まんが大河ブギウギ光る君へ編

とにかく即位したい居貞 まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第40話』

2024/10/26

毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――第40話の見どころは一条天皇から三条天皇への代替わりでしょう。

以前から咳き込みがちだった一条天皇がついに譲位を決心。

代替わりに伴い、「次の東宮(皇太子)を敦康親王にしたい!」と藤原行成に強く迫りますが、道長一派である身としては一条天皇に諦めていただき、敦成親王を東宮するしかなく……。

行成のプレッシャーを考えると胃が痛い、第40話を漫画で振り返ってみましょう!

 


哀れ

◆いつの間にか『源氏物語』を通じて会話することが普通になった彰子サロン。

最も影響されているように見えるのが敦康親王であり、マジで彰子と密通してしまうんじゃないか?と心配な道長は、著者であるまひろに対しても若干キレ気味ですよね。

もともと自分で発注したんでしょ! 物語と現実は違うのよ!

そう思っているのか、まひろは気にも留めてないようですが、一方で和泉式部のように物語のように恋する方もいるもんで。

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会議

◆八卦の結果を黙ったまま、貴族たちの真意を問う――道長もしたたかになりましたよね。

先例の堅物・藤原実資のリアクションは想定内。

一条天皇の譲位に際して敦成親王を東宮(皇太子)にするため、障壁となりそうな人物はいるかどうか。あらためて敵味方を確認しておいた、という感じでしょうか。

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大納言

藤原公任藤原斉信、源俊貴そして藤原行成の四名は大納言・権大納言の職にあったため「四納言(しなごん)」などと呼ばれ、道長一派の中心でした。

「道長四天王」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、それは別の四人。

平維衡、平致頼、藤原保昌、源頼信などの武士たちです。

興味深いのが源頼信でしょうか。

頼信とは、河内源氏の祖――つまり源義家や源頼朝、あるいは甲斐源氏の源義光(武田信玄の祖)などを輩出する一族のご先祖様です。

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摂関政治が終われば院政が来て、やがて武士に取って代わられる。

すでにこの頃から始まっていたのですね。

 


説得

◆行成、ぶっちゃけすぎ!

ドラマとは直接関係ありませんが、劇中の例えに登場した清和天皇が清和源氏(河内源氏)の祖ってのも、また乙ですね。

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さかさもうけ

◆「さかさ儲け」とは?

将来的に天皇になるであろう皇位継承予定者のことを「儲けの君」と言います。

寛和二年(986年)に一条天皇が即位したとき、三条天皇(居貞親王)が四歳年上で皇太子になったため「さかさ儲けの君」と呼ばれました。

実は一条天皇も三条天皇も、道長の父・藤原兼家の孫ですから、どちらが即位しても外戚のポジションにかわりはなかったんですけどね。

血縁が濃すぎて、力関係が本当にややこしい時代です。

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抗議

◆道長はいつからあの迫力を身に着けていったのでしょう。

地位は人を作るということか。あるいは加齢によるものか。はたまた修羅場の経験値か。

修羅場といえば、伊周の呪詛や、興福寺の強訴ぐらい……?

と一瞬思いましたが、かつては藤原道兼にぶん殴られていましたし、高御座生首事件でもササッと事後処理を行っていましたね。

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あるいは道長が気を利かせたせいで直秀を死なせてしまい、山中の遺体を埋めたりもしていました。

振り返ってみれば、やはり相応の経験をしてましたね。

 

瓜泥棒

◆普段は特に目立つわけでもない。ストーリーを左右するようなこともしない。

されど、ドラマの最初から最後まで、なくてはならない存在が、この乙丸ですね。

 

高貴な姫

◆ドラマでは賢子に向かって口の利き方が悪い双寿丸の頭を思わずポカッ!としてしまった乙丸。

足をくじいておんぶしてもらっている立場なのに、「おいらの姫様になんてこと言うんだ!」という気概までは捨てていないところがアンバランスでいいんすよねー。刺さる。

それにしても双寿丸は一体何者なのか?

平為賢という武士に仕えてるらしいけれど、今後、賢子とどう絡んでくるのか楽しみ……ということでまた次週!

◆本マンガの前回は以下のページへ!

悲しみがとまらない惟規の突然死 まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第39話』

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漫画:アニィたかはし
文:五十嵐利休

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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