小見の方

絵・小久ヒロ

斎藤家

帰蝶の母にして信長の義母~小見の方を知れば明智家や斎藤家がわかる!

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道三と明智家は滅び、小見の方は織田家に庇護された?

義龍と道三は親子で深く対立し、弘治元年(1555年)に義龍が挙兵。

彼女の実家である明智家は、どっちつかずの消極的中立という立場をとりました。

結果、弘治2年(1556年)の【長良川の戦い】に敗れた道三は敗死します。

小見の方はこの時点で未亡人になったんですね。

長良川の戦い
長良川の戦いで父・道三と息子・義龍が激突!その後の斎藤家はどうなった?

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さらに、中立を決め込んだ明智家は、義龍の怒りを買い、光秀を除く一族郎党が滅ぼされてしまいます。これにて小見の方は孤立してしまったことでしょう。

しかし、彼女は永禄12年(1569年)まで生き残ったわけですから、少なくともその間は、背後で支えた後ろ盾がいたハズ。

それは娘の嫁いだ織田家ではないでしょうか?

彼らとの関係性を考慮し、小見の方は殺害されることなく稲葉山城に置かれたか、あるいは信長のもとへ逃げ出したのかもしれません。

いずれにせよ美濃国侵攻を考えていた信長にとって小見の方という存在は非常に存在価値がある女性だったでしょう。

娘の帰蝶と併せて、美濃制圧の大義名分に使えるではないですか。

実際、信長の稲葉山城攻略(岐阜攻略)には、そういった節が見え隠れしておりました。

信長の稲葉山城攻略
信長は稲葉山城(後の岐阜城)をどう攻略したか?その全貌を徹底分析

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斎藤家の家臣団調略に一役買っていた!?

永禄10年(1567年)。
織田家は稲葉山城を陥落し、斎藤家(当主は斎藤龍興)を滅ぼしました。

この戦いの勝因の一つに「斎藤家臣団の内紛や織田方への内通」が挙げられます。

要は、斎藤家の家臣たちを織田家に寝返りさせたのですが、元国主の妻でもあった小見の方や姫の帰蝶をチラつかせた――というのは考えすぎでしょうか。

稲葉山城を岐阜城と改名し、本拠地にした信長ですから、それに同行していた小見の方も無事に地元へ戻ってくることができています。

そしてその後も婿姑の間に良好な関係が続いたため、『言継卿記』にツボのエピソードが記された、と。

なお、この時点での彼女は56歳と高齢なため、以降は世の戦乱から離れて、ひっそりと暮らしていたと思われます。ゆえに他の記録も残っていないのではないでしょうか。

興味深いのは
「甥・明智光秀と再会することはできたのか?」
という点です。

光秀はこの時期、足利義昭の配下として信長に接触しており、一説には帰蝶(濃姫)との血縁を頼って、信長に上洛をうながす使者に選ばれたとも伝わります。

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とすれば、小見の方と再会していたとしても全く不思議ではありません。

滅び去った美濃明智家の縁者ということで、感動の再会と相成ったことでしょう。

加えて、実現していれば「光秀は明智家の名前を騙っているだけ」という仮説も払しょくでき、この一場面を示唆する書状などが出てくれば歴史が大きく変わるかもしれません。

『麒麟がくる』最終回で描かれれば名シーンになるかもしれませんね。

 

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文:とーじん

【参考文献】
国史大辞典
織田信長総合事典(雄山閣出版)』(→amazon
斎藤道三と義龍・龍興(戎光祥出版)』(→amazon
「総論 美濃斎藤氏の系譜と動向」『論集 戦国大名と国衆16 美濃斎藤氏(岩田書院)』(→amazon
『明智光秀・秀満(ミネルヴァ書房)』(→amazon

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