日本初の歴史・戦国ポータルサイト

BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

スポンサーリンク

日本史悪ミシュラン 江戸時代

遠山の金さんライバル鳥居耀蔵は★3つ デッチ上げも辞さない「蛮社の獄」実行奉行は妖怪と呼ばれた

更新日:

 

時代劇の江戸町奉行といえば「遠山の金さん」。
彼はいわゆる北町奉行で活躍しており、今回の日本史悪ミシュラン主役は、金さんと同時代に南町奉行にいた鳥居耀蔵(ようぞう)さんです。
ドラマでは金さんのライバルとして謀略を張り巡らせる腹黒奉行として描かれますが、その描写、当たらずも遠からずな悪人でありまして。
一体、何をしでかしたのか? 早速、見て参りましょう。

%e9%b3%a5%e5%b1%85%e8%80%80%e8%94%b5

 

「水野の三羽烏」と呼ばれる一方、「マムシ」とも揶揄されて

鳥居耀蔵の父は、林家8代目の林述斎(じゅっさい)です。林家とは、林羅山を祖とする儒学者の家系で江戸時代には超エリート。つまり耀蔵も林羅山の子孫なの!?

と一瞬思ってしまうところでありますが、耀蔵の父は岩村藩主の三男であり直接の血筋ではありません。大名家の三男以下は養子に出されることも珍しくなく、学問に優れていた耀蔵の父は養子として林家の跡を継ぎました。

そして耀蔵もまた三男として生まれ、自身は鳥居家に養子へ出されます。

同家では25歳で家督を継いで11代将軍・家斉に仕え、12代家治の時代になると老中・水野忠邦の配下となって天保の改革のお手伝いをしました。この時、渋川敬直、後藤三右衛門と共に「水野の三羽烏(さんばがらす)」などと呼ばれたりしたわけですが、渋川が学問担当で後藤が経済担当、肝心の鳥居耀蔵はと言いますと……。

・スパイ活動やおとり捜査で取り締まり役

学問と全然カンケーねー!

しかも、かなり厳しく処分したらしく、世間の人々には嫌われ、付いたあだ名が「蝮の耀蔵」やら「妖怪」でした。まぁ、取り締まりや捜査は南町奉行の仕事っちゃ仕事ですから仕方がないのかもしれませんねぇ。

水野忠邦/Wikipediaより引用

水野忠邦/Wikipediaより引用

 

スポンサーリンク

渡辺崋山や高野長英をとっ捕まえるために……

しかし、そもそも奉行になるためのヤリ方がアコギでした。

・前任者を讒言で陥し入れてゲッチュ!

この一件で前任者は改易され、幽閉状態で憤死。改革に批判的だった遠山の金さんも、耀蔵と水野忠邦のタッグによって北町奉行から外れて、大目付に転任させられました。地位は高いですけど、いわゆる閑職に追いやられたのです。

そして極めつけが「蛮社の獄」でしょう。

蛮社の獄とは、天保10年(1839年)に江戸幕府が蘭学者達に対して行った言論弾圧事件のことです。

もともと耀蔵は父が高名な儒学者ということもあり、アンチ蘭学でした。加えて海防のための地図作成を自分の仲良しさんに依頼したところ、これが最新の西洋測量技術を使った人に負けてしまい、ますます蘭学嫌いに。こうした背景もあって、当時、モリソン号事件で幕府を批判していた渡辺崋山や高野長英ら蘭学者をとっ捕まえて罰したのであります。

しかも、そのやり口が強引でした。渡辺崋山を例に挙げると、嘘くさいタレコミで身柄を確保し、家宅捜査へ。崋山が「これチョット過激だから発表するのやめとこ~」とお蔵入りにしていた『慎機論(このままでは日本が侵略されて植民地になるよ、という内容)』を証拠として、蟄居処分にしたのです。

それだけではありません。同時に

・ライバルに密貿易や謀反の罪を着せる

というリアルなでっち上げもやっており、この辺りは水野忠邦も噛んでいるとされ、どいつもこいつも曲者過ぎて怖いです。

渡辺崋山/Wikipediaより引用

渡辺崋山/Wikipediaより引用

 

スポンサーリンク

水野忠邦が復職して財産・職をボッシュート!

耀蔵のヤバイ行動はこれに留まりません。

天保の改革が批判にあうと今度は態度を一変させ
・反水野忠邦派に寝返り、機密資料を全部横流し
結果、水野忠邦は失脚して老中をクビになります。が、これでコトは終わらなかった。

その後も色々あって半年後に今度は反水野派のトップが失脚すると、忠邦が老中に返り咲いたのです。

そうなると、まぁ、裏切り者の耀蔵は許さないワケで、不正と職務怠慢を理由に奉行を解任、全財産を没収されました。更には他家に身柄預かりとして、明治維新の恩赦まで20年間軟禁状態となったのです。

晩年の耀蔵は実家の林家を頼って、割と穏やかに過ごしたようです。

亡くなったのは明治6年で、当時78歳というかなりの長寿ですから、彼にハメられた人々は、まぁ報われませんのぅ。

耀蔵にとっては半ば仕事だったとはいえ、でっち上げや言論弾圧はイケマセンよ♪で、今回は星3つ。

悪人度  ★★★☆☆
影響力(権力)★★☆☆☆
外国嫌い度 ★★★★☆

 

イラスト・文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
本人のamebloはコチラ♪

 

【編集部より】

アマゾンの戦国本ランキングで1位を獲得した、まり先生の初書籍『戦国診察室 お館様も忍びの衆も歴女医が診てあげる♪』が発売中です!

yahoo楽天でも定価1,728円(1,600円+税)発売しておりますので、皆さまご愛顧よろしくお願いしますm(_ _)m

【参考】

スポンサーリンク

鳥居耀蔵/wikipedia 蛮社の獄/wikipedia 国史大辞典

 





1位 直虎の後を継ぐ井伊直政とは?


2位 わろてんか主人公
吉本せい波乱の一生


3位 西郷隆盛49年の生涯!


4位 史実の真田幸村とは?


5位 最上義光 名将の証明


6位 ホントは熱い!徳川家康


7位 意外と優しい!? 織田信長さん


8位 毛利元就の中国制覇物語


9位 伊達政宗さんは史実も最高!


10位 最期は切ない豊臣秀吉


注目! 史実の井伊直虎とは?


注目 わろてんか伊能栞
(高橋一生さん)のモデル
小林一三とは?





井伊家 井伊直虎 井伊直政 小野政次 龍雲丸
織田家 織田信長 濃姫 織田信忠 織田信雄 織田信孝 三法師 平手政秀
徳川家 徳川家康 結城秀康 徳川秀忠 松平信康 酒井忠次 榊原康政 本多正信 水野勝成
豊臣家 豊臣秀吉 豊臣秀長 豊臣秀次 福島正則 加藤清正 豊臣秀頼
伊達家 伊達政宗 伊達成実 義姫
最上家 最上義光 鮭延秀綱 山形城 大宝寺義氏 山野辺義忠
毛利家 毛利元就 毛利隆元 吉川元春 小早川隆景 毛利秀元 陶晴賢
島津家 島津義弘 島津の退き口
真田家 真田幸村 真田信之
立花&高橋家 立花宗茂 立花道雪 立花誾千代 吉弘統幸
浅井・朝倉家 朝倉宗滴 姉川の戦い 金ヶ崎の退き口
前田家 まつ 豪姫 前田利長 前田利常
黒田家 官兵衛が長政を叱責の真相
北条家 河越夜戦 小田原征伐 のぼうの城の真実
細川家
仙石家
長宗我部家
武田・上杉家
諸家 足利義輝
剣豪・武術・忍者 宮本武蔵
キリシタン ルイス・フロイス
合戦 桶狭間の戦い 長篠の戦い 手取川の戦い 厳島の戦い 月山冨田城の戦い

◆薩摩藩 西郷隆盛 島津斉彬 大久保利通 小松帯刀 西郷従道
◆長州藩 木戸孝允 木戸松子 高杉晋作 山県有朋


◆古代 安倍晴明
◆江戸 葛飾北斎
◆世界史 クレオパトラ ルイ16世 チェ・ゲバラ


わろてんか毎日のあらすじ感想レビューは……

-日本史悪ミシュラン, 江戸時代

Copyright© BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン) , 2017 AllRights Reserved.