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【青天を衝け第1回感想あらすじ】
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浮き足だった軍隊は根本的な問題がある
こんな言葉があります。
兼ねて聴けば即ち明るく、偏り聴けば即ち蔽(くら)し――。
褒める言葉ばかりだけでなく、そうでない言葉も聞けば全体像がバッチリわかる。
一方で、偏って聞けばわからない。
それはこうも言い換えられる。
必ず勝利する軍勢はわからない。けれども、相手を見てこれは負けるんじゃないかということはある程度察知できる。
馬がやたらと暴れているとか。
兵士の気が緩んでいるとか。
旗の動かし方が悪いとか。
そういう浮き足だった軍隊は、どこか根本的な問題があるから負ける。
そこを攻めよ!
ということです。
このドラマは、旗の動かし方はバラバラ、兵はどこか目が虚ろ、馬は暴れ、陣太鼓は無茶苦茶に鳴っているような気配があります。
そこをまとめましょう。
視聴者を低く見積もっている
広告代理店勤務経験者が「広告は偏差値40に向けて作る」という旨のことを言い、炎上したことがあります。
本作からはそういう意図を感じます。
徳川家康が出てきて「ルーツ」なんて言いながら、ざっくり日本史を語るあたりからその敬拝を感じるのです。
これはもう芯のある大河というより歴史バラエティ路線ということでしょう。
いっそ、中村獅童さんがヒャダインさん作曲で歌って踊ってくれた方がおもしろかった気がしなくもありません。
◆歴史にドキリ(→link)
四面楚歌か、背水の陣か
このオープニングは、なかなか挑発的だとは思います。
2015年と2018年で荒れ狂った薩長推し路線とは真逆の、徳川再評価も感じます。
ただ……水戸藩というのはどうにも危険がある。
薩長はもちろんのこと、会津潘ファンですら怒らせる可能性があるんですね。
何より、水戸藩はヘイトを煽った震源地です。それをクリーンに描けばどんな危険性があるか……。
まぁ、作り手側は「視聴者もそこまで気にしない」「イケメンでなんとかなる」と思っているのかもしれません。
それだけでは誤魔化せないことが、2015年『花燃ゆ』で証明されたはずなんですけどね。
◆大河ドラマで低視聴率だった「ワースト15」、『青天を衝け』は三重苦スタート(→link)
※ワーストランキング
1位『いだてん』
2位『花燃ゆ』
3位『平清盛』
4位『西郷どん』
5位『おんな城主直虎』
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