『西郷どん完全版第壱集Blu-ray』/wikipediaより引用

西郷どん感想あらすじ

『西郷どん』感想あらすじ視聴率 第40回「波乱の新政府」

そういえば視聴率、先週回復しましたね。
12パーセントで【回復】と言ってもらえるのは、維新三傑の一人を扱う作品としては、やっぱりどうかと思うのです。

その理由としての推察の中に、
「子役がカワイイ!」
「犬がカワイイ!」
というのもありさすがに同情しました(´・ω・`)

それ、中身がなくて、釣るネタがない時の手段やで……。

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【1分あらすじ】廃藩置県がテーマなの?

明治新政府への不満が高まる日本。
そりゃ、あんな理由で戦争を起こすわ、官僚が無能だわ、西郷どんはロハスライフエンジョイだわ、それもそうだとしか思えない。
ある意味、西郷どんでは誠実な描写かもしれません。

大久保利通と岩倉具視は、島津久光に上京を促すものの、無理でした。
ろくな説得すら出来ない大久保も岩倉も能力不足を露呈。

ロハスLIFEをエンジョイ中の西郷どんよりはマシかと思ったんですけどね。
ナゼか大久保、西郷どんを東京に呼び出します。

西郷どんが今週行った最重要行動は、デスおにぎりを食したことだと思います。

モヤモヤしながら見ていて、最後のほうに気がついた。

も、もしかして……、今回の放送は廃藩置県がテーマだって?
まったくわからん!!(真田昌幸口調で)

 

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「仮病=咳き込む演技」では見ている方も飽き飽きで

ロハスライフしたさに、新政府丸投げして鹿児島でのんびりしていた西郷どん。
そんな鹿児島の久光のもとへ、大久保一蔵と岩倉具視がやって来ました。

久光は、わざとらしく咳き込みます。
孝明天皇の時も思いましたけど、本作の演出スタッフは咳き込む以外の不調アピールを考えましょう!

なお、戊辰戦争前後の西郷どんは、便意を堪えているように見えました。あれは不調とは違うでしょうしねえ。

この場面の岩倉、演者の特徴がいやな方向に出ています。

「恐れ多くも天使様のお言葉じゃぞ!」

過去に映像化された中でもこの岩倉は、一二を争う痛さ……というか、演じている人、そのまんまじゃないですか。

ここでOP。
ちょっと変わりましたね。

ドヤ顔ですれ違う西郷どんと大久保がベッタベタすぎて失笑が湧いて来ます。ホント、ごめん、感動できないっす。

 

芋とバカにするだけでなく次の一手を考えなさいよ

岩倉が、すごく芸人っぽいキレ方で久光を罵っています。
なんなんでしょう、このチンピラ政府は?

久光が嫌がっているならば、なんか話し合うとか条件つけるとか考えなさいってば。
単に芋とバカにしてキレているだけなんて、子供じゃないんだから。

ここで、大久保が廃藩置県をものすごく大雑把に語ります。
ナレーションも入りますが、ここで不都合な真実を隠しているので突っ込みますね。

新政府ってのは、由利公正あたりにぶん投げて、財政プランがロクにないままスタートしたんです。

大阪商人が明治政府の無茶振りのせいでどんだけ苦労したか。
それを五代友厚がどう救ったのか?

そのへんは『あさが来た』再放送で確認しましょう。
以下に参考記事を掲載しておきます。

広岡浅子
史実の広岡浅子はドラマより豪快!あさが来たモデル69年の生涯とは

続きを見る

五代友厚
五代友厚(才助)は薩摩随一の経済人~49年の生涯で何をした?

続きを見る

 

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明治新政府のスタートは実際ガタガタで……

学校の授業では「殖産興業」やら「文明開化」ってな言葉で済まされてしまいがちな明治新政府のスタート。
実態は、そんな理想的なもんじゃありませんでした。

勝利した官軍たちは給料がはかなり高いわ。
三井はじめ大商人と結託するわ。
汚職をする高級官僚まで出てくるわ。
政府が金を出した留学生は海外で遊び呆けるわ。
岩倉使節団は詐欺に引っかかって大金をドブに捨てるわ。

岩倉使節団
1年10ヶ月も視察した成果は?岩倉使節団 トラブル続きで非難される

続きを見る

その一方で、
・流刑同然の目に遭った会津藩
・他の佐幕藩
・駿河にひっこんだ旗本
たちは餓死寸前まで追い込まれてしまった者が少なくありません(実際、亡くなった者たちも……)。

こうした敗者に対し、政府は例えば
「だったら北海道で開拓でもしていればエエやん」
とぶん投げたりしたんですね。

北海道開拓については、以下の記事に詳しくまとまっております。

北海道開拓
北海道開拓はとにかく過酷!明治維新敗者 屯田兵 新選組 囚人 ヒグマ

続きを見る

本作はそういう暗い面はやらずに、
「天子様の軍隊に入りたぁいと騒ぐ!」
アホっぽい薩摩の若者を描いております。

薄っぺらい。絶望的に何もない作品なんだなぁ。

 

薩摩の大河で島津当主の扱いが酷いって

このあと、どうでもエエ女どもの台所仕事が入ります。

なんで、しょーもない時間稼ぎばかりやって、明治政府のことをちゃんとやらんのですか?
意味がわからない。

もう40回放送ですし、視聴者の皆さんは、『諦めなよ、試合終了だよ』って脱力感かもしれませんが、私は最後まで言い続けさせていただきます!

そして久光の仮病ライフへ。
このあたりも、単に久光をバカにしきっているからわけがわかりません。

久光が新政府に反発する理由も、大久保や西郷どんの不義理を真面目に描かずに、久光はバカでゲスだとばかり描いて来た影響ですね。

薩摩のドラマで、島津家当主をここまでコケにしていいのでしょうか?
理解に苦しみます。まぁ、現当主に苦言を呈されるワケですよね。

そもそも、なんで大久保と久光の場面でこんなに時間を取るんですか?
西郷どんと久光ならばまだしも、何か大事な話をしているようで、その実、会話の中身は何もなくて、ただただ虚しいだけです。
どこまで久光をバカにするのだろう。

 

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明治新政府の首脳が文化祭レベルじゃないか!

このあと、西郷どんがマイホームパパをして菊次郎と語る場面です。

家族団らんどころか飢え苦しんでいる負け組もいるのに、勝った側は能天気でいいものですなあ。
マイホームパパっぷりを出されるたびに虫唾が走ります。

もちろん、そんな描き方でなく、西郷には西郷の事情があった――という趣旨で、彼が一人壮絶な苦しみを抱えていたりしたら、その覚悟に涙した可能性も否めませんよ。

しかし現実は、変に「いい人像」を作り上げるのに必死で、こんな凡人というか、よくわからない人間像が出来上がってしまった。
本作の罪は本当に大きいと思います。

このあと、東京を歩く西郷どんと熊吉のダラダラした場面が入ります。

『マッドマックス 怒りのデスグンマー』のようであった『花燃ゆ』のほうがナンボかマシに見える……という、このどん底っぷり。

さらには明治政府首脳のどうでもエエ会話が続きます。

あんなにノリノリで幕府倒したわけですが、井伊直弼にせよ徳川慶喜にせよ、あちらのほうが賢く有能そうに見えて悲しくなってきます。

だってこいつら、部活か文化祭レベルじゃないですか。
ダラダラを食事しておいて、ドコが熾烈な権力争いなんだよ。

どうやら『調子こいて、こんなご馳走を食べてたら良くないよね』と言いたいようなのです。ただ……史実の西郷さんはペットの犬に鰻丼を食べさせてた、なんて話も。

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廃藩置県がテーマなのか?とようやく気づく

大久保は廃藩置県にノリノリです。

と、突然なんだ???とお思いですよね。

散々、時間をかけながら、これっぽっちもわからないのがスゴイ。
ここまで日本史の勉強ができない大河ドラマもないですわねえ。

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しかもまた、大久保の妾のゆうが出て来ます。好っきやなー!
ヒロインを慮って妾をあまり出せなかった『花燃ゆ』のリベンジでもしているつもり?

ここで西郷どん、大久保になんかアドバイスするんですけど。
「みんなの話聞いていこう!」
レベルのことしか言えなくてズッコケます。

あとはデザートの話。
大久保の子供を見てニタニタしているだけ。
誰が見たいん?

こんなニタニタしてろくでもないことしか言えない無能西郷隆盛。
彼はもっと賢く凄みのある人物ではありませんか?

あと、西郷どんと大久保の子供も、大事な政治史を削ってまでは見たくないなぁ。
子役頼りで数字とって悲しくなりませんか?

御親兵が歩いたあと、子供のいる場所に辿り着きます。
やっぱり子役大好きな作品だなっ!

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