毎週土曜日13時50分に大河ドラマ『べらぼう』をマンガで振り返る――。
第7回放送は『吉原細見』の販売権利を巡って、蔦屋重三郎(横浜流星さん)と西村屋与八(西村まさ彦さん)が真っ向勝負!
贈答も意識して高級感のある装丁をほどこした西村屋に対し、とにかく「読者のニーズ」と「懐事情」にスポットを当て、蔦重は自らの足でネタを掴みに行きます。
現代とほぼ変わらない本作りのノウハウが詰め込まれた今回。
出来上がった新刊を見て地本問屋の親父共は何を思うか……?というわけで、さっそく漫画で振り返ってみましょう!
後釜

◆鱗形屋が偽板を作っていたことを言うべきか否か――と悩んだ結果、「告げ口なんて性に合わん!」ということで引っ込めた蔦重。
誰かの足を引っ張ることに頭を使うぐらいなら、自分のネタ探しに没頭したほうが、長い目で見た場合、プラスに働きますね。
条件

◆自信満々の鶴屋喜右衛門(風間俊介さん)に対し、不安でならない西村屋。
いい加減、策ばかり弄してないで自分でも工夫して!
半額

◆倍売るために採算度外視で挑む――なんてこと欲ボケの地本問屋軍団には思いもよらなかったでしょう。
付加価値

◆蔦重、ソッチじゃないってー!
本業以外のことに手を出しても上手くいかないことが多いのに、なぜだか手を出してしまうのが追い詰められた人のサガ。
現代の書店事情で言いますと、例えばSHARPやヨドバシカメラなども電子書籍を販売しておりますが、果たして採算は合っているのかな……と、そんなことが頭に浮かんできました。
追加機能

◆本を作る過程で非常に大事な作業がレイアウト(割付作業)でして。
編集者が文章とイラストを用意したら、それを誌面の中に配置していく――実は現代でも専門の職人がいるほどです。
彼らがadobe社のIllustratorやInDesignというソフトで文字やイラスト(写真)を配置していくのですが、なんせ江戸時代は全て“手”でやっているのですから、気の遠くなる作業ですね。
しかも、その割付を板に彫っていかねればならないんですから、劇中でダチョウ倶楽部の肥後さんもブチ切れるわけです。
スクープ

◆印刷して、一冊の本に製本して、ようやく出来た!
と思いきや、納品直前に超重要な情報が入ってきて「刷り直し」となれば、悶絶するのも致し方ありません。
現代であれば「正誤表」の紙を本の間に挟んで対応することもありますが、『吉原細見』で「花の井あらため瀬川」という花魁スクープネタであれば、刷り直しするしかありませんね。
嗚呼、蔦重も泣きたくなるわ……。
お披露目

◆西村まさ彦さん演じる西村屋与八は、劇中では意地悪で姑息なオッサン扱いですが、実際は蔦屋重三郎のライバルであり、実績も素晴らしいものがあります。
以下に関連記事がございますので、よろしければ併せてご覧ください(本記事末にもリンクがございます)。
-

江戸出版界を牽引した西村屋与八『雛形若菜の初模様』も手掛けた蔦重ライバル
続きを見る
帰還

◆偽板の罪で捕らえられていた鱗形屋は、資金難で復活できるのか?
地本問屋に復活したら、蔦重の席は無くなるのでは?
仮に蔦屋重三郎が地本問屋を運営できたとしても、資金調達はどうするのか?
もしも忘八親父共から資本を捻出してもらったら、利益ぜんぶ吸い取られてしまうんじゃないの?
次々に疑問が湧いてきて、先が気になるこの展開。
来週もまたよろしくです!
あわせて読みたい関連記事
-

江戸出版界を牽引した西村屋与八『雛形若菜の初模様』も手掛けた蔦重ライバル
続きを見る
-

『べらぼう』唐丸少年の正体は喜多川歌麿か東洲斎写楽か?はたまた葛飾北斎か!
続きを見る
-

『べらぼう』片岡愛之助が演じた鱗形屋孫兵衛|史実では重三郎とどんな関係だった?
続きを見る
-

吉原でしばしば起きていた放火|もしも捕まれば酷い火刑が待っていた
続きを見る
-

株仲間は悪徳商人の集まりだったのか|吉宗や意次が推奨した理由は?
続きを見る
【参考】
べらぼう/公式サイト





