まんが戦国ブギウギ

まんが戦国ブギウギ16話 撤退戦は本当にヤバいのか? 秀吉&光秀の金ヶ崎

2020/01/08

ピンチはチャンスなり――。

合戦の連続した戦国時代では、日本中、至るところでピンチは起きておりましたが、若き豊臣秀吉や明智光秀にとって、この言葉がズバリと当てはまったのが
【金ヶ崎の退き口】
でしょう。

浅井家と朝倉家に挟撃されて命からがら逃げ出した信長。
その信長を確実に逃がすため、殿しんがりを請け負った秀吉たち。

無事に信長を京都(岐阜)へ帰還させ、さらに自分たちも国許へ帰れればミッションコンプリートで出世の架け橋へ。

一体いかなる撤退戦だったのか?

 

秀吉の覚悟

◆戦国時代の合戦で、個人の働きを証明するのは、相手の首をどれだけ獲ったか、あるいは一番槍か。ときには殿を請け負うこともキッカケになりました。

金ヶ崎の戦い(金ヶ崎の退き口)
金ヶ崎の退き口|浅井長政に裏切られ絶体絶命の窮地に陥った信長や秀吉の撤退戦

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裏切りって言うな!

◆完全にフラグなあだ名を付けられてしまった明智光秀さん。かつて【明智城の戦い】で美濃を追い出された後、朝倉家に仕えていたという説が本当であれば、お世話になっていた人たちに狙われるのですから、この撤退戦はメンタル的にも非常に辛かったでしょう。

越前でお世話になっていた頃、朝倉義景に請われて【鉄砲術】を披露したこともあるという光秀。
その詳細は以下の記事をご参照ください。

明智光秀
明智光秀の生涯|ドラマのような生涯を駆け抜けたのか?謎多き一生を振り返る

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金ヶ崎城

◆撤退戦は本当に難しいのか? ふとそんな疑問を抱いてしまうこともあります。実際に、この金ヶ崎の退き口では生きて帰ってきているのですから。それに、既に勝ち戦となっている将兵たちは、下手に殿部隊に襲いかかって、死物狂いで反撃されて負傷なんて負いたくないのでは……と思ったのですが、長島一向一揆のときには、撤退中の織田軍が幾度かやられています。

鬼柴田として恐れられる武将ですが、撤退戦の最後尾を受け持つのは、誰でも難しいもの。
ケガを負わされ、代わりに殿を受け持った氏家卜全(西美濃三人衆の一人)が討ち死にしてしまいます。

こちらもまた詳細は以下の記事をご参照ください。

織田信長の肖像画
長島一向一揆|三度に渡って信長と激突 なぜ宗徒2万人は殲滅されたのか

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褒美?

◆挟撃された織田軍の殿を務め、無事に京都へ戻ってきた秀吉を待っていたのは、織田信長からの手厚い恩賞『小豆袋』でした。
というのは、漫画上のボケで、実際はお金をもらい、後に城将へ任命されたことだと考えられます。

秀吉はこの後、浅井家との合戦拠点となる横山城の城将に任命されます。そして長浜城主になるのですから、一連の働きで恩賞をもらったと考えるべきでしょう。

書籍版『戦国ブギウギ』です!


 

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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