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【五感組】
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【触覚】の伊之助
かなりの美少年であるにも関わらず、素顔をなかなか見せない伊之助。
彼は【触覚】が優れています。
なまじ及ぶ範囲が狭いだけに、他の感覚ほど際立った使い方はされていないようには思えます。
むしろ山育ちのワイルドな身体能力、鈍感さが持ち味のようにも思えます。
伊之助がずっと猪の頭部を被っている理由は、あまりよくわかりません。
顔面に特徴的があるとか、劣等感があるとか。そういうことでもないらしい。
中国の伝説的な人物として、蘭陵王こと高長恭がおります。彼はあまりに女性的なイケメンであるがゆえに、周囲から見くびられたくないから仮面をつけていたとか。
伊之助は、そういうことでもないようです。
そもそも本人がその美貌を認識できているかどうかも、ちょっとよくわかりません。美形であることをアピールすることもなく、長所とは思っていないようです。
【触覚】伊之助のハローワーク
日本の一般企業では多くの職種で「コミュニケーション能力」が求められます。
伊之助の場合、コミニケーション能力があまり問われない環境を最初から選んだ方がよさそうです。
第一次産業全般:農業、漁師、猟師等。彼のように自分なりの目標や刺激を見つける人は、こういう産業に向いています。林業、庭師、大工も適していることでしょう。マイペースに突き進む仕事向きです。
動物とふれあう仕事、獣医師、飼育員等:接客はしなくて済むもの。人間と交流するより向いているのでは?
【触覚】伊之助の悩み相談室
伊之助が向いていない職業はたくさんあります。
人間関係が重要な職種、接客業には不向きでしょう。スーツ系の制服を着用するものは適性がなさそうです。
彼は、美少年であるにもかかわらず、猪を被っています。
猪のフィット感や毛皮の感触が好きで、被っていると落ち着きを得られるのではないでしょうか。撫でているとホワホワとした気持ちになって落ち着くとか。
『キメツ学園』では、靴を履いていないとも語られています。制服の着方もおかしい。
なまじ【触覚】が鋭いだけに、嫌いな感触は避けたい。
だからこそ、靴も制服も嫌! 洋服のタグを全部切り取るとか、制服のボタンを上まで閉められないとか、ネクタイなんて断固拒否とか。だらしがないわけでもない、かっこつけているわけでもない。
ただ、自分なりの敏感さゆえにファッションの幅が狭くなっている可能性は考えられます。
【触覚】が敏感だからこそ、精神安定にも使える。
そんな伊之助は、何かをやらかしてしまいそうではあります。
◆物を叩いたり、壊したりしてしまう
→叩くリズムやらなにやらが気に入って、精神安定のためにする。
◆歩き回る、貧乏ゆすり
→気持ちを落ち着けるために、足を動かしてしまう。室内だろうがやらかす。周囲からすればうっとうしい。
◆距離感をいきなり縮められるとパニックになる
→ましてやいきなり手を握ったり、肩をポンポンとしたら大変なことになるかも。ムード? そんなことを気にしろと言われても、苦手な人はいます。
◆脱毛、爪を噛む、皮膚をかきむしってしまう
→歩きまわろうにもできないからと、そういうことをすると問題ではあります。
そんな伊之助タイプの負担を軽減するものは、ちゃんと現代社会には存在します。
◆加重毛布、膝掛け
わざと重たくした、圧迫感がある毛布や膝掛け。そんなもの軽いほうがいいだろう、羽毛じゃいけないのか?
そんな常識を覆しているものですが、これがヒットしています。
じっとりと押さえつけて、抱きしめてくるような【触覚】を求める人にとって、それはしみじみと安心できる感覚をもたらす。
ハグをされているようで、ほわほわできるんですね。
・フィジェットキューブ
暇つぶしに最高。
なんかおもしろい。
そういうオシャレなアイテム扱いもされていますが、あれをにぎにぎしていると、気持ちが落ち着く人はいます。胡桃の実でもよいものです。
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