殺し間

何処かぶっ飛んでいる光秀が魅力的な漫画『センゴク』表紙/amazonより引用

この歴史漫画が熱い!

光秀の必殺戦法「殺し間」は火縄銃で実現可能?漫画『センゴク』考察

こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
殺し間
をクリックお願いします。

 

お好きな項目に飛べる目次

城に配置すれば可能か!

火縄銃の「殺し間」における射手は敵の進行方向に対して斜めに発砲しなければならない。進行方向手前の射手は敵軍をかなりやり過ごしてからの発砲となる。

さらに射線上の奥には味方兵がいるので、もしも流れ弾がそれたりすれば、「ヘタな鉄砲味方に当たる」危険性すら高い。

やはり無理? 先込め式単発銃による十字砲火はやっぱりキツいのか……?

と、思ったら実行可能そうな場所があった。

それは城である。

堡塁を組み合わせて十字砲火可能にした星形要塞、日本では「五稜郭」に代表されるタイプの城である。

これなら両側から常に「殺し間」をキープすることは可能だし、実際に五稜郭は銃でのそうした攻撃を想定してあのカタチになっているようだ。

五稜郭
五稜郭が星★型の理由をご存知ですか?実は戦闘力ゴリゴリのやばい城

続きを見る

十字砲火は、機関銃の登場により活用され始めたのが第一次世界大戦以降で、戦法としては、それより昔にあった。

つまり、明智光秀の「殺し間」はあった、という可能性はゼロではない。

【TOP画像】
漫画『センゴク』4巻(→amazon
漫画『センゴク 一統記』3巻(→amazon

あわせて読みたい関連記事

明智光秀
史実の明智光秀は本当にドラマのような生涯を駆け抜けたのか?

続きを見る

豊臣秀吉
豊臣秀吉のド派手すぎる逸話はドコまで本当か?62年の生涯まとめ

続きを見る

山崎の戦い
明智軍vs羽柴軍「山崎の戦い」で秀吉が勝てた理由~光秀は何処へ?

続きを見る

金ヶ崎の戦い(金ヶ崎の退き口)
信長が絶体絶命の窮地に陥った「金ヶ崎の退き口」無事に帰還できたのはなぜ?

続きを見る

長篠の戦い
長篠の戦いで信長の戦術眼が鬼当たり!勝因は鉄砲ではなく天然の要害

続きを見る

本圀寺の変
将軍になった直後の義昭が襲撃される! 本圀寺の変で何が起きた?

続きを見る

五稜郭
五稜郭が星★型の理由をご存知ですか?実は戦闘力ゴリゴリのやばい城

続きを見る

文・アニィたかはし

本稿の著者・アニィたかはしのマンガ連載はこちら↓

TOPページへ

 



-この歴史漫画が熱い!

×