これまたなかなかすごいニュースですが、同じように群馬でカンパして作るはずだった、昨年の大河がらみの銅像はそういえばどうなったんでしょうねえ。
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『真田丸 完全版ブルーレイ全4巻セット』(→amazon)
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視聴率は18パーセント前後
早いもので、もう本作も折り返し地点を過ぎました。
視聴率は18パーセント前後を保っており、各種イベントも絶好調。マスコミの叩き記事も今年はすっかり息を潜めています。
私もだんだんと落ち着いて本作を見るようになってきまして。
「やったぞー、まともな大河が戻って来た~~」
と、昨年の反動で舞い上がった状況ではなくなりました。
正直なところ、大坂編からはちょっとキャラ萌えで引っ張りすぎではないか?と感じることもあります。
出来がいまひとつではないか?と思う時もないわけではありません。
しかし、こうも万人受けするとは思っていなかったので、意外ではあります。
癖もアクも相当強いドラマだと思うんですよ。アンチ、嫌いな人の気持ちがわからなくはないところもあります。
本作を「輝かしい大河の伝統を破壊したふざけた作品」と嫌う人の気持ちは理解できます。
しかし、ドラマやエンターティメントの世界というのは常に進歩しています。
『真田丸』は野心で目をギラつかせる真田昌幸のように、危ない綱渡りで変革を乗り切ろうとしているのです。
昌幸が「おまえは卑怯だ」と言われて、たじろぐでしょうか?
ニヤリと笑う、それだけでしょう。本作のスタッフに求められるのも、昌幸のようなふてぶてしさです。
そのふてぶてしさをもって、彼らは大河を変える旅に出ました。
昌幸が武田信玄を敬愛するように、もちろん彼らも過去の大河に敬意をはらっていることでしょう。しかし、それと変革をおそれることはまた別なのです。
度胸と変革
今から半世紀以上前、大河ドラマが目指したのは日本映画を超える娯楽たりえることでした。
そして今、大河は越えるべき目標が日本国内ではなく海外にあること、映画ではなく大金をかけて世界中でオンエアされる歴史ドラマであることを意識しなければならなくなりました。
甘ったるい恋愛模様と、けばけばしい衣装、安っぽいようでいて視聴者を引き込む手練手管に長けた韓流時代劇。
しょっちゅう誰かが崖から落ちしかも生還、ワイヤーアクションで吹っ飛ぶ役者が乱れ飛ぶ、荒唐無稽ながらおもちゃ箱をひっくり返したように楽しい中国時代劇。
古城ロケを惜しみなく行い、格調の高さとよく練られたプロットで歴史好きをうならせるイギリスの時代劇。
鮮血、死体、陰謀、裸体、惨殺をげっぷが出るまで出し続け、毎週怖いものみたさに心臓をバクバクさせながら見てしまう、アメリカ有料チャンネル放映の時代劇風ファンタジー。
日本人の考えるルールとは別の次元にある時代劇が、奔流のように押し寄せ、ソフト化され、有料チャンネルで流れ続けます。
隣の懐石料亭を追い抜けばよい時代は終わりました。
韓国風焼き肉店、中華料理店、欧風料理店、多国籍風味ごった煮アメリカ資本のビッグチェーン、気がつけばありとあらゆるライバル店がひしめく場所に変わっていたのです。
こんな激流が押し寄せる中、「我々の作る一年スパンの時代劇こそ、大河です」と言い続けなければならないとして、そこに必要なものは二つあります。
度胸と変革です。
この両輪が今年の十二月まできっちりと回り続けたならば、半年後の私たちはきっと、大坂の陣を失踪する真田信繁の姿に拍手喝采を送り、今年の大河は素晴らしかったと総括していることでしょう。
私はスタッフすべての努力に惜しみない拍手をしながら、後半に向けてエールを送ります。
太閤秀吉は引退で関白秀次はしゃぎ回る?
それでは本編です。
愛児を失い気落ちした秀吉は、隠居を表明。関白の座を甥である秀次に譲ります。
これより秀吉は「太閤(=息子に関白の座を譲った者の称)」となります。
新たに関白となった秀次は、装束が武家のものから公家のもとに変わります。こちらの方が、品が良くおっとりとした彼には似合っているかもしれませんね。
秀次は関白の任務に疲れてきり相手に愚痴をこぼします。
きりが「自分の話ばっかりしないでよ、聞いてばっかりで疲れるじゃないですか」と生意気に突き返すと、この好青年は「人の話を聞かないとだめだよね!」と受け取るのだから、どこまで人がよいのやら。
秀次はきりをある一室に案内します。
そこにはきらびやかな衣装に身を包んだ側室、それに秀次の娘・たかがいたのでした。
たかを演じているのは子役かと思ったらば、本役の岸井ゆきのさんです。
一瞬の出番とはいえ、まだ幼い少女として違和感がないので、驚きました。
秀次はきりを側室としたいため、どうやら包み隠さず見せたようです。
これできりは幻滅するのかと思ったら「父の許可を得てからね」と返事をします。
このあたりの感覚が細かいことながら健全です。
やたらと臆病な作品であれば「側室がこんなにいるのに……」ときりが困惑したと思うわけです。きりは貴人ならば側室が大勢いても自然だとちゃんと理解しているわけですね。
錯乱したわけでも耄碌したわけでもない 明確な意志で無謀な出兵
秀吉は隠居すると言っていたはずが、明国を攻めると言い出します。
「問:日本は泰平の世となった。しかしついこの間まで暴れ回り、自力で領土を獲得していた大名がいつまでもおとなしくしているだろうか? 解決法を考えよ」
という大きな問いに、秀吉は答えます。
「答:新たな戦に大名を駆り出すことで、反乱の余裕も与えない」
本作の秀吉は愛児を失ったショックで錯乱したわけでも、耄碌したわけでも、家臣や妻にそそのかされたわけでもなく、明瞭な自分の意志でもって、無謀な出兵に及ぶわけです。
そしてこのあと、家康も同じ問いに向き合うこととなります。
家康なりの回答は、今年の最終盤に見られることでしょう。
朝鮮渡海の前線基地にあたる肥前名護屋に呼び寄せられた大名たち。信幸は昌幸とは別の大名として参陣しています。
実に昌幸はうれしそうです。
我が子がついに大名として認められたわけですからね。感慨もひとしおでしょう。
真田昌幸・信幸・信繁父子は、いろいろ気遣って接待しているらしい加藤清正から飲み会に誘われます。
ところが信幸は既に日本最強の舅・本多忠勝から飲み会に招かれており、まさかのダブルブッキング!
「えぇ、マジかよ! こりゃどっち断っても死ぬしかねえな!」
と、無責任にもこの状況をおもしろがる昌幸。
わかっちゃいたけど、この父親はマジ外道です。
忠勝と清正の間で振り回される信幸
信幸はまず忠勝と家康の酒宴に参加。
飲み会とは思えぬ緊迫したBGMの中、信幸は「なんか旅の疲れ出たみたいで! 全身震えるんでちょっと休みますね!」と仮病を使い、いったん退出します。
ところが忠勝は「いくら遅くなってもいいからまた顔を出して!!」と念押し。ああ、信幸の寿命が縮むぅ……。
真田父子を前にして、加藤清正は豪快に盃を飲み干します。
その席で「なんで兄が源三郎で弟が源次郎なの?おかしくね!?」と絡んできます。
昌幸は「あんまり深く考えずに名付けました」と面倒くさそうに返答。
戦国時代の名前は本当に順番が無茶苦茶なので、結局あんまり名付ける時考えていなかったのではないか、ということでよいのではないでしょうか。
清正はここで話題を変え、襖を開けます。
すると大量のコンパニオンたちが室内になだれこんできます。
仮病を使っている以上、酒の臭いが漂うコトすら困る信幸。この上、キスマークなんてつけられたら、本当に死んでしまいますよ。こんな飲み会、ストレスで胃が荒れまくりだわ!
そしてここで大量に出てきたメイクの濃いコンパニオンたちですが、一緒に酒を飲む程度ならまだしも、アフターでお持ち帰りするといろいろ厄介なことが起こりえます。
コロンブス一行が南米から持ち帰ったというあの流行病が戦国時代にも流行しております。
三十代の大半を朝鮮出兵で費やした加藤清正もまた感染してしまうわけです……。
話を戻しまして。
信幸はセルフブレスチェックを済ませ、忠勝と家康の飲み会に参加。
ここで忠勝、突然信幸のおでこに自らのおでこをくっつけ、発熱チェック……って、なんの少女漫画だよ!!
まってくもって冷や冷やしますが、なんとか信幸は忠勝チェックをクリアした模様。
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信繁にとって二、三、四番目の妻が全員登場っす!
一方で上田に戻ったきりは、父・高梨内記にとある人の側室になってよいのかと許しを得ようとするのですが、「お前は信繁様の子を産むんだろ!」と怒られます。
「関白殿下ならまだしも」と内記が念押しすると、そのまさかが大当たりです。
内記は後悔することしきりなのですが、時既に遅し。
迷いがふっきれたきりは、秀次の側室にはならないと決意を固めます。
場面は名護屋へ。
石田三成と大谷吉継が事務作業をしている場所に、ストレッチに励む男が……なんとも暑苦しい松岡修造系武将がいます。
これがあの、一部で「泳いで参った!」と呼ばれる宇喜多秀家です。
彼の父は『軍師官兵衛』で陰険な謀将ぶりを見せていた宇喜多直家(陣内孝則さん)なのですが、ここまでキャラが違う父子ってなかなか面白いと思います。
その後、加藤清正らが渡海し、朝鮮に上陸し進軍をスタート。
総大将の秀吉、徳川、真田らはそのまま名護屋に残りました。
愛児を失って気落ちしている茶々は、名護屋に呼び寄せられておりました。
波の音を聞いている茶々と信繁が話していると、花束を抱えた一人の少女が通りかかります。
道に迷っているという娘の名は、大谷吉継の娘・春です。設定上かなり幼いのか、小学校低学年が好きそうな甘ったるいピンクの衣装で、声のトーンを思い切りあげています。
本来の松岡茉優さんの魅力は低く落ち着いた声とクールな雰囲気ですので、魅力発揮はまだまだこれからでしょう。
今回は信繁にとって二、三、四番目の妻が全員出ています。
京では、秀次の側室が懐妊していました。
一方で名護屋の茶々も二度目の懐妊を遂げます。
秀吉は既に還暦の目の前。これが最後の子となります。この、秀吉にとっての吉報は、秀次にとっては凶報でした。
生まれてすぐ夭折した息子を見て安堵してしまう異常
朝鮮での戦いは膠着状態に陥り、秀次の弟・秀勝(茶々の妹・江にとって二度目の夫)も戦病死していまいます。
暗く沈む状況に嫌気が差した秀吉は、「やつしくらべ」を提案。要するに仮装パーティです。
出浦昌相は即座に家康はあじか売り(籠売り)だと探り、「瓜売り」ではどうかと昌幸に提言するのでした。
佐助の演技指導のもと、昌幸は美声で隠し芸をマスター。
佐助が瓜売りの口上をできるというのは、変装潜入している忍びの顔が見られて、よいですね!
秀次には男児が誕生します。
しかし、父親にも関わらず、いや、父親だからこそ恐怖のあまりパニック寸前。
秀吉に男児が生まれたならば、秀次の子も、そして秀次自身も邪魔になってしまうとうろたえます。しかしこの男児は、生後数日で夭折してしまうのでした。
秀次は、きりの前で涙を流します。
泣いているのは息子を失った哀しさゆえではなく、息子の死に顔を見て安堵した己の情けなさゆえである、と。
秀吉はまるでブラックホールです。彼の近くにいるものは、皆不幸の底に沈んでゆきます。
朝鮮で苦戦が続き、秀次が苦悩しているころ、名護屋城の大名たちは仮装パーティで大盛り上がりです。
昌幸は芸の出来映えに自信があるようですが、信幸はどうにも困惑中。しかし、ここでトラブルが発生してしまいます。
なんと秀吉も昌幸と同じく「瓜売り」に扮する予定だったのです。
しかも出来映えは秀吉の方が明らかに下手クソ。このままでは接待は失敗する、出し物を変えるしかない、信繁はうろたえまくりです。
仕方なく片桐且元に相談し、且元はもっと下手にして欲しいと昌幸に懇願するのでした。
豊臣秀吉" width="370" height="320" />
仮装パーティーですら秀吉を持ちあげよう!の歪(いびつ)な世界
そこまで気遣いながら、且元の演目って「猿回し」なんですよね……。なんというか、いい度胸しています。
小日向文世さんにあまり「猿イメージ」がないからスッカリ忘れそうになりますが、「猿」は秀吉を侮蔑する定番キーワードの一つ。
しかし強気の出浦昌相さんは、秀吉の方から演目を変えるよう工作をします。
信幸は家康経由で頼もうとしますがあえなく失敗。
昌幸はわざと練習風景を見せ付け秀吉の自信を喪失させようとしますが、これがかえって秀吉の闘志に火をつけてしまいます。
しまいには昌相が秀吉にしびれ薬を飲ませることまで提案しだしてしまいます。
横では佐助が無念の涙。仮装大会に熱が入りすぎている忍者二人組ですが、昌幸に演技指導をしていたことも関係あるのでしょうか。どんなときでも全力を尽くす二人の忠義がいいですね。
万策尽きた昌幸は、仮病を使いパーティを欠席することに。
この仮装大会は、秀吉が皆あっと驚くほどうまく演じて優勝したという描かれ方が多いのですが、変化球勝負を好む本作では、秀吉が下手で結果はあきらかに出来レースという設定にしているわけです。
こんなくだらないことでも、大仰に秀吉を立てねばならない馬鹿馬鹿しさ、不気味さが描かれています。
目を引いたのは、でっぷりとした、まさにタヌキの焼き物のような家康の腹。
石田三成役の山本耕史さんとは別のベクトルで、内野聖陽さんは体を作っているようです。
「淋しいのは嫌じゃ、明るく見送れ」
仮装大会のあと、上田から昌幸の母・とりが危篤であると知らせが届きます。
片桐且元は渋るのですが、母親思いの秀吉はあっさりと真田が上田へ戻ることを許可します。
こうして昌幸、信幸、信繁の三人は上田に戻ることになります。
とりの枕元には、真田三世代の人物が勢揃いすることとなりました。
切ないのは、作兵衛に手を引かれてやってきた梅(黒木華さん)の忘れ形見・すえ。信繁は久々に娘と再会したわけですが、すえは怯えて作兵衛の元に戻ってしまいます。
徳川家を出奔し、今は会津の蒲生氏郷に仕えている昌幸の弟・信尹(のぶただ)も駆けつけました。
とりが「淋しいのは嫌じゃ、明るく見送れ」と言うので、昌幸は瓜売りの真似をします。
しかし、とりはすぐに「うるさい」と一言。確かにうるさい。結局、練習した意味のない昌幸に隠し芸でした。
真田一徳斎の妻・とりが有働ナレとともに大往生……かと思ったらば、とりは起き上がり、孫である信幸と信繁と話したいと言い出します。
おっとぉ、最強の死亡フラグ有働ナレを止めるとはたいしたもんだ!
兄弟で心をひとつにし、真田を守り抜けと告げる、とり。
兄弟に対し、産まれるのに遅すぎるも早すぎるもない、うまれもった宿命のままに生きよ、見ておるぞと発破を掛ける、とり。
真田のゴッドマザー、堂々たる退場でした。
そのとりの死から二日後、大坂城で茶々が一人の男児を産み落とします。
人が誰しも宿命を持ってうまれてきたのだとすれば、この子は一体どれほど過酷な宿命なのでしょうか。
とりの力強い言葉は、この赤子と、彼に関わる者にとっては呪いにもなるのです。
MVPというか三役(哀しき秀次・昌幸の仮装・祖母とり)
今週は三人いてもよいのではないでしょうか。
悲劇への序章を哀しく演じきった豊臣秀次。
キャラ萌えという点ではもう百点満点中百二十点は獲得できそうな、昌幸の仮装っぷり。
そして有働アナがナレーションでとどめを刺しに来てもいったんキャンセルできるゴッドマザー・とりの凄味。
毎週豪華で汁気たっぷりの演技合戦をありがとうございます。
今週もおいしくいただきました。
総評
今週はため息をつかずに見ることは難しい。
うんざりするほど軽薄で、馬鹿げています。合戦のために策を練っていた彼らはどこに行ったのでしょう。
しかし、だからといって悪いわけではありません。
この軽薄な馬鹿らしさこそが、本質を突いているからです。
海を隔てた向こうで大勢が戦っている間、留守を守る連中は仮装パーティで馬鹿騒ぎ。史実からして軽薄なのですから、仕方ありません。
むしろこのふざけきったパーティを「太閤の素敵なアイディア!」として描いた方が、より問題があると言えるのでしょうし、それで良いのだと思います。
血を流し、掴んだ太平の世の先にあるのが、この軽薄な馬鹿馬鹿しさです。
源平のころ、歌を巧みに詠む平家の公達は軽蔑されました。
しかしこの時代になると、歌を詠み、茶を点て、古典文学に通暁していることは武士にとっても大切な教養となりました。
さらに時代がくだり江戸時代になると、武士たちは能を舞い互いに褒めあい、席次や官位をめぐってくだらない小競り合いをするようになります。
もはや武士でありながらこれは「宮廷文化」と言ってもよいでしょう。
地球の反対側で、キンキラキンのバレエ衣装を着て踊るルイ十四世に拍手喝采を送っていたフランスの貴族と、大差がないではありませんか。
武家の世が完成したとき、そこにあらわれたのは洗練されていると同時に退屈な、社交の世界でした。
泰平の世で、武士はサラリーマンに近くなってゆくのです。
そして今週が、そんな退屈なサラリーマンおべっかだけの内容かというと、そうではありません。
たかが仮装パーティでも演目がかぶれば大問題になるという、権力の濫用。
別段優れているわけでもないのに周囲が秀吉を仮装で勝たせる、そんな真実をねじまげる硬直ぶり。
娯楽ならばたいしたことはないかもしれませんが、秀吉の気まぐれな権力が政治の場に持ち込まれたらどうなるでしょうか。
その脅威をはっきりと感じているのは、現在のところ秀次です。炭坑のカナリアのように、繊細なこの青年はひしひしと恐怖を覚えています。
本当の悲劇はこの先訪れます。
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絵:霜月けい
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