歴史の授業で古代を習う時、何かとややこしいのが遷都でありましょう。
飛鳥板葺宮とか難波宮とか、さらには近江宮に飛鳥浄御原宮。実は他にもいーーーーーーーーっぱい!
しかし奈良時代、エポックメイキングは突如やってきます。
そうです。ついに日本にも条坊制のビッグシティin NARAが産声をあげるのでした。
第12話、スタート!!!
藤原京にて長いカイーギをしていたのは文武天皇。
こちらも東西南北に街を区切った新しいビッグシティではありましたが問題もありました。
街の高低差が中央部分が低くなるような立地で、しかもそこに宮殿が建てられていたのです。
低い部分には、当然ながら排出される汚水・生活用水が流れ、かなり臭いがキツかったのでは?という見立てがございまして。
「平成」を発表したことが唯一の業績だったと揶揄される小渕恵三かよっ!とツッコミたくなるような不比等さん。いい笑顔すねw
和同開珎と言えば、日本最古の貨幣!
そう教えられた我々オジサン世代は、今ここで考えを改めねばならないでしょう。
今では「無文銀銭」が最古とされ、近江の時代(667-672年)に使われていたと目されております。
更には天武天皇が作った富本銭(683年)も確認されており、もう、和同開珎の一人勝ちじゃないんすなぁ。
ただ、畿内やその周辺という地域ながらこれまでの銭より広域に使われたのは和同開珎だという見方もあり、影響力から考えると同時代の中ではやっぱり貴重な存在だったと思われます。
蓄銭叙位令発布
711年に出された蓄銭叙位令、覚えておられますか?
お金(和同開珎)がより多く広く出回るように制定されたもので、最終的には「位」を買えるようになります。
それが法律で定められるってんだからスゴイ時代っすなぁ。
ただし、位の購入するために他人からお金を借りるのはNG!貸すのもNG!
同時に、私鋳銭も禁止されました。
私鋳銭とは、私的に作られた、要は偽金ってことですから、まぁ、当たり前だろ、という。
著者:アニィたかはし
武将ジャパンで新感覚の戦国武将を描いた『戦国ブギウギ』を連載。
従来の歴史マンガでは見られない角度やキャラ設定で、日本史の中に斬新すぎる空気を送り続けている。間もなく爆発予感の描き手である(編集部評)