伸させた大国。

当然ながら準備は用意周到に進められました。

秀吉は以前から播磨エリアの諸将に対して調略を仕掛け、特に小寺政職(こでら まさもと)の家老だった黒田孝高黒田官兵衛・当時は小寺孝隆)と昵懇の関係を築くことに成功したのです。

黒田官兵衛
黒田官兵衛は秀吉の軍師に非ず!59年の生涯まとめ【年表付き】

続きを見る

播磨入りの直後に、孝高の居城である姫路城に入りました。

孝高は一族を別の城に移し、秀吉に姫路城本丸を提供。自身は二の丸に入ったとされますので、早い段階から秀吉、ひいては織田信長に対して大きな信頼を寄せていたことがわかりますね。

官兵衛によって足場ができた秀吉は、周辺の播磨国衆たちから人質を取り、織田氏への従属を確約させます。

他にも赤松広秀や別所長治など、播磨の有力者が以前から京都で信長に挨拶していたこともあり、かなりスムーズに事が進んだようです。

 

播磨から但馬へ 休む間もなく城攻め

播磨の確保ができた秀吉は、10月28日に信長へ報告。

「11月10日頃に播磨の攻略は終わらせましょう」

信長はこれを喜び、その働きを称賛する朱印状を与えました。

しかし、秀吉は手も気も抜きません。

信長より朱印状は貰いましたが、この程度では働きが足りないと考え、播磨からさらに但馬へも入ったのです。

数ヶ月前に柴田勝家とケンカし、北陸の織田軍から勝手に戦線離脱し、信長に叱責された(148話)記憶も新しい時期ですから、それを吹き飛ばす功績が必要だと判断したのでしょう。

織田軍が北陸で謙信と激突? 勝家とケンカした秀吉は……信長公記148話

続きを見る

山口岩州の城を攻略し、さらに、竹田を攻略して砦を築き、弟の豊臣秀長を城代に入れます。

豊臣秀長(羽柴秀長)
秀吉を支えた偉大過ぎるNO.2豊臣秀長(羽柴秀長)天下統一への功績

続きを見る

岩州と竹田は、どちらも現在の兵庫県朝来市です。竹田城については、近年「天空の城」として有名になりましたね。

赤松広秀(竹田城最後の城主)が家康に切腹を命じられた顛末~寝返りは慎重に

続きを見る

現代では豪雪地帯としても知られている地域ですから、真冬に入る前に秀吉がこの地を手に入れられたのは僥倖でした。もしかすると、雪を気にして攻略を急いだのかもしれませんね。

後に秀吉がやってのける兵糧攻めや水攻めも、地形や天候をある程度知っていなければできないことです。

有名な【中国大返し】も、秀吉が中国地方の地勢を正確に把握し、意識していたからこそ、あのような驚異的なスピードでなしえたのでしょう。

あわせて読みたい関連記事

中国大返しは可能か 秀吉&官兵衛による10日間230kmの強行軍を考察

続きを見る

織田信忠(奇妙丸)信長の跡継ぎってどんな人? 最後は光秀に命を狙われ

続きを見る

織田信長
織田信長 史実の人物像に迫る!生誕から本能寺まで49年の生涯まとめ年表付

続きを見る

正親町天皇は光秀&信長&秀吉とどんな関係を築いたか? 77年の生涯

続きを見る

松永久秀
松永久秀は爆死に非ず~信長を2度裏切るも実は忠義の智将70年の生涯

続きを見る

黒田官兵衛
黒田官兵衛は秀吉の軍師に非ず!59年の生涯まとめ【年表付き】

続きを見る

赤松広秀(竹田城最後の城主)が家康に切腹を命じられた顛末~寝返りは慎重に

続きを見る

柴田勝家
当初は信長と敵対していた柴田勝家 秀吉に敗れるまでの生涯62年まとめ

続きを見る

豊臣秀吉
豊臣秀吉 数々の伝説はドコまで本当か? 62年の生涯まとめ【年表付き】

続きを見る

豊臣秀長(羽柴秀長)
秀吉を支えた偉大過ぎるNO.2豊臣秀長(羽柴秀長)天下統一への功績

続きを見る

モヤッとする「位階と官位」の仕組み 正一位とか従四位ってどんな意味?

続きを見る

官職と二官八省がわかる! 日本史がマジで3倍ぐらい楽しくなる必須の知識

続きを見る

令外官(関白・中納言・検非違使など)を知れば日本史全体が見えてくる!

続きを見る

信貴山城の戦いで迎えた久秀の最期! 大仏殿を焼いた因果? 信長公記151話

続きを見る

織田軍が北陸で謙信と激突? 勝家とケンカした秀吉は……信長公記148話

続きを見る

信長公記をはじめから読みたい方は→◆信長公記

長月 七紀・記

【参考】
国史大辞典
太田 牛一・中川 太古『現代語訳 信長公記 (新人物文庫)』(→amazon
日本史史料研究会編『信長研究の最前線 (歴史新書y 49)』(→amazon
谷口克広『織田信長合戦全録―桶狭間から本能寺まで (中公新書)』(→amazon
谷口克広『信長と消えた家臣たち』(→amazon
谷口克広『織田信長家臣人名辞典』(→amazon
峰岸 純夫・片桐 昭彦『戦国武将合戦事典』(→amazon

TOPページへ

 



-織田家, 信長公記, 豊臣家