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【『どうする家康』感想あらすじレビュー第20回「岡崎クーデター」】
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どうする屋内戦闘
このドラマは殺陣すらおかしい。
屋内戦闘は柱や家具に引っ掛けないことが大事なのですが、あんまり考えていないように見えます。
刃同士をぶつけると破損することも多いので、リアリティを考えればあまりぶつけない。
かつての時代劇はともかく、今はそのあたりを考慮しています。
例えば『麒麟がくる』もその辺を考慮されていて、屋内戦闘では早々に相手を殺します。さらには段差や高低差を踏まえつつ、リアリティのある戦闘ができていました。
しかし、今年はただひたすら陳腐で……盛り上げるために暗殺未遂を入れているのが見え見えで、全くもって迫力がありません。
本気で殺す時は、もっと確実性のある手段を取って欲しい。
しかも、瀬名が緊張感のない声でウダウダ講評するものだから、遊びはその辺にして欲しいと思うばかりです。
本作は、戦国時代が舞台ですよね?
なのになぜ、どいつもこいつも本気で殺し合うことを意識していないのか。
歴史劇が見られる理由の一つは、血で血を洗う殺し合いもあるからでしょう。
そうした需要に対する供給をお願いします!
どうする平和を求める心
本作は『麒麟がくる』を雑になぞっていて腹立たしい。
家康が「ずっと戦ばっかりしている!」と大岡弥四郎に責められる理由が意味不明。
以前も指摘しましたが、このドラマの世代は、数代に渡って戦ってきていて、それが当たり前でしょうよ。
いわば、生まれてきてから戦漬け。それなのに「ずっと戦ばっかりで嫌だ!」という意味がわからないのです。
しかも「浴びるほど酒飲んでいい女を抱きたい」とか言うもんだから、世の中を「平和にしたい!」という崇高な理想はあり得ない。
忠義だのなんだの馬鹿にしますが、ただの逆張りに思えてきます。
どうする野生の軍団・武田家
武田の軍勢は、どうして野生動物みたいなノリで、山の中で軍議をするのでしょう。
武田家はキャンプ好き♪とでも言いたいのでしょうか。
信玄もよくわからん場所で野生のノリを披露していましたよね。
その信玄については、前回放送で死体が野晒しになったみたいな描写もありましたが、琵琶法師だという見方もあるようですね。
どのみち武田家は、死体野晒しOK♪ という風にも見えてしまい、何か恨みでもあるのかと思うほどでした。
海外のコンテンツが「日本人はゼン! ワビサビ! ゆえに死体は野晒し!」とやらかしたら苛立ちませんか?
そういうことを大河でやられて愕然とするのです。
どうする井伊直政
井伊直政の言うことが意味不明です。
家康の話をする時はみんな笑っている。笑顔にさせる。きっと幸せなんだ!
だから仕える!って、どういう理屈でしょうか。
わざとらしくうるさいBGMで、しまりのない笑顔を浮かべさせ、「おいら」と言わせ。
直政の喋り方、所作が現代劇と変わらず、本当に無礼な奴だと嫌になってきます。
井伊直政は美少年だのなんだの言われていますが、脚本、演出、ヘアメイクのせいで台無しにされています。
『おんな城主 直虎』の後で、どうしてこうなった?
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