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【まんが戦国ブギウギ97話】
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天正大地震
◆近畿、東海、北陸の広範囲にわたって発生した天正地震。
日本史上、稀に見る大災害は1585年11月29日に発生し、多数の死者を出しました。
が、帰雲城のそれは中々に数えることの難しいものでした。なぜなら城ごと一晩にして消えてしまったからであります。
まさに「ありのまま起こったことを話すぜ」のポルナレフ状態。
地震の怖さを身をもって知る現代の我々でも、なかなか呑み込めない事態であります。
消えた城
◆結局、内ケ島一族は一部の親類縁者を残し、多くの者が崩壊した土砂に呑み込まれたと推測されております。
秀吉一夜城(墨俣城)は史実的には伝説なれど、一晩で消えた帰雲城は恐怖の事実。
余り知られていない秀吉・天下統一への一大事件でありました。
サブタイトルの「内島一類地下人にいたる迄残らず死たる也」は、安土桃山時代の『貝塚御座所日記』に記されていた地震の様子で、「内ケ島一族とその配下の者たちはすべて死んでしまった」という意味です。
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著者:アニィたかはし
文:五十嵐利休
書籍版『戦国ブギウギ』です!