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【まんが『大河ブギウギ べらぼう編 第7話』】
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付加価値
◆蔦重、ソッチじゃないってー!
本業以外のことに手を出しても上手くいかないことが多いのに、なぜだか手を出してしまうのが追い詰められた人のサガ。
現代の書店事情で言いますと、例えばSHARPやヨドバシカメラなども電子書籍を販売しておりますが、果たして採算は合っているのかな……と、そんなことが頭に浮かんできました。
追加機能
◆本を作る過程で非常に大事な作業がレイアウト(割付作業)でして。
編集者が文章とイラストを用意したら、それを誌面の中に配置していく――実は現代でも専門の職人がいるほどです。
彼らがadobe社のIllustratorやInDesignというソフトで文字やイラスト(写真)を配置していくのですが、なんせ江戸時代は全て“手”でやっているのですから、気の遠くなる作業ですね。
しかも、その割付を板に彫っていかねればならないんですから、劇中でダチョウ倶楽部の肥後さんもブチ切れるわけです。
スクープ
◆印刷して、一冊の本に製本して、ようやく出来た!
と思いきや、納品直前に超重要な情報が入ってきて「刷り直し」となれば、悶絶するような思いになるのも致し方ありません。
現代であれば「正誤表」の紙を本の間に挟んで対応することもありますが、『吉原細見』で「花の井あらため瀬川」という花魁スクープネタであれば、刷り直しするしかありませんね。
嗚呼、蔦重も泣きたくなるわ……。
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