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ゲームオブスローンズ解説

ゲームオブスローンズ シーズン7 登場人物や背景をスッキリ解説!

更新日:

五人の王が乱立していたはずが、次から次へと消え去り、今や鉄の王座はサーセイ・ラニスターのものとなりました。
邪魔者を始末するためならば、大聖堂ごと爆破するという狂気を見せる女王サーセイ。

かたや狭い海の向こうでは、前王朝ターガリエン家の末裔デナーリスが台頭。
グレイジョイ艦隊、ティレル家残党、マーテル家ど党名を結び、王座を取り戻すべく、北進を開始します。

人を焼き殺すことを何とも思わない、そんな危険な女王二人の戦いがいよいよ始まります。

同時に、北の王ジョン・スノウは、迫り来る「死者」の軍勢の脅威に立ち向かうべく立ち上がるのでした。

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⑥番外編 ゲームオブスローンズ 前史
レッド・ウェディングの元ネタ「グレンコーの虐殺

 

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戦力総括

◆鉄の王座:サーセイ・ラニスター
東西南北、四方を敵に囲まれ、王座を手にしたとはいえど盤石からはほど遠い状態。腹をくくって策士となったサーセイ。右手を失いかわりに戦略で補うジェイミー。そして新たなる可能性を秘めたユーロン・グレイジョイが戦いに挑みます。
王の手:クァイバーン
長所:ラニスター家の謀略と軍事力、経験豊富な指揮官、グレイジョイ艦隊
短所:敵を作りすぎた。四方を敵に囲まれている

◆王座への挑戦者:デナーリス・ターガリエン
ターガリエン家の末裔として、王座を要求。長い逡巡を経て、いよいよ王座に挑戦する若き女王。ドラゴンの力は強力ですが、戦略性のなさ大きな欠点となることでしょう。
王の手:ティリオン・ラニスター
長所:ドラゴンの圧倒的な力、ティレル家の資金力、グレイジョイ艦隊
短所:デナーリスの判断力と知識不足、民が抱くターガリエン家やドラスク人への反感、王位継承権への疑義

◆北の王:白き狼ジョン・スノウ
ジョン・スノウは王座を狙うわけではなく、権力欲は極めて薄い男です。彼は団結して「死者」の軍勢と戦うことを願っています。
王の手:不明または該当なし
長所:軍事力、人材が豊富、「三ツ目鴉」
短所:スターク家共通の戦略性のなさ

◆死者の王:ナイツキング
目的すらわからない謎の軍勢。

 

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主要な出来事

◆ドラゴンストーンの占領
When(いつ):304
Where(どこで):ドラゴンストーン島
Who(誰が):スタニス・バラシオンVSデナーリス・ターガリエン
What(何を):ドラゴンストーンの支配権
How(どのように):スタニス北進後放棄されたドラゴンストーンを、デナーリスが占領する
影響・結果:ウェスタロス侵攻を狙うターガリエンの本拠地はドラゴンストーンになった

◆フレイ一族暗殺事件
When(いつ):304
Where(どこで):リヴァーランズ、ツインズ城
Who(誰が):アリア・スタークVSフレイ一族
What(何を):「レッドウェディング」でスターク家を殺害したフレイ一族への復讐
How(どのように):ロスターとブラック・ウォルダーをパイに詰めて、それを当主ウォルダーに食べさせる。その後ウォルダーに変装し、毒入りワインをフレイ一族に飲ませて殺害
影響・結果:フレイ一族が大量に死亡したが、目撃者は少ない。怪事件として噂になる。フレイ一族は人数が多いため滅亡こそしないものの、戦力を削がれた

◆「一頭でも狼が生きていれば、羊の群れに安息はない」
エダード捕縛以来、ウェスタロス全土を潜伏し旅を続け、ブラーヴォスの白と黒の館で暗殺術を身につけたアリア。誰にでも変装できるというチートスキルと鋼の意志をもってウェスタロスに戻りました。
アリアの「殺すリスト」は以下の通り。
◯ウォルダー・フレイとその息子たち(アリアが殺害):母と兄の仇、レッドウェディングの参加者
◯マーリン・トラント(アリアが殺害):師匠のシリオを殺した
◯タイウィン・ラニスター(死亡):母と兄の仇、レッドウェディングの首謀者
◯ジョフリー・バラシオン(死亡):父の仇
◯グレガー・クレゲイン:ハレンホールで人々を虐殺した
◯サンダー・クレゲイン:肉屋の息子マイカーを殺した(ただし殺す機会があったにも関わらずとどめを刺さなかった)
◯女王サーセイ・ラニスター:父の仇
◯イリーン・ペイン:父の首を刎ねた
◯メリサンドル:ジェンドリーを連れ去った
◯ベリック・ドンダリオン:メリサンドルにジェンドリーを売った
◯ミアのソロス:メリサンドルにジェンドリーを売った

◆フレイのパイ
パイの中に息子を入れて食べさせる……『封神演義』の姫昌が我が子・伯邑考の肉を食べさせられた場面を思い浮かべる人もいたことでしょう。『ヒストリエ』のハルパゴスも息子の肉を騙されて食べさせられています。
英語圏ではこのパイの元ネタは『タイタス・アンドロニカス』。シエイクスピア作品でも最も血腥いこの作品では、主人公のタイタス・アンドロニカスが、ゴート人の女王タモーラに、息子に肉入りパイを食べさせた上で殺します。主人公が肉を食べさせ、その上で即座に殺すという点において、確かにこの話が一番近いといえます。

◆アリアの特製パイの材料は以下の通り。結構美味しい、はず。
◯パイ生地(小麦粉、牛乳、卵、バター等)
◯野菜(ニンジン、タマネギ、カブ、サトウニンジン、 キノコ類)
◯ハーブとスパイス適量
◯よく刻んだフレイ一族の肉

◆ダイアウルフの行方
スターク家の子供たちと同じ数だけいたダイアウルフ。彼ら六頭も今では二頭のみが生存しています。

◯グレイウインド:ロブと同時期に殺害される
◯レディ:ジョフリーの命令で殺害される
◯ナイメリア:アリアによって森に逃がされ、群れのリーダーになる。アリアと再会するも、ついていくことは拒んだ
◯サマー:ブランをかばってワイトたちに殺害される
◯シャギードッグ:ラムジー・ボルトンの家臣により殺害される
◯ゴースト:ジョンの元で生存

◆ターガリエン艦隊壊滅
When(いつ):304
Where(どこで):ブラックウォーター湾
Who(誰が):ターガリエン艦隊(マーテル家とヤーラとシオンのグレイジョイ姉弟)VS鉄の王座艦隊(ユーロン・グレジョイ)
What(何を):ターガリエン家の水軍壊滅を狙う戦い
How(どのように):ターガリエン艦隊がユーロン・グレイジョイの軍勢に急襲され、壊滅状態に追い込まれる
影響・結果:ターガリエン家の艦隊は壊滅。侵攻が難しくなった
マーテル家の滅亡。オバラ、ナイメリア姉妹はユーロンにより討ち死に
エラリアとタイエニー母子は捕虜にされ、母の目の前で娘が惨殺される
ヤーラは捕虜
シオンは逃走に成功した

◆鴉の目ことユーロン・グレイジョイ
ゲスな悪党が退場すると、また新たなゲスが出てくる本シリーズ。ジョフリー、ラムジーと続いてきたバトンを受け取ったのは、ユーロンでした。いきなり出てきたと思ったら襲撃してきて、あっという間に艦隊を壊滅させる恐怖の戦力を見せ付けました。ヤーラもシオンもタフな戦士ですが、それでもこの叔父の前では手も足も出ません。この台風の目のようなユーロン、どんな活躍を見せるのでしょうか。

◆ハイガーデン陥落
When(いつ):304
Where(どこで):西部、キャスタリーロック(ラニスター家本拠地)
Who(誰が):ラニスター家VSアンサリード(穢れなき軍団)
What(何を):ラニスター家の本拠地キャスタリーロックを陥落させ、動揺を狙う
How(どのように):書面突破ではなく、ティリオンの策によりが知る秘密通路をくぐり、城内に侵入して征圧する
影響・結果:キャスタリーロックが手薄なのは罠。敵の裏を掻いたラニスター勢は、キャスタリーロックを放棄してハイガーデンを目指す

◆キャスタリーロック包囲戦
When(いつ):304
Where(どこで):ハイガーデン(ティレル家本拠地)
Who(誰が):ラニスター家・ターリー家VSティレル家オレナ・ティレル
What(何を):ティレル家本拠地ハイガーデンを陥落させ、完全に滅亡させるための戦い
How(どのように):キャスタリーロックをターガリエン勢が陥落させている間、手薄になったハイガーデンを衝く
影響・結果:ティレル家配下のターリー家が鉄の王座に忠誠を誓う
ティレル家の滅亡
最期の告白により、ジョフリー・バラシオン殺害犯はオレナであったと判明する

◆薔薇と蛇の破滅
資金、人望、策略に長けたティレル家。サーセイの陰謀によってメイス、ロラス、マージェリーが謀殺され、実質的に滅亡に追い込まれました。その復讐を誓ったオレナもまた、あっさりと滅んでしまいます。ティレル家の潤沢な資金はそのまま勝者ラニスター家に流れ込むことに。
マーテル家は復讐する気まんまんで登場したものの、あっさり滅亡。エラリアは生存していますが、今後出番はありません。

◆サーセイの正義
サーセイは娘ミアセラに口移しで毒を飲ませたエラリアの前で、同じ毒をその娘タイエニーに飲ませました。またオレナは、ジョフリーと同じ毒入りワインを飲むという最期を迎えます。ある意味ふさわしい復讐でした。

◆ゴールドロード(黄金の道)の戦い
When(いつ):304
Where(どこで):河間地帯(リーチ)、ゴールドロード
Who(誰が):ラニスター家・ターリー家VSターガリエン家(デナーリス・ターガリエン、ドロゴン、ティリオン・ラニスター、ドラスキ騎兵)
What(何を):ティレル家に勝利をおさめ、戦利品を輸送するラニスター勢を襲撃する
How(どのように):ドラゴンの炎で軍勢を焼いたあと、ドラスキ人騎兵に急襲させる
影響・結果:ラニスター勢は壊滅的な打撃を受ける
戦利品の多くが消失。ラニスター家によるアイアンバンク(鉄の銀行)への返済が滞る可能性
ランディルとディコンのターリー父子が処刑される。サムウェルがナイツウオッチの一員として相続権を放棄しているため、ターリー家当主は長女タラとなる
ジェイミー・ラニスターとブロンはドラゴンの戦闘力を目の当たりにし、勝利はできないと悟る

◆アイアンバンク(鉄の銀行)
ラニスター家はじめ、多くの家が借金をしている「アイアンバンク」。正義がどこにあるかより、返済能力を重んじる一団です。返済を促すためならばどこまでも向かうのが彼らです。

◆ドラゴンの圧倒的な力
デナーリスのドラゴンが強くて凶暴、扱いに困ることは今までも何となくわかっていました。しかし、実戦でその力を目の当たりにするのはこの戦いが初めて。その迫力を出すため、VFXが駆使されました。ではすべてVFXかというと、要所要所では馬も炎も本物を使っています(参考ページ)。

◆忠臣ターリー父子の悲劇
ターリー家は、長らくティレル家に仕えていました。しかし、オレナ・ティレルがデナーリスについたことから、やむなくラニスター家に仕えることになります。ランディルの言葉から察するに、異民族であるドラスキ人を従えて侵略してくるデナーリスを許せなかったのでしょう。ランディルは猛将として知られ、高潔な人物であります。
デナーリスは、降伏したターリー父子をドラゴンの炎で生きたまま焼き殺しました。この行為はティリオンやヴァリスを悩ませることになります。この処刑は大きなあやまちでした。
1. ランディル・ターリーは、ロバート・バラシオンの乱でデナーリスの父・エイリスのために力を尽くし、勝利をあげた。本来ターガリエン家にとっては忠実な家のはず
2. 父子もろとも生きたまま焼き殺すというやり方は、デナーリスの父である狂王エイリスが、リカードとブランドン父子(エダードの父と兄)を処刑した時と同じ。エイリスはこの残酷な行為によって、家臣たちの反発をかった。エイリスと同じやり方をするのであれば、デナーリスもまた狂気のターガリエンとみなされ、支持を得られないだろう
3. ランディルとディコンは、サムウェル・ターリーの父と弟にあたる。彼および彼の親友であるジョン・スノウがこのことを知ったならば、彼らはデナーリスをどう思うだろうか?

◆「逃げろ馬鹿、この大馬鹿野郎」
この戦いで、ジェイミー・ラニスターは無謀とわかりつつも、ドロゴンから降りたデナーリスに突進しました。その様子を見てティリオンは「逃げろ馬鹿、この大馬鹿野郎」とつぶやきます。ジェイミーはあやうくドロゴンの炎で焼死するところを、ブロンに救われます。
ジェイミーはかつて、「キングスランディングを焼き払う」といったエイリスを弑逆(しいぎゃく)しました。彼にとって何かも燃やしまくるターガリエンの人間は、トラウマそのものです。デナーリスを見ても彼はどうしても、そのトラウマを思い出すことでしょう。
ドラゴン相手にバリスタ(弩砲)で立ち向かい、ジェイミーを救出するブロン。あれほどの損害を受けながらも勝機を見いだすジェイミー。指揮官のレベルは、ラニスター家が一番高いのではないかと思わざるを得ません。

◆ピーター・ベイリッシュ誅殺事件
When(いつ):304
Where(どこで):北部、ウィンターフェル
Who(誰が):サンサ・スターク(命令)、アリア・スターク(実行)、ピーター・ベイリッシュ(標的)
What(何を):スターク姉妹の仲を割こうとし、様々な陰謀を企むピーター。ウェスタロスに戦乱をもたらした元凶でもある。彼の本性と陰謀を見破ったサンサは、ピーターを排除しようとする
How(どのように):サンサはアリアを誅殺すると見せかけて、ピーターの陰謀を聞き出し、処刑した
影響・結果:ピーター・ベイリッシュの死は、アリン家にどのような影響を与えるかは現時点で未知数

◆「三ツ目の鴉」のブラン
シーズン1での離散以来、やっと再会したスターク一家。しかしロブとリコンは死亡、サンサはやさぐれ、アリアは刺客になり、ブランは「三ツ目の鴉」になってしまった……という哀しい再会でした。
そもそも「三ツ目の鴉」って何でしょう。「三ツ目の鴉」は最後の「緑視者(不リーンシアー)」とされていました。ブランは彼の後継者となったのです。ちなみに原作では「三ツ目の鴉」の正体は、ブリンデン・リヴァーズというターガリエン家の血を引く元ブラックウオッチ総帥ですが、ドラマではこのことに関する言及はありません。
またブランは「ワーグ」(獣潜り)」という能力もあります。これは狼や熊の中に自らの意識をうつし、行動させるもの。ブランはホーダーの中に意識を送り込み、操ることがありました。スターク家にはこの能力が遺伝しているようで、原作ではジョンとアリアもかすかにこの能力を使えるのですが、ドラマではブランのみとなっています。

◆ワイト捕獲作戦
When(いつ):304
Where(どこで):イーストウォッチのさらに向こう
Who(誰が):ジョン・スノウ、トルムンド、ジョラー・モーモント、ベリック・ドンダリオン、ジェンドリー、ミアのソロス、サンダー・クレゲイン
援軍:デナーリス・ターガリエンと三頭のドラゴン、ベンジェン・スターク
What(何を):死者の軍勢との戦いのため、サーセイ・ラニスターと和睦を結びたい。そのためにワイトを生け捕りにして、キングスランディングへ連れて行く。決死の作戦でワイトを捕らえねばならない
How(どのように):わりと出たところ勝負。無策過ぎてデナーリスとベンジェンがいなければ失敗していた
影響・結果:ミアのソロス、ベンジェン・スターク死亡
ヴィセーリオンが死亡、アンデッド化するという大打撃を受ける

◆灰鱗病(グレイスケール)
皮膚が鱗のように堅くなる恐ろしい病です。感染したら治療法がないため、罹ったものは隔離されて生きています。悪化すると自我を失ってしまうという恐ろしい病です。ジョラーは感染し、シタデルまで治療法を求めてたどりつきました。そしてサムの治療の甲斐あって回復します。
シリーン・バラシオンもこの病に罹りました。しかし彼女は進行が止まり、顔面の一部が鱗状になっただけでした。何故彼女の場合は進行が止まったのかは不明。

◆ジェンドリーの野望
ジェイミーとティリオンの兄弟再会のため、キングスランディングに向かったダヴォス。その途中で彼はジェンドリーを味方につけます。ここでジェンドリーが持ち出したのは巨大なハンマー(戦鎚)でした。
ジェンドリーの父であるロバート・バラシオンの得意武器がハンマー。彼は巨体から振り回すハンマーで、宿敵レイガー・ターガリエンをも撃破しました。あきらかに彼は実父のことを意識して、この武器を選んだのでしょう。
ダヴォスに止められても父のことをジョンに告げているのも、彼がバラシオンの血脈を意識している証拠。ロバートとエダードの親友同士が手を結んだことで、新王朝ができあがりました。ジェンドリーがジョンと仲良くしたいのも、そんな事実をふまえてのことでしょう。
バラシオン家は、スタニスの死で血統が途絶えました。また、王朝としてもトメンで断絶しています。しかしジェンドリーの活躍次第では、庶子であってもバラシオン家を再興できる可能性はあります。
ロバートの祖母はターガリエン家の出身。ジェンドリーもターガリエン家の血が流れていることになります。

◆それぞれの再会
ジョラーとミアのソロスは、「グレイジョイの反乱」で戦って以来の再会となります。ジオーからロングクロウを託されたジョンは、本来の持ち主となるはずであったジョラーに返そうとしますが、ジョラーは固辞しました。ジョラーにとってジョンは自分を追放したエダードの息子にあたりますが、恨むどころか父の戦友として敬意を表しています。
ベリック・ドンダリオンとサンダー・クレゲインはかつて死闘を繰り広げた中。サンダーに殺されたあと、ベリックはソロスの蘇生術で生き返っていました。ソロスが死亡した以上、ベリックはもう蘇生できません。

◆蘇生術にリスクはあるのか?
ベリック・ドンダリオンは、原作で死亡してドラマでは生存している大変珍しい人物です(逆のパターンは多いのですが)。原作では、ベリックは自らの命をキャトリンに譲り、彼女を蘇らせます。蘇ったキャトリンは「レディ・ストーンハート」(石の心を持つ貴婦人)と呼ばれる、残酷でおぞましい姿に変化しています。
この原作の設定は、「蘇生術で生き返った者は変質する」ということを示しています。ドラマでのジョンとベリックは元通りに見えますが、変わっていないとは誰も言い切れない状況。一度亡くなった者が蘇った状況は異常であり、その意味ではワイト、ジョン、グレガー・クレゲインは同じ歪みを抱えているのです。

◆蒼炎のヴィセーリオン
ナイツキングの槍投げにより、一撃で死んでしまったヴィセーリオン。クァイバーンのバリスタの矢は鱗すら貫通できなかったことを考えると、おそろしいことと言わざるを得ません。
さらにヴィセーリオンは、蒼い炎を吐くドラゴンゾンビとして蘇生。デナーリスは何故三頭もドラゴンを連れてきたのでしょうか。一頭だけでよかったのに。

◆キングスランディングの和睦交渉
When(いつ):304
Where(どこで):キングスランディング
Who(誰が):女王サーセイ・ラニスター、女王デナーリス・ターガリエン、デナーロス配下の北部総督ジョン・スノウ
What(何を):死者の軍勢との戦いのため、生者同士は和睦しなければならない。その締結のための交渉
How(どのように):生け捕りにしたワイトをサーセイに見せ、迫り来る脅威を見せ付ける
影響・結果:交渉は一旦決裂するものの、ティリオンの交渉により表面的には成立
ユーロン・グレイジョイの自領への撤退(表面上)
サーセイと決裂したジェイミー・ラニスターの出奔

◆キングスレイヤーの出奔
サーセイとジェイミー。双子の姉弟は物心つくかつかないのころから睦み合い、成長するにつれて姦通するようになりました。ジェイミーにとって愛する女性はサーセイだけであり、貞操を守ってきました。しかしサーセイは淫奔であり、彼を裏切り続けました。それでもジェイミーが姉を愛し続けたのは、依存症のようなものでしょう。ジェイミーは「ターガリエン家のように、堂々と姉と弟で結婚できるようになればいいのに」と願ってきました。
しかし、それにも終わりが来ます。ブライエニーとの出会いで変化した彼自身の心情も変化しました。彼はサーセイの独善的な策、邪魔なロバートがいなくなったのにユーロンとの結婚を臭わせる態度にも失望しました。サーセイはジェイミーの子を妊娠中であると告げられているにも関わらず、家と地位を捨てて出奔する道を選んだのです。
サーセイと袂を分かったジェイミー。これから先、キングスレイヤーは、姉をも手に掛け「クイーンスレイヤー」になるのでしょうか。

◆サーセイの懐妊
冷酷なサーセイが人間性を垣間見せるのは、我が子を思うときのみです。しかしその我が子は、三人とも世を去りました。今彼女を支えるのは、新たに腹に宿った命でした。
しかし、本当に妊娠しているのでしょうか? ジェイミーの気を引くために嘘をついたのか? 絶望ゆえの想像妊娠か? 現時点では判断できません。
ただし、いずれにせよ彼女の子が無事に成長する可能性は極めて低いと思われます。状況も厳しく、また予言でもサーセイの子は「三人」とされているからです。
「弟に殺される」という予言の伏線という説もあります。サーセイが流産や出産が原因で亡くなることがあったらば、ある意味それは妊娠させたジェイミーのせいとも言えるからです。

◆ゴールデンカンパニー
サーセイは和睦すると見せかけ、グレイジョイ艦隊と傭兵集団「ゴールデンカンパニー」を雇い、デナーリスに対抗しようとしています。
「ゴールデンカンパニー」は、エッソスのフリーシティに本拠地を置く1万人を擁する強大な傭兵集団です。かつてジョラー・モーモントが在籍していました。大義は一切関係なく、金を払う者に従う危険な軍団です。かつてはターガリエン王朝に叛旗を翻したブラックファイア家に味方しました。彼らはシーズン8に登場する予定ですが、果たしてサーセイの思惑通りに動くはどうかはわかりません。

◆グレートウォー(生者と死者の大戦)
When(いつ):304開始
Where(どこで):ウェスタロス全土
Who(誰が):女王デナーリス・ターガリエン、その配下の北部総督ジョン・スノウ、総帥エディソン・トレット率いるナイトウォッチ、トアマンド率いる自由の民、シオン・グレイジョイ以下グレイジョイ家、ジェイミー・ラニスターVSナイツキング率いる死者の軍団
サーセイ・ラニスター、ユーロン・グレイジョイ、ゴールデンカンパニーは背反しようと画策している
What(何を):死者の軍勢との戦いのため、生者同士は団結し戦わねばならない。ウェスタロスの運命を賭けた戦いが始まる
How(どのように):未定
影響・結果:未定

◆ジョン・スノウではない、エイゴン・ターガリエンだ
大戦に向けていろいろとショッキングな出来事が起こりますが、最大のショックなデナーリスとジョンのカップリングにかぶさる「二人は叔母と甥だった」という話です。
ジョン・スノウの本名はエイゴン・ターガリエン。父はレイガー・ターガリエン(デナーリスの兄)、母はリアナ・スターク(エダードの妹)。レイガーは結婚していましたが、婚姻無効処理をしていたため、リアナと再婚できました。つまりジョンもといエイゴンは嫡子ということになります。
レイガーは無理矢理リアナを誘拐したと思われていましたが、実は相思相愛の仲でした。といってもレイガーには妃が、リアナには婚約者がいた以上、禁断の愛なのですが。リアナの婚約者であるロバートは、リアナ誘拐事件がきっかけで挙兵しているわけで、まさにこれは歴史を揺るがした愛でした。
エダードはシーズン1で、ロバートがデナーリスを殺そうとすることに反発していました。まだ若い女性を暗殺することの嫌悪感以上に「ジョンの素性が知られたら必ず殺される」という気持ちがあったのかもしれません。

◆エイゴン・ターガリンとは誰なのか?
ウェスタロスの歴史にエイゴン・ターガリエンは8人存在します。
最初に妹二人とドラゴンとともにウェスタロスを征服した、エイゴン征服王。彼を含めてエイゴンの名を持つ王が5人。即位しなかった王子が2人。そのうち1人は、レイガーとエリアの間に生まれ、グレガー・クレゲインに殺害された王子です。そして8人目がジョン・スノウの本名です。
正妻との間に生まれた王子と、再婚相手のリアナとの間に生まれた男児に同じ名前をつけるエイゴンってなんなんだろう、と突っ込みたくなります。ロバートが反乱を起こさなかったとしても、レイガーの身勝手な愛は多くの混乱を引き起こしかねない危険なものでした。

◆王位継承順位の変動
ジョンがエイゴンであるとなると、ターガリエン王朝の王位継承順位が変わります。嫡出であり、レイガー太子の子であるジョンの方が、叔母であるデナーリスより上になるのです。歴史的にもこういうおじと甥の関係は、争いの胤になりやすいもの。しかも本作ではジョンとデナーリスが恋人関係になるからファンは阿鼻叫喚でした。
しかし、この事実をサムとブランから聞かされて、あのデナーリスが、あっさりと継承権を手放すでしょうか。視聴者だってここまで見てきて、デナーリスの王位への血みどろの道を見守って来て、ここであっさり手放されても納得できないでしょう。
ジョンに権力欲がなく、王位にさして執着しそうにないのが、救いでしょう。彼ならば降って湧いたような王位継承権を拒んでも不思議はありません。
ただし、それで周囲は納得するでしょうか。
狂王と憎まれた父の顔も知らず、兄から都合のいい歴史だけを吹き込まれたデナーリスはピンとこないかもしれませんが、ターガリエンはウェスタロスで嫌われています。アンダル人の国であるウェスタロスを、ヴァリリア人のターガリエンがドラゴンを用いた武力行使で征圧した過去があるのですから、いわばよそ者の侵略者。しかもターガリエン家の人々は、しばしば身内同士で争い凄惨な結果を残してきました。ロバートの反乱以前、ウェスタロスで起こった武力衝突の原因を起こしたのはターガリエンの庶流にあたるブラックファイア家の人々でした。身内同士の争いで、人々を戦乱に巻き込んできたのがターガリエン家なのです。
ウェスタロスの人々が、異国のドラスク人を率いて王位を求めるデナーリスよりも、この地で育ったジョンの方が王にふさわしいと考えても不思議ではありません。ましてや北部の人にとって、スタークの血を引くジョンが王になるのはまさに悲願です。
ここでもうひとつ厄介な点は、ジョンもデナーリスも為政者としてはあまり適性を感じさせないところです。支配地で何度も失敗し、ドラゴンの制御もうまくいかず、知嚢であるティリオンの助言もろくに聞かないデナーリス。君主としては未知数で、やはりこちらも側近の話を聞かないワンマンぶりを発揮しつつあるジョン。シーズン7はこの二人が手を取り合って活躍するシーズンですが、その過程で欠点も見えて来ているのでした。
一体ウェスタロスはどうなるのでしょうか。

 

シーズン8へ向けての伏線

◯生者は死者に勝利できるのか?
◯デナーリス・ターガリエンは甥エイゴン(ジョン・スノウ)の王位継承権を認めるのか?
◯サーセイとユーロンの陰謀はどうなるのか?
◯サーセイの懐妊中の子はどうなるのか?
◯サーセイの予言は的中するのか?

シーズン8の放映は2018年以降!
誰がどんな結末を迎えるのか、期待が高まります!

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文:武者震之助

 

織田信長 武田信玄 真田幸村(信繁) 伊達政宗 徳川家康 豊臣秀吉 毛利元就 




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