まんが大河ブギウギ光る君へ編

道長が命を賭けた金峯山詣とは?まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第35話』

2024/09/21

毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――第35話の注目は道長の金峯山詣と藤原彰子の告白でしょう。

リアルに命の危険もある金峯山詣。

そうまでして娘の懐妊を祈る藤原道長と、まひろと物語を通じて自分の気持ちに目を向けることを知った藤原彰子。

二人はどのようにして前へ進むのか、第35話を漫画で振り返ってみましょう!

 


某強壮剤

◆アラフォー以上の方ならご理解いただけるでしょうか。

「ファイトー!」

「いっぱーーーーつ!」

そんな掛け声でお馴染み、大正製薬「リポビタンD」のテレビCMは1961年にスタート。

この【ファイト一発フォーマット】が採用されたのは1977年勝野洋&宮内淳コンビからで、実は、エミー賞受賞で世界中から注目されている真田広之さんも1981年に勝野洋さんと共に出演されています。

【参考】
リポビタンD広告の歴史/大正製薬(→link

 


狙撃

◆金峯山寺は奈良県吉野郡吉野町にあり、現在の京都御所からは徒歩で約85kmの距離。

車ならば約100kmで3時間という、平安当時であれば相当な距離となります。

例えば、真田信繁(幸村)が隠遁生活を余儀なくされた高野山金剛峰寺一帯は、そこから西へ約50kmにあり、霊験あらたかな山中に建つ佇まいは、なんとなくイメージがかぶるかもしれません。

とにかく、それはキツい旅だったでしょう。

そもそも金峯山は、役行者も修行をしていた山岳信仰のスポットです。

当時の平安貴族として金峯山詣に出るのは、道長が初だったようで、8月2日に出発するとまず船で進み、石清水八幡宮へ。

そこから複数の寺に立ち寄りながら8月9日、いよいよ金峯山(標高1714m)に登り、11日には実に多くの宝物や経典を供養奉納しています。

ドラマで道長が地中に埋めていた「金銅藤原道長経筒」――これを実際に埋めたのは8月11日のこと。

素材は銅製で、表面には金メッキが施され、中には道長が自ら書写した経典が入っていました。

長いこと地中に埋まっていた経筒が、地中から掘り出されたのは江戸時代・元禄4年(1691年)のことであり、現在は金峯神社の所蔵で、京都国立博物館にて保管されています。

ちなみに、藤原彰子が書写した法華経は「彰子の経箱」として比叡山横川の如法堂に安置されている、そんな言い伝えもあります。

しかし、そうまでして当時の道長は何を祈ったのか?

というと藤原彰子の懐妊と、自らの極楽浄土への往生を祈念していたようです。

 

兄弟喧嘩

◆藤原伊周が道長を暗殺しようとしたのは本当か?

というと、実際は「藤原伊周と藤原隆家の兄弟が平致頼(むねより)を用いて道長を暗殺しようとした」という記録があります。

伊周の道長暗殺計画は史実だったのか?まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第34話』

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詳細は前回の本記事に掲載されていますので、ご興味があれば是非!

 


実体験

◆「いくらなんでも鈍すぎるやろ、道長!」

全国の視聴者が突っ込んだこの一幕。きっと今後の布石なんでしょう……。

 

理解者

◆まひろ(藤式部)と物語を通じて、自身の気持ちに正直になることを知った藤原彰子。

 

勇気

◆自分の心に気付いた彰子は、躊躇することなく一条天皇へ思いをぶつける――実は思い切りのよい女性だったんですね。

藤原彰子
藤原彰子は紫式部や一条天皇と共に父・道長を盤石にした功労者だった?

続きを見る

彼女が一条天皇の皇子を埋めば、先に定子との間に生まれていた敦康親王の立場は急速に悪化するはずで、そのとき彰子は、父の道長とどのような関係を築いていくのか。

今後の見どころでもありましょう。

 

年末の奇跡

◆金峯山詣という道長の苦行もプレッシャーとなったのでしょう。

ついに帝は彰子の元へ。

そして翌寛弘4年(1007年)12月、ついに彰子が懐妊となるのです。

 

壁に耳あり

◆かつては離れたところで互いのことを思い見上げていた月。

気がつけば二人で共に見ている。

紆余曲折を経て、歩んできた道のりは普通の夫婦とは違うけれど、はたから見たら素晴らしく相性のよい道長とまひろ。

これを源倫子源明子が見たらどうなるやら……なんせ源明子の息子・藤原能信がまた問題児でして……。

藤原能信
暴力事件を繰り返し摂関体制を狂わせた藤原能信は道長と明子の息子

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ということで、また来週!

◆本マンガの前回は以下のページへ!

伊周の道長暗殺計画は史実だったのか?まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第34話』

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漫画:アニィたかはし
文:五十嵐利休

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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