とりわけ【安政の大獄】から【桜田門外の変】へと続く流れは、幕府の権威を失墜させ、テロ上等!の攘夷派を勢いづかせることになりました。
幕府サイドから見て、悪い意味で、その中心にいたのが徳川斉昭でしょう。
無茶乱暴な攘夷を全国へ拡散させただけでなく、黒船などの外交案件で朝廷を巻き込み、御三家なのになぜ?という疑問が湧くばかり。
そうした混乱の中で進められていった公武合体(幕府と朝廷)。
和宮降嫁問題も持ち上がります。
ズンドコと混迷を極めていく幕末はどうなるのか?
マンガ『日本史ブギウギ』第215話スタート!
瓦版
◆瓦版――というと現在だと、新聞社が出す号外のイメージに近いですかね。
江戸時代当時は最も有力なメディアでした。
識字率の高さも相まって幕末の様相も割と庶民に伝えられ、黒船の見物人も集まっています。
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福沢諭吉は、後に勝海舟を真正面から物申してますね。慶応ボーイのイメージとは真逆な方です。
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辞令
◆勝海舟は、阿部正弘に対して海軍の必要性を説き、そして重用された経緯があったんですね。
実は江戸幕府の海軍力は、非常に優秀。
後に鳥羽・伏見の戦いで敗戦した徳川慶喜が、戦わず逃げ帰ったときに勝海舟はそこでも「海軍があるでしょ!」と嘆いています。
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公武合体
◆孝明天皇は、取り付く島もないほどの外国嫌いな御方。
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本来なら、外交の場に朝廷を引っ張り出さねばよかったのですが……。
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