まんが日本史ブギウギ

まんが日本史ブギウギ第44話 貞明親王(陽成天皇)ってワイルドだろ~

応天門の変を経て平安時代は何が変わったのか?

伴善男が伊豆、紀豊城が安房へ流され、藤原良房の体制は完成。
それから菅原道真が出て来る宇多天皇の治まで、受験的にはスルーされがちなスポットに入ります。

が、その間の陽成天皇、光孝天皇の時代に、むろん何もなかったワケじゃありません。

次代の藤原氏頭領となった藤原基経。
その出番がやってくるのでした。

【藤原良房~藤原基経時代の流れ】
第54代 仁明天皇……藤原良房
(833-850)
・承和の変(842)

第55代 文徳天皇……藤原良房
(850-858)

第56代 清和天皇……藤原良房
(858-876)
・応天門の変(866)

第57代 陽成天皇……藤原基経←今ココ
(876-884)

第58代 光孝天皇……藤原基経
(884-887)

第59代 宇多天皇……藤原基経
(887-897)
・阿衡事件(887-888)

 

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Get Wild

◆貞明親王は、幼き頃から奇天烈な方だったことが伝わっております。

しかも9才で即位。
当然ながら政務などデキるわけがなく藤原基経が摂政に就きます。

しかし基経もウカウカしてられません。

陽成天皇の母である藤原高子は、基経とは兄妹ながらその仲は最悪で、互いに権力闘争を繰り広げるような有様。
甥っ子が即位したとはいえ、手放しで喜べる状況ではなかったのです。

 


ネバギバ

◆何かとうるさい源融さん。

基経とは東北で共に同じ任に就いたこともある仲です。

しかも、元々は嵯峨天皇の子という血統バツグンの出身ですから、源氏に臣籍降下さえしていなければ……。

 


大事件

◆それは883年11月のことでした。

天皇にお仕えしていた源益(みなもと の まさる)が内裏(天皇の私的エリア)で殴り殺されるというショッキングな事件がありました。

これに関わっていたのではないか?
と見なされたのが、なんと陽成天皇。

どう考えても尋常ならざる出来事でした。

 

打診

◆藤原基経にとっての当面の問題。
それは陽成天皇を譲位させた後釜でした。

源姓は天皇になれない!

このセリフ、後にブーメランとなるのですが、だからと言って源融にチャンスは巡ってくるのか?

※次週へ続く!

 

【知っとくと平安時代が面白くなる! 貴族の王者・藤原四家】
・藤原武智麻呂→藤原南家 ※藤原仲麻呂(恵美押勝)
・藤原房前→藤原北家 ※藤原冬嗣・藤原良房・藤原時平藤原道長
・藤原宇合→藤原式家 ※藤原百川・藤原種継・藤原薬子
・藤原麻呂→藤原京家 ※マイナー・藤原浜成

【過去作品はコチラから→日本史ブギウギ

著者:アニィたかはし

武将ジャパンで新感覚の戦国武将を描いた『戦国ブギウギ』を連載。
従来の歴史マンガでは見られない角度やキャラ設定で、日本史の中に斬新すぎる空気を送り続けている。間もなく爆発予感の描き手である(編集部評)

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