こちらは5ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
【五感組】
をクリックお願いします。
お好きな項目に飛べる目次
お好きな項目に飛べる目次
【味覚】の玄弥
戦闘において【味覚】は発揮しにくく、鬼を食べて鬼化するという能力の玄弥。
彼の能力は本人にとって苦しく、理解されないことへの不安があるようです。鬼となることと隣り合わせで、ストレスはかなりのものでしょう。
自分の優れた感覚がいかに異常で、理解されず、疎外感があるか。理解されない苛立ちを暴力的な言動で発散しています。
能力を知られることに嫌悪感や忌避感があり、見せびらかすどころか隠す。
その能力をどう受け止められるのか。不安があるゆえに、慎重な態度にならざるを得ない。
周囲の無理解を、あの若さで悟り切ったのか。粗っぽい言動の裏にある繊細さが哀しい。そんな少年であります。
【味覚】玄弥のハローワーク
鬼と戦うため、鬼の捕食要素が入ってしまう味覚。
そうでない世の中であれば、もっと楽しい世界はあるはずです。
・調理員:おいしい食事をぜひとも作ってください。
・ソムリエ:詩的な表現で、ワインの味を語ってください。
・グルメリポーター:美食探検ユーチューバーを兄弟でするのもよいかもしれません。
【味覚】玄弥の悩み相談室
今ではかなり理解が進んだとはいえ、食事というのは悩みが多いものです。
・周囲の無理解:食べられないものを無理矢理食べさせることが、教育だとする誤解もありますが。無理矢理三角食べをさせるとか、給食を食べさせるとか、そんなことは不合理です。
・食事を通したコミニケーションがむしろきつい:手作りクッキーがまずいとき、指摘してもよいのか? 上司がおごってくれた高級酒が、実は偽物だと見抜けてしまったらどうするのか? 嘘をつくのか、指摘するのか?
美食家であることは、ステータスシンボルとされるものです。
玄弥のように若くてワイルドで個性的な人物が、上司ですらわからないワインの味を理解できる……となると、相当ややこしいことになりそう。
自分一人でランチをする方がいいや。そう悟り切っても仕方のないことですね。
五感だけでは戦えない
【五感】に先天性の特徴がある、そんな五感組。とはいえ、そんな能力だけでは鬼と戦い抜けません。
先天性の才能だけではなく、努力も大事です。
・集中せよ!
集中できず、気が散って仕舞えば、能力を100パーセント発揮できません。敏感であることが強みであるだけに、そこは必須なのです。
・鍛錬せよ!
敏感であると、疲労もしやすいもの。ゆえに鍛錬も必要です。
・休息せよ!
休むために寝る。治療する。そんな場面が多いのも特徴、
・協力せよ!
長所もあれば、短所もある。それが人間。補うためにチームワークを発揮するのが基本です!
・思考せよ!
優れた五感で得られる情報は、あくまで現実の一つの材料に過ぎません。その材料を組み合わせてどう考えるか? 考えなければそれまでのことです。
五感だけでは戦えない――現実世界でもそうでしょう。
そして、周囲も含めて大事なことがあります。
・理解せよ!
感覚が鋭い彼らは、そのことをことさら自慢するわけでもありません。むしろあまり知られたくないような、相手を信じていないような。そんな戸惑いすらあります。
これは誰もができることであり、求められることです。
※続きは【次のページへ】をclick!