殺し間

何処かぶっ飛んでいる光秀が魅力的な漫画『センゴク』表紙/amazonより引用

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光秀の必殺戦法「殺し間」は火縄銃で実現可能?漫画『センゴク』考察

2023/08/30

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城に配置すれば可能か!

火縄銃の「殺し間」における射手は敵の進行方向に対して斜めに発砲しなければならない。進行方向手前の射手は敵軍をかなりやり過ごしてからの発砲となる。

さらに射線上の奥には味方兵がいるので、もしも流れ弾がそれたりすれば、「ヘタな鉄砲味方に当たる」危険性すら高い。

やはり無理? 先込め式単発銃による十字砲火はやっぱりキツいのか……?

と、思ったら実行可能そうな場所があった。

それは城である。

堡塁を組み合わせて十字砲火可能にした星形要塞、日本では「五稜郭」に代表されるタイプの城である。

これなら両側から常に「殺し間」をキープすることは可能だし、実際に五稜郭は銃でのそうした攻撃を想定してあのカタチになっているようだ。

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十字砲火は、機関銃の登場により活用され始めたのが第一次世界大戦以降で、戦法としては、それより昔にあった。

つまり、明智光秀の「殺し間」はあった、という可能性はゼロではない。

【TOP画像】
漫画『センゴク』4巻(→amazon
漫画『センゴク 一統記』3巻(→amazon


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BUSHOO!JAPAN(五十嵐利休)

武将ジャパン編集長・管理人。 1998年に大学卒業後、都内出版社に入社し、書籍・雑誌編集者として20年以上活動。歴史関連書籍からビジネス書まで幅広いジャンルの編集経験を持つ。 2013年、新聞記者の友人とともに歴史系ウェブメディア「武将ジャパン」を立ち上げ、以来、累計4,000本以上の全記事の編集・監修を担当。月間最高960万PVを記録するなど、日本史メディアとして長期的な実績を築いてきた。 ◆2019年10月15日放送のTBS『クイズ!オンリー1 戦国武将』に出演(※優勝はれきしクン) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001159873

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