『おんな城主 直虎 完全版 第壱集 [Blu-ray]』/amazonより引用

おんな城主直虎感想あらすじ

『おんな城主 直虎』感想レビュー第47回「決戦は高天神」

2017/11/27

こんばんは、武者震之助です。

織田信長により、嫡男・松平信康と正室・瀬名を失った徳川家康。

彼を救ったのは「負けは次に勝つためにある」という井伊万千代(井伊直政)の言葉でした。

信康と瀬名の墓前で、後を追うために自刃しようとする石川数正。

か、数正、やめてくれ!

と、間一髪のところで、本多忠勝が止めに入ります。

忠勝のこのモヤモヤを吹き飛ばす豪快さがいいですねえ。

 


一本気な言葉に全三河武士が泣いた

岡崎では今回の事件に絶望し、出奔したり後を追ったりする者が続出しておりました。

そこで家康自らが乗り込み、動揺を抑えようとします。現場にやってくる上司・家康、理想的ですね。

家康は家臣の前で、織田の前に力が及ばず、二人を守れなかったと言います。

榊原康政はそこまで言わずとも、と止めようとします。康政は彼なりに、主君を守りたいわけですね。

康政は感情をはっきりと出さないほうですが、それでも言動の端々から溢れる家康への敬愛がにじみ出ていて、尊いのです……。

その康政を万千代が制します。万千代にも万千代なりの、家康への思いがありました。

家康は、改めて信康と瀬名を褒め称え、その死を悼み、誠意ある謝罪と反省を述べます。家康は瀬名の望みである駿河を支配することを誓い、そのために皆の力を借りたいと言うのでした。

一本気な言葉に、全三河武士が泣いた……状態です。こんなんテレビの前で私も泣くわ。

「やりましょう! やりましょうぞ!」

熱い「やりましょう!」コールの中、家康が再起します。

酒井忠次は、数正に向かって「そなたも恥じておるだろうが、わしも生き恥じゃ……ともに恥を背負ってはくれんか」と声を詰まらせつつ言います。

 


憎たらしいヤツが、次々に可愛いヤツに変身しやがって!

私も恥を忍んで掻きますけど、最近忠次のいじらしさとかわいらしさがぐんぐん上昇していて見ていて胸がときめくんですよね。

近藤康用といい、今川氏真といい、酒井忠次といい。

憎たらしい奴が、こんなにも上手く可愛い奴にチェンジする本作の現象は何なんですか一体!

ここで数正も、忠勝に促され、家康の前に向かいます。

ほんと、忠勝のこの明るい豪快さが救いです。

康政は、万千代に尋ねます。

「腹を割って話すよう進言したのはそなたか」

自分にない美質を持った後輩に驚きつつ、うっすらと嫉妬する康政もいいよなぁ。

かつて直虎が百姓に自分の力不足を詫び、力を貸して欲しいと言った事があった、その百姓は今も味方になった、と語る万千代。

なんだかんだで結局、義母であり義父ともいえるおとわが大好きなんですよね。

「まずは高天神じゃあ!」

心新たに、「エイエイオー!」と武田攻めに向かうことになる徳川勢なのでした。

 

「できませんでしょう、織田の天下布武」

井伊谷では、おとわが白い碁石を見ながら、どうすれば戦のない世の中に出来るのか、頭を悩ませていました。

あまりに大きな夢ですが、苦難の人生の果てに彼女が見つけた答えでもあります。

そこへ中野直之と奥村六左衛門が、高天神に向かうと告げに来ます。

材木伐採の腕を生かせると意気揚々とする二人ですが、戦がなくならないものだ……とおとわは浮かない顔です。

おとわは、南渓和尚と最近の情勢について語ります。

そこまで織田が強いのか、力の差があるのか?

今や右大臣、天下布武ももうじきと言われていると南渓が淡々と言います。

しかし……。

「できませんでしょう、織田の天下布武」

おとわ、真っ向から信長の野望を全否定します。

あんな卑劣な男が、天下から戦をなくせることはできない、愛する者を奪われた者は従い続けないはずだ、というのです。

「織田の天下布武とは、まことの天下布武とはならないように……私には」

そう確信するおとわです。

ただしこのおとわの思いは、信長が画面の端にちらっとでも映ると否定されると言いますか。

迫力満点なんですよね。

信長には彼なりのやり方がある、と出てきただけで雄弁に物語るのです。

 


ユキロックの参上!

一方、徳川勢は高天神に砦を作り、粘り強く籠城戦を戦おうとします。

テキパキと支持をする万千代の後ろ姿を見て、思わず直之がつぶやきます。

「小便垂れておったのがのう……」

ハッ、と振り向く万千代。

凛々しい彼にも少し、虎松時代の可愛げが見えた気がしますね。

はい、ユキロック(公式サイトでも認められた中野直之&奥村六左衛門コンビの相性)の参上です。

高天神攻めを始めて足かけ四年……とユキロックに説明する万千代。

砦の普請がもう少し少ないほうがいい、山が元に戻るには時がかかるから、と直之が説明します。自身の幼い頃を知るユキロックの前では、さすがの万千代もちょっとおとなしめです。

六左衛門は人足たちと、各国の「竜宮小僧」の名前について語っています。

ここで人足の一人の言葉に、直之は何か引っかかっているようです。

人足の一人も、何か相手に目配せしています。

「河三郎……河三郎」

直之は夜になって寝る直前になっても気になっています。

そして六左衛門が思い当たったのは、高瀬の生まれ育ったところでは「河三郎」というと。

「よし、これで眠れる」と直之。

いやいや、そこで寝てしまっては駄目だ!

 

いきなり手柄を挙げるユキロック

「……待て! 高瀬様はどこから来た。あの者、武田領から来たということではないか!」

謎が解けた直之。

こうして見ると、直親の戯れと、その結果の隠し子・高瀬がなんだか役に立っている気がしてきました。

案の定、人足二人が、河三郎のことで「迂闊なことを言いやがって!」とモメていました。

そこへ直之の矢が。久々の直之の活躍、まぶしいです!

高天神攻めのポイントは兵糧と水を断つこと。

なんとかして水源を知りたいと徳川家臣団が話し合っているところへ、ユキロックが武田の間者を連行します。

万千代は間者に対して、言うことを聞くならば召し抱えてやるといい、水源を聞き出すことにしたのでした。

「織田が高転びに転ぶ?」

ここで舞台は龍潭寺。

南渓は、安国寺恵瓊(毛利家に仕える参謀的僧侶)のコメントをおとわに告げました。

信長への反発は根強く、おとわと同じ考えの者も多いわけです。

そこへ万千代から書状が届きます。

 

万千代の石高も2万へ激増!

万千代からの書状に、目玉が転がり落ちそうなほど驚く直虎。

そこにあったのは、高天神で水の手を絶つことに成功した功績で、二万石になったいう吉報でした。

これは井伊谷の石高と同じです。

万千代は、ここでユキロックを改めて召し抱えたいと言ってきます。

それだけ石高に余裕があるということ。

おとわは万千代の気持ちを確かめるため、高天神までやって来ます。

何故かここで男の半裸フェスティバルになっており、万福と忠勝の肉体美が見られます。

忠勝は男ばかりでむさ苦しいところに、おとわが来たことに喜び、ちょっとそわそわしていて、茶目っ気たっぷりです。

後輩の義母がこんなに若々しい美女なんて聞いていないぞ、というところでしょうか。

おとわが好みのストライクゾーンど真ん中だったんですかね。

そわそわするけど、湿っぽいいやらしさがなく、むしろ愛嬌たっぷりで不器用なのがいいですねえ。高嶋政宏さん、好演!!

デレデレと照れながらおとわをもてなす忠勝。

二人は織田の高飛車な家臣たちを目撃します。

忠勝は、織田はせっかちだから援軍を送ってきたとみるからに不満そうです。いやぁ、素直でいいっす、さすが忠勝。

 

成長著しい万千代 今は御家第一で励んでいる

万千代の様子をおとわから聞かれた忠勝は、その成長ぶりを褒めます。

来たばかりは自らの手柄ばかりを考えていたのが、今は徳川の家のためを考えていると。

確かにその通りです。

万千代は今や大きな器になりつつあります。

そこへ、ちょっと疲れた様子の万千代がやって来ます。

武田は籠城しており、城から出てきません。

かつてなら文句たらたらかもしれませんが、今は生真面目に土木工事をこなしている様子の万千代です。どんどん彼は大人になってゆきます。

五月に色がどんどん濃くなる若葉のような万千代。見守って来た一視聴者としても、これは嬉しい。

万千代はおとわに、家康の作戦を語ります。

兵糧を絶ち、それから降伏をすすめて、武田の家臣を丸抱えにする――。

こうした家康の方針に対して、万千代も一度は「甘い」と進言しました。

しかし、家康はやる気なのです。

なんだか家康がかつての直虎らしくなってきているような。

そしてこの家康の方針は、のちの幕府のやり方にもつながっているように思えます。それに、昨年の『真田丸』で見られたような、大名をどんどん吸収して味方に付けるやり方にも通じています。

食料や水を絶つ干し殺しは、現実的には凄絶な追い詰め方ではあるんですけどね。

 

『真田丸』とのバランスも巧みに描かれており

「織田に屈しなくてもよい力を持つため。徳川のこれからのために、敵を叩き潰す力ではなく、敵を味方にする力をつけるためだ」

万千代は、家康は戦が好きではないのだと語ります。

そのためにあれやこれやと、姑息なまでに考えていると。

このへんも『真田丸』を思い出します。

昨年も家康は、真田信繁相手に「戦は嫌い」と本音を漏らしていました。

最終決戦では「お前みたいな戦の中で輝く者は許さない」的なことも語っていました。

戦が嫌いな人が天下を取ったからこその泰平。そんな流れを意識させます。

ここでおとわの脳裏に「戦わぬ道を探ります」と語っていた小野政次の言葉が蘇るのでした。

おとわは万千代に「政次と戦わぬ道を探ったことを思い出した」と告げます。

この、徹底的に政次の命を、志を、その死を無駄にしない優しい脚本ときたら。

「戦の嫌いな方が強くなれば、戦のない世が見られるかもしれん」

「しますよ、俺が、徳川を日の本一に。殿を日本一の殿にします。俺の仕える殿なのですから、なって貰わねば困ります」

そんな万千代の言葉が、愛おしくてたまらない様子のおとわでした。

 

ついに高天神城から降伏の矢文が届けられるが

おとわは六左衛門に、万千代経由で徳川様のために働かないか、と告げます。

あまりのことに腰を抜かしつつも、直虎と近藤康用様が許すなら、と喜びます。

しかし直之は、身に余る話だけれども断る、と言うのです。

「それがしは井伊谷の番人ですゆえ、徳川には参りませぬ」

万千代は直之の心変わりを待ちたいと言います。

近藤の言い分は無視されていますが、井伊谷の安堵は願わないと万千代は言います。

ユキロックは欲しいけれど、井伊谷の土地は役に立たないから、と。この割り切りも成長かな。

そうこうしていると、高天神から降伏したいという矢文が届きます。

これぞ狙い通りだと喜ぶ家康。武田側も好条件を提示してきており、これでやっとうまく行くかと思ったら……。

織田からの使者・水野忠重が到着しました。

先々週、家康に向かって「信康を殺しなさい」と告げた家康母・於大の方の弟。

つまり家康にとっては叔父にあたります。

 

実は信長にも相応の理由はあり

使者の忠重は、武田からの降伏は許さないと告げます。

徳川家臣団は呆然とするものの、家康はこれを承諾せざるを得ません。

「武田家に干上がるか討ち死にするか選ばれよ、と伝えよ」

重苦しい雰囲気の中、徳川勢は出撃し。武田勢との戦いに挑むのでした。

このあたりの経緯、最新の研究通りでして、よく勉強をされているのがわかります。感服です!

ただ、信長には彼なりの考えもあります。

見せしめのように高天神城を殲滅することで、残りの武田陣営にも「これはもう駄目だ(=織田に寝返ろう)」という印象を付けたいという意図ですね。

おとわは高天神攻めの一部始終を、暗い顔で六左衛門から聞きました。

近藤側は、井伊谷を安堵されるのであれば、ということでユキロックを手放すことを承知したそうです。

直之は井戸の前にいました。

徳川の今の状態は、かつての今川に抑えられていた井伊のようだ、と政次に語りかけます。

あんなにかつては政次に反発していた直之。そのわだかまりももうありません。

 

「まぁ、男冥利に尽きるということに」って直之、カッコよすぎ

直之の姿に気付いたおとわ。

一呼吸置いてから、政次の真似をして「徳川を守ることは井伊を守ること」と言いつつ、直之へ近づきます。

あぁ……この、井伊は政次を忘れていない全力アピールよ!

直之は去ろうとしながら、立ち止まります。

そして、織田に抑えつけられている徳川に何ができるのか、とおとわの申し出に反発するのです。

おとわはかつて戦火を避けようとして、できなかったと語り始めました。

その中で落命した政次、虎松の代わりに首を差しだした名も無き子、龍雲党の者たち……。

戦をしないようにする世の実現は、弔い合戦でもあると語りかけるおとわ。

直之は自分なりに折り合いをつけてきたと、少々声を荒げます。

女が殿となり、女子だから守るのだと自分に言い聞かせた。

その殿が井伊を潰すと言い出した。

ならば井伊谷の番人になると決めたのに。

そして……。

「断ることができるわけがございますまい! 俺だってずっと見てきたのですから。殿が、但馬が、必死で戦を避けようとする様を。避けられなかった様を。百姓となってなお、武田から皆を逃がす様を。あなたの、隣で。友が左様な戦をするというのならば、やってみるしかないではないですか」

「わがままばかりで、すまぬ、之の字」

「まぁ、男冥利に尽きるいうことにしておきます」

うわぁ、もう、ヤメてぇええ。

何この、いい男! 直之ファンが悶絶してのたうち回りそうな台詞と演出、最高か! 最高かーッ!

かくしてユキロックは、井伊谷を離れ、万千代の元に馳せ参じたのです。

 

徳川家臣団キャラの色が絶妙すぎて

そして天正10年3月。武田勝頼自刃。武田家が滅亡します。

あっという間に『真田丸』の時系列に追いついてしまいました。

ピンボケとはいえ、勝頼の晒された首を映すところに本作の厳しさを感じます。

ここで、信長の武田遺領の仕置きが始まります。

駿河ぐらい貰いたいと、緊張しながら待ち受ける家康と酒井忠次。

徳川家臣団がドキドキしながら仕置きについて待っています。

このハラハラする徳川家臣団に、それぞれのキャラクター性にあう台詞をあてはめる森下脚本の職人っぷりに脱帽ですわ。あぁ、いいわぁ~。

見れば見るほど徳川家臣団が好きになるなぁ。

そこへ忠次が息を切らせつつ、転がり込むように駆け込んできます。

なんだかやっぱり可愛いぞ。なんで、いちいち萌えてしまうのでしょうか!

「仕置きはいかがでありましたかッ!」

万千代が緊張しつつ、そう聞きます。

井伊谷でおとわは、徳川が駿河を拝領したという知らせを受け取りました。

瀬名にとって悲願の駿河が、ついに手に入ったのです。

「きっと……あちらでも」

空を見上げるおとわです。

家康は碁盤に瀬名の形見の紅入れと杯を置き、信康と瀬名に駿河を取ったと報告しました。

先週の悲しいラストシーンから、今週のしみじみとしたこの場面につながります。

家康が晩年、駿河にいたと思うといろいろ感慨深くなりますよね。

しんみりしていると「信長、浜松来たいってよ」という予告編が……えっ? なになに、次回は『桐島、部活やめるってよ』から?

なんだよ、この愉快なサブタイトル、意外性ありすぎ!

 

MVP:中野直之

おとわとペアになる相手といえば、井伊直親、小野政次、そして元夫の龍雲丸が思い浮かぶわけですが。

彼ら同様ずっと見守って来たのが、中野直之でした。

第13回では猛犬のようにキャンキャンと噛みつき、第15回では鮮やかな立ち回りで直虎を救い、ずっと見守って来た直之。

思えば彼も随分と成長したのだなあ、としみじみとしています。

一人一人が成長姿を見られて、幸せでした。

先週の瀬名と石川数正、そして今週のおとわと中野直之。

恋愛感情ではなく、騎士道精神におけるレディの崇拝のような感情の描き方もとても素晴らしい。

イケメン俳優がキザな台詞を言いながらヒロインを庇うのではなくて、この関係性のように深みがあって納得できる。

そういう描き方がグッと来るわけです。

脚本家の森下さんは『ベルサイユのばら』と、山田風太郎作品に影響を受けているそうです。

『ベルサイユのばら』のアランと中野直之には通じるものがあります。

山田風太郎の作品にも、輝くように心清らかなヒロインを、男たちが命を賭けて守り抜こうとする『風来忍法帖』等の作品が多数あります。

知名度の高いところでは『甲賀忍法帖』での朧に対する筑摩小四郎の感情ですね。

オマージュ元にふさわしいクオリティが、本作の描写には備わっています。

 

総評

ここ数回、傑作ばかりでウキウキソワソワ、最高に充実した日曜日夜となっています。

放送終了後、いきおい森下さんには合掌せざるを得ません。

おとわが直虎として痛感した思いが、天下人の家康に万千代経由で流れ込む様も素晴らしいですし、徳川家臣団の個性のも毎回悶えております。

おとわにドキドキする忠勝。

万千代に嫉妬しつつ認める康政。

可愛い系に進化した忠次。

素敵なドラマの感想をじっくり書くことができて、身に余る光栄です。

今週は、あっという間に武田家が滅亡したことにびっくりしました。

しかしこれは妥当かもしれません。

高天神城攻めが武田の命運を決めたというのは、最新の研究通りの流れです。

フィクションとしての情緒のみならず、最新研究を反映させるのも本作のよさです。

そして今週からは『真田丸』とも時系列が被ってきました。

その被り具合がまた楽しくもあります。

昨年の傑作に対してきっちりと回答を返しているのも本作の良さ。

本作を見ると『真田丸』も見返したくなる、というのが良さですよね。

残り少なくなってきたのが本当に残念でありつつ、しかし早く先も見たい。

12月はジレンマと多幸感に包まれながら日曜日を過ごすことになりそうです。


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絵:霜月けい

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【参考】
NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』公式サイト(→link

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武者震之助

2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』以来、毎年レビューを担当。大河ドラマにとっての魏徴(ぎちょう)たらんと自認しているが、そう思うのは本人だけである。

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