まんが日本史ブギウギ

戦場からトンズラこいた慶喜の言い訳は?まんが日本史ブギウギ228話

2021/12/16

いったい徳川慶喜とはいかなる人物なのか?

徳川家康以来の英邁――そんな評価が聞かれたりする一方、実際の行動を見るとどうにも疑問符が浮かぶところがあります。

その最たる例が鳥羽・伏見の戦い敗戦からの大逃亡でしょう。

京都・大坂で威勢よく家臣たちを鼓舞したかと思ったら、自身は「イチ抜けた」で江戸へ。

江戸に戻ってから幕臣たちに戦術を提言されるも、自身は戦うことなく江戸城無血開城で戦場を抜け出し、明治維新後も駿府で趣味の世界に生きる。

事績だけみれば、もしかして、ずっと逃げてませんか……ということで、マンガ『日本史ブギウギ』第228話スタート!

 


小御所会議

◆薩長のプレッシャーを受け、土壇場で【大政奉還】の大技を繰り出した徳川慶喜。

『どうせ徳川なしに政治はできないっしょ』

そんな思いは実際当たり、明治維新後の政府はかなり杜撰でしたが、ともかく薩長や強硬派の公家が慶喜を放っておくワケもなく……。

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◆実際、幕府は強力な海軍を持ち、陸軍も遅ればせながらフランスの助力を得て、鍛えていました。

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藩邸焼き討ち事件

◆徳川慶喜の思わぬ大政奉還により、振りかざした拳の行き場がなくなった西郷らは、どうにか戦争に漕ぎ着けたい。

そこで出番となったのが薩摩御用盗。

彼らは江戸で放火、強盗などのテロ行為を繰り返し、ついに幕府と衝突しました。

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西郷の好戦的な一面が見える出来事でした。ゆえに薩摩隼人から支持されるという側面もあり……。

 

鳥羽伏見の戦い

◆かくして始まった鳥羽・伏見の戦い(戊辰戦争)。

ここから幕臣・佐幕派にとっては誤算の連続となっていきます。

 

錦の御旗

 

賊軍の退路

鳥羽・伏見の戦いで敗戦した幕府軍。

その後、徳川慶喜はどうしたか?というと……。

「薩摩を倒すぞ!そして天下を安定させようぞ!最後まで戦おう!」

といった熱弁を奮い、家臣たちを鼓舞したのです。

感動のあまり涙を流した者もいたほどで、士気は最高潮だったでしょう。

しかし……。

 

退却

◆結果、慶喜は逃亡しました。

松平容保らを強引に同じ船に乗せ、しかもその船には慶喜の妾も乗船させるという驚きの展開。

この後、意見が合わずに閑職へ追いやっていた勝海舟を呼び出し、泣きついて江戸城無血開城をお願いするもんですから、もうどうにも情けないというか……。

慶喜は確かに弁舌鋭く頭のよい人物だったかもしれません。

しかし、いざとなったらトンズラという痛すぎる逃亡癖は、家臣たちにとって最悪の泣き所でもありました。


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著者:アニィたかはし
文:五十嵐利休

【参考】
国史大辞典

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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