毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――第40話の見どころは一条天皇から三条天皇への代替わりでしょう。
以前から咳き込みがちだった一条天皇がついに譲位を決心。
代替わりに伴い、「次の東宮(皇太子)を敦康親王にしたい!」と藤原行成に強く迫りますが、道長一派である身としては一条天皇に諦めていただき、敦成親王を東宮するしかなく……。
行成のプレッシャーを考えると胃が痛い、第40話を漫画で振り返ってみましょう!
哀れ
◆いつの間にか『源氏物語』を通じて会話することが普通になった彰子サロン。
最も影響されているように見えるのが敦康親王であり、マジで彰子と密通してしまうんじゃないか?と心配な道長は、著者であるまひろに対しても若干キレ気味ですよね。
もともと自分で発注したんでしょ! 物語と現実は違うのよ!
そう思っているのか、まひろは気にも留めてないようですが、一方で和泉式部のように物語のように恋する方もいるもんで。
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会議
◆八卦の結果を黙ったまま、貴族たちの真意を問う――道長もしたたかになりましたよね。
先例の堅物・藤原実資のリアクションは想定内。
一条天皇の譲位に際して敦成親王を東宮(皇太子)にするため、障壁となりそうな人物はいるかどうか。あらためて敵味方を確認しておいた、という感じでしょうか。
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大納言
◆藤原公任、藤原斉信、源俊貴そして藤原行成の四名は大納言・権大納言の職にあったため「四納言(しなごん)」などと呼ばれ、道長一派の中心でした。
「道長四天王」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、それは別の四人。
平維衡、平致頼、藤原保昌、源頼信などの武士たちです。
興味深いのが源頼信でしょうか。
頼信とは、河内源氏の祖――つまり源義家や源頼朝、あるいは甲斐源氏の源義光(武田信玄の祖)などを輩出する一族のご先祖様です。
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摂関政治が終われば院政が来て、やがて武士に取って代わられる。
すでにこの頃から始まっていたのですね。
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