どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第30回「新たなる覇者」

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『どうする家康』感想あらすじレビュー第30回「新たなる覇者」
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どうする“サンダルバイバイ”

幼少期のお市回想シーンが意味不明です。

なぜ彼女は甲冑を着て水に飛び込んだのか?

入水して命を断とうとしたとか?

甲冑は重い。甲冑姿で水に飛び込んだら助かりません。それを子どもが助けるなんてできないでしょうよ。

つくづくこのドラマは子どもに見せてはいけない。ああいう場合は大人の助けを呼ぶしかありません!

水難事故防止のキャンペーンとして、“サンダルバイバイ”があります。

サンダルや浮き輪を流してしまい、親に怒られると思った子どもが追いかけて事故に遭う。それを防ごうという取り組みです。

◆“サンダルバイバイ”で水難事故を防ぐ~叱られると思うから追いかける!?~(→link

こうした重要なキャンペーンが実施されている一方、NHKの大河ドラマでこんなシーンを流すとは呆れるばかり。

昭和の高校生が、プールに落ちた少女を救うのとはまるで違います。危険度が桁違い……って、何も考えていないのですかね。

だいたい、ヒーローがヒロインが救う場面が「モテ」っていつの時代なのでしょう。

 

どうする最低の女癖

家康は、これほどしみじみお市のことばかり思い出していて、マザーセナに申し訳ないと思わないんですかね。

しかも、この場面で愛が出てくるから最低だ。仏間でしんみり祈る程度のことすらできていない。

『青天を衝け』も、妾が大勢いた主人公でした。

今にして思えば、あの女遊びロンダリング技巧は、道義的には最低ですが描き方としてはしてやったりだったのかもしれません。

あの渋沢栄一は一応「千代が一番!」という建前を振りかざしていた。

妾は「相手が誘ったから」という誘導。後妻を迎える時も前妻をアリバイとして持ち出す。

その程度の知恵はありましたからね。

今年は、そうした最低限の嗜みもなく、ただ美女とイチャイチャしたいという欲求がダダ漏れです。

過去の歴史作品ではなく、戦国武将を美少女化したゲームで学んだような描き方なんですね。

倫理観が底を抜いています。

 

どうする逆恨みと伏線

茶々が徳川を恨む理由がわかりません。

なぜこの状況で助けに来ないからと恨むのか?

殺した秀吉でなく家康を?

本作はわけのわからぬ逆恨みが非常に好きなようで、家康が信長を恨む理由もわけがわからなかった。

スーパーマーケットの「お客様の声コーナー」にある無茶苦茶な投稿みたいなセンスですよね。

「私が好きなあのお菓子をどうして置かないんですか! 他の店にはあるんですよ、もっと大量に全種類置いてください!」

いや、他の店に行けよ!と言いたくなる系のご意見。そういう怪文書ドラマを大河でやらないで欲しいのです。

 

どうするお市の支離滅裂

夫を殺された云々を言い出すお市。

しかし、その夫と子の死因になった兄を慕って、織田のプライドを語る論理展開がどうしても理解できません。

織田家を存続させたいならもっと他にすべきことがあったのでは?

兄からの象徴だというあの南蛮服を信長の子に送るとか、やるべきことはあるでしょうよ。

それなのに意味なく綿布を徳川に送る……って、何をしているの?

 

どうするくどさ

このドラマは、顔をアップにして、役者の演技力に頼り、長くて中身のない台詞を読ませますね。

毎回同じパターンですよね。本能寺の信長もしつこかった。いい加減さっさとと退場してくれ。そう言いたくなるほどくどいお市でした。

 

どうする真田との因縁

真田との因縁を雑な説明台詞と、地図で片付けるのも非常に妙です。

バランスがおかしくありませんか?

徳川と真田はがっつり戦う。

むろん茶々もゆくゆくは対立することになりますが、なぜ彼女ばかりに注目して、真田の説明は瞬間で終わるのか。

 

どうするペース配分

本作はペース配分が本当におかしい。

因縁や戦略に時間をかけず、お葉だのその娘だの、女と話す場面を入れてくる。

どういう意図なのか。まさかスタッフや脚本家の趣味ですか?

「きれいな女優さんを画面に出しときゃ数字も取れるし~ムフフ!」とか思っていません?

羽柴と柴田の戦を淡々と語り合う徳川家臣は、何の興味もない顔をしていて辛い。イントネーションが平坦で「今日の晩御飯は鯛だって」ぐらいの話に見えます。

それを補うように、あの聞き苦しいナレーションで説明されるからズッコケるしかない。

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