母の言葉を思い出している瀬名。
突然どうしたのか。瀬名はじめ本作の人物は過去を振り返らず、追悼もなく、見ているほうは戸惑います。
せめて瀬名が、彼女の両親だったり、親友・田鶴だったりの位牌に手を合わせる場面があったならまだしも、これまでおしゃべりやイチャつき要員で消費されていたので、一瞬、誰だっけ?となる視聴者もいたのでは。
戦が虚しい――と、ピロピロしたBGMと共に回想がぶちこまれますが、振り返ってみれば、つくづく薄っぺらいドラマでした。
ニタニタした瀬名と千代が顔を見合わせたところで、だから何なのでしょう。
あらすじ:おじさん構文バージョン
やあ、オイラだよ(^^)
平和を、愛する瀬名チャンが、壮大な計画を、立てたンダww ( ◠‿◠ )
瀬名チャンみたいな、人ばかりなら、世界に戦争は、起きないよね( ^ω^ )
『麒麟がくる』の、駒は、ただウゼエエだけだったけどww 瀬名チャンは、マジ天使( ・∇・)
それなのに、勝頼のせいで、台無しに( ´Д`)y━・~~ 男って、ヤダね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
どうする春節中華街のような武田家
武田が赤い。くどいほど赤い。
インテリアまで赤いのは春節を迎えた中華街のようで意味がわかりません。
武田といえば赤備えの猛者がいる。だから軍装を赤くしよう。
そこまでは理解できますが、インテリアまで差し色に赤を使うという発想は理解できません。
衣装のセンスが相変わらず酷く、千代の鉢巻とか、しょうもないコスプレ感が漂っているではありませんか。
滅敬のしょうもないコスプレ衣装は、林羅山の服装でも参考にしたらもっとマシでしたよね?
徳川家康について調べたら林羅山は出てくるはずなのに、本作はそうではなく、横山光輝の漫画でも参考にしたのでしょう。
どうする座れない人々
今週もLEDウォールが大量投入され、棒読みの五徳が映るわけです。
今週よかったところは、家庭用プラネタリウムみたいな星空がなかった。それだけですね。
このドラマは、誰かがボーッと立ちっぱなしの場面があまりに多い。
男女問わず、ただ突っ立っている姿ばかりです。
和装で座るとなると、所作指導が重要です。
打掛ともなるとますます大変。だからといって、立たせっぱなしとはあまりに情けない話だ。
どうする密談
本作のセキュリティ意識の低さは、結局のところ予算削減のせいではありませんか?
密室セットを組めず、オープンな手抜きとLEDウォールを組み合わせる。
そして大声で話す演出しかしないため、全員がビアホールで騒ぐ意識の低い現代人のように見えます。
そろそろ瀬名と信康が退場するのに、こんなゆるいテンションでは何も伝わってきません。前半で随一の緊迫シーンとなると思っていたのに、どうしてこうなったのか……。
どうする衣装
今週も衣装にダメ出しさせていただきますが……。
『麒麟がくる』にせよ、『鎌倉殿の13人』にせよ、主役の衣装はだんだんと暗くなっていました。
若い頃はそれぞれ明るくのびのびとした若芽のようだった色合いが、どんどんと暗く、濁ってゆく。
それに引き換え今年は相変わらずカワイイブルー!
もう、いっそのこと最終盤で真田幸村に追いかけられている局面でもそうしたらいかがでしょう。
イメージチェンジした信長からすると、変えたところで期待できませんし、そもそも大坂の陣をきっちり描けますかね? まぁ、間をすっ飛ばせば可能か。
どうする平成レトロなシャギーヘア
女大鼠はもう罰ゲームですね。
出番が少ないのに、演じている方のイメージが落ちているという報道すらありました。
「殺すぞ」と花を食べるセンスは、一体何がしたいのか。花を捧げてプロポーズしてきたところを毅然と断ったって?
何度も申し上げますが、一体いつの時代のセンスなのでしょう。
時代考証はさておき、昭和平成前期で止まっていませんか?
女大鼠の髪型も、とてつもなくダサく感じます。
顔のラインを隠すようなシャギースタイルって、綾波レイが典型例でしたね。それを取り入れた『るろうに剣心』の巴もそうでした。
それは一体いつのことですか?
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