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【青天を衝け第1回感想あらすじ】
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内向型人間特殊枠は理解されない
本作の賢い人物像って、
「本当はそうじゃない人が考えた賢い子」
という印象があります。
例えば『麒麟がくる』の徳川家康、その幼年期・竹千代を思い出してください。
彼は「かわいくない」と土田御前に言われていました。無口で、好奇心旺盛かどうかすらわからない。むっつりといつもいつも何か考えていそう。それが彼の本質です。
ああいう子は、黙って思考回路をぐるぐる回して、結論に到達します。
「内向型」という定義ができるものなのですが、くだけた言い方をすれば
【陰キャ】
ということになりますかね。
そういう熟慮するタイプがいないのです。
疑問があったら自分でできるだけ考えて、まとめたうえで、確認する。
【科学的思考】
【アブダクション】
なんて言われ、海外のフィクションではかなり取り入れられていますね。
典型例が『SHERLOCK』のタイトルロール。『鬼滅の刃』の冨岡義勇も典型例です。
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もちろん大河だって負けてはおらず、2016年『真田丸』、2017年『おんな城主 直虎』、そして2020年『麒麟がくる』でも取り入れていました。
朝ドラでも『半分、青い。』『なつぞら』『スカーレット』『おちょやん』には、明確に陰キャ思考回路回す人物がおりましたね。
特に『麒麟がくる』は、アブダクション野郎がパレード状態ではありました。
光秀が書物整理しながら何か考えていたり。
斎藤道三が槍を振り回しつつ話を聞いていたり。
光秀は一乗谷の城下町で聞き込みをして、朝倉義景はまったく戦備えができていないと見抜くシーンもありましたね。
典型的な【アブダクション】使いです。
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しかし、日本のフィクションでは、どうにもそういう描写が理解されないようです。
むしろ
「嘘つき、こんな奴いねえ、こんな子どもいねえ!」
となり、昨年の竹千代も嘘くさいと言われていた。
そして性格が悪い、腹黒い、冷酷、空気読めないとも言われる。どうにもズレるんですね。
そのため、
「明るくハキハキした天才像」
がわかりやすく、正解とされるのでしょう。
陰キャは求められていない。物語が面白くなるだけではなく、何よりリアリティがあると思うんですけどね。
それは素敵なファンタジー、勇者は目的を見出す
いきなり牢屋に乗り込んで、国を救うと覚醒する――。
これもちょっと嘘くさいと思いました。人間の目標設定のリアリティも、近年の研究知見では変わっていく。
『麒麟がくる』では、織田信長は天下を狙っていたわけではなく、最善を尽くしていた結果そうなったと説明されています。そこがリアリティだと思います。
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自転車でも自動車でも、まっすぐ走ることを想像してください。
曲がらないよう、細かにハンドル操作しつつ走りますよね。そういうものです。人間は細かくバランスをとりながら軌道修正して進みます。
第一回から目的を設定される。RPGみたいでわかりやすいようで、実はリアリティが欠如しています。
架空キャラクターが出てくると“ファンタジー”とされますが、わかりやすいヒーロー像描写のほうがファンタジックだと思います。
近年の知見ではそうなりつつあるのです。
守株
このドラマを言い表すのであれば、よい言葉があります。
守株(しゅしゅ)――あるいはアレやね、バースの再来や。
望んでも望んでもバースは来いひん。むしろグリーンウェルが到来すんねん。
イケメン天国ならまちがいなし?
それなら2015年は成功しとったわな。
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いやいや、主役の渋沢栄一は大物で男やし!
それやったら2018年かて成功したはずやん?
『あさが来た』を待っとる?
朝ドラの再来で成功するんやったら、2019年も大ヒットしたはずやんか。
ま、厳しいこと言うてもしゃあない。歴史ファンは大受けしとるやろな。
株にぶつかるウサギさんかておるかもしれんで!
と、猛虎弁はここまでとしまして。
私が本作『青天を衝け』については、当初から悲しい予感を抱いており、そして初回放送によってそれが現実のものとなったことは最初に伝えておきたいと思います。
忖度や空気を読むことは苦手ですが、事前予測は割と得意なんですよ。大河と朝ドラでは、今のところ『いだてん』『わろてんか』以外、的中しました。
まぁ、ドラマの当たり外れの感じ方は人次第なので、とりあえず私の予測的中・不的中はどうでもいいですね。
それよりわかりやすい数字で言えば視聴率でしょうか。
とりあえず、当初の目標は、夏まで二桁維持!
その辺も指標に見ていきましょう。
※著者の関連noteはこちらから!(→link)
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関連記事は以下にございます
◆青天を衝け感想あらすじレビュー
◆青天を衝けキャスト
◆青天を衝け全視聴率
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
【参考】
青天を衝け/公式サイト