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【『どうする家康』感想あらすじレビュー第25回「はるかに遠い夢」】
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役者さんたちは『台本にこう書いてあるから覚えて読み上げるけど、正直、意味がわからない……』と戸惑っていそうで辛いものがある。
皆さん、台本を読んだ時点でストーリーに入り込めているんですかね。
ドラマを面白いと思えて全身全霊で演じられているのか。
実際、そうした状況を不安視する報道も出ています。
◆どうした松潤!夜の街での目撃情報が多発中…背景にあるNHK大河の重圧(→link)
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どうする衣装
瀬名のピンク着物は誰の趣味なのか。
朝ドラ『らんまん』は、明治の流行を取り入れています。主人公の姉である綾は、だんだんと大人びた着物になり、長い黒羽織を着るようになりました。
この長い羽織は明治初期の流行で、シックで素晴らしい。
ところが大河はそういう当時の慣習やら成熟を無視して、カワイイと思うピンクをいつまでも着せていると感じます。
おっさんがかわいいと思うピンクって、ネットスラングでは「ダサピンク現象」と呼ぶ。それがまさか大河ドラマでとは……。
しかも瀬名が花を摘む場面を無駄に入れてくるあたり、陳腐すぎて顔を背けたくなるほどです。
◆「ダサピンク現象」から考える、女性が“本当に求めている”モノ(→link)
こちらは2015年のニュースです。つまり8年も経過していて、まだ堂々とやっている。
信長の衣装も「陳腐で古臭い、赤と黒を多用したギンギラバージョン」になりましたね。しかも今回の衣装はシルエットがなんかグンニャリしていて、気が滅入ってしまう。
『麒麟がくる』が蘭奢待、『鎌倉殿の13人』が唐渡りの伽羅あたりだとすれば、今年はしつこすぎる香りの柔軟剤のよう。
使っている本人は「いい香りw」と思っているのかもしれないけれど、鼻をつまみたくなります。
どうするヘアメイク
女大鼠や千代の陳腐さも相変わらずで、そんな個性の付け方せんでもよいでしょうよ。こちらも恥ずかしくなって、何かを掻きむしりたくなる。
女大鼠は動くだけで目に髪の毛がかかる。これのどこがプロの忍者なのか。まったく実用性がない。
千代のヘアバンドも全く役に立っていません。
ああいうものは髪の毛が落ちないようにする役目があるはずなのに、千代は頭を傾けると髪の毛が落ちてきて実用的ではない。
瀬名が情けをかける身代わり女も「はい、哀れに見えるように汚しました!」感が凄い。
そもそも、自国の民を平気で身代わりに使おうとした家康やその一派の倫理観はどうなっているんでしょうか。やたらと平和は大事!命は大事!というような主張をする割に、妻子さえ助かれば誰が死んでも構わないと?
どうするスモーク
『平清盛』が「汚い」と言われた要因に、スモークを焚きすぎた件があります。
今回も瀬名が最期を迎える場面が、スモークや効果が無茶苦茶で、ただわかりづらいだけ。
何か見られて困るものでもあるのか?と思うほどです。
どうする見ているだけで疲れる画面
演じる方々がどれだけ真剣でも、画面が汚すぎて意味がわかりません。
安っぽいカレンダーの絵みたいな背景。場面ごとに建物の高さが変わっていますよね。
好きなアイスクリームフレーバーがテーマのような、くだらない衣装。
わけのわからない、癖の強い照明効果。
棒読み。
圧倒的な棒読み。
黙って背景にいる役者は、ただの地蔵状態。
まっとうなドラマは、セリフがなくても表情でちゃんと演技をするものでしょう。現場はどういう状況なのでしょう。
そうかと思えば、いきなりスイッチが入ったように「殿ぉ!」と騒ぎ出す。
本当にわけがわからない。
どうする自害
腹を刺し、重傷を負ったあとでも、信康は元気そうだったなぁ……。
血の気も失せないし、滑舌パキパキ。目に強い光があって、全然まだ死なない感が凄い。
そりゃあ、周りもきちんと介錯しませんよね。だって、元気いっぱいだもの。
ピロピロしたBGMをかぶせるのもやめて欲しい。
こんな時まで半蔵の「俺は忍びじゃないんだもん!」アピールを入れられるのもうっとうしい。
ネタの使い回し度合いが濃厚すぎるのです。
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