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『どうする家康』感想あらすじレビュー第20回「岡崎クーデター」

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『どうする家康』感想あらすじレビュー第20回「岡崎クーデター」
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どうする大岡弥四郎

大岡弥四郎がダメで胡散臭いと描きたいのでしょうが、こんな腹に気合の入っていない発声を大河で聞かされるとは思いもよらぬことでした。

演じる側でなく、演出が見逃すことが悪い。役者は被害者です。

こんな見るからに怪しい奴、切り捨て一択では?

奸悪な男を描写するのに、『鎌倉殿の13人』の三浦義村の後にこれですか。

「あの大岡弥四郎が!」

と、唐突に言われたところで「知らんわ!」としか言いようがない。

本当にこの作品は、ポッと出の人物を皆さんお馴染みのように出すのが好きですね。

うまい飯食って酒を浴びるほど飲んで女遊びしてぇ!

って……もしかして『仁義なき戦い 広島死闘篇』で、千葉真一さんが熱演した大友勝利でも意識しとるんか? のぅ?

昭和のテキ屋と戦国武将を同列に描くにせよ、やり方いうものがあるじゃろうが。仁義ファンに喧嘩を売っとるか?

こがいなやり方を「顰に倣う」という。これについては後で解説しちゃる。『鎌倉殿の13人』と違い、うわっつらだけ真似てからに。

仁義なき戦いと鎌倉殿の13人
仁義なき鎌倉殿の13人~実録ヤクザ映画と中世大河がリンクするのは当然のこと?

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どうする負傷者描写

女たちが負傷兵の看病をする場面の臭さはどうにかなりませんか。

治療しながら亀がメソメソ泣くあたりは『女の子はこういうとき泣いて欲しいんだよぉ♪』という妄想じみていてどうしようもない。

臭いBGMを背景に、瀬名がわざとらしくキビキビしていて、学級委員長じみた綺麗事をいう。五徳はわかりやすいゲスセリフをいう。本当に、しょうもない青春コメディだ。

負傷兵の取り扱いについては、残された文献や史料からある程度推察できるはず。

そういうリアリティが感じられず、せいぜいが体育祭で転んだ生徒に、マキロン塗りつけて絆創膏を貼る程度。

部活動の女子マネですか?

 


どうする攻城戦

どんな名城だろうが、落ちるときは落ちる。

それが「城が丈夫だからだいじょーぶ!」みたいな弥四郎の言葉に反論せず、それすら把握できない瀬名は愚かとしか言いようがない。

後に、不落の名城が落とされる小田原攻めがありますが、まぁ、整合性など、どうでもいいのでしょう。

あの下劣な秀吉に攻城戦をするだけの知恵があるようにも思えません。主人公補正で終わりますかね。

 

どうする母性愛ファンタジー

戦国時代なのに、瀬名と亀が並んで眠って、親子愛を確認ってどうしたことでしょう。

母と娘に妄想を膨らませる、本作制作陣の嗜好が痛々しい。

 


どうするBGM

このドラマは、BGMが悪目立ちしていませんか。

緊迫感のあるところでピアノがやたらと印象的な音楽が流れますが、劇伴として盛り上げるというよりも、音楽として目立たせたい個性が際立っていて集中できません。

こう思うのは、朝ドラ『らんまん』のせいもあるかもしれません。あのドラマはBGMの使い方が秀逸で、盛り上げる底上げをそっとしてきます。

本作は、単体で聴いたらよい音楽なのでしょうが、劇伴としては疑問を感じるセンスなんですよね。

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